私がこれまで考えていた看護の世界の評価と、
作業療法の世界の評価を考えたとき、
実は微妙に違うんだってことを、今日、知りました…
うちの看護部は、ロイ適応モデルを使用しています。
ロイの理論を基本に、看護基準を作成しているし、
看護過程の展開ももちろん、ロイが基本です。
でも、それしか知らなかった私にとって、
デイケアは分からないづくしの世界でした。
まず、看護過程と同じように、
リハビリテーション過程があるということを知りました。
でも、「うちのデイケア理念」と掲げてあるものは、
あくまでもスタッフで考えたもので、
基本ベースとなるような概念などもなく、
一体、何を基準に見ていけばいいのかもさっぱり分かりませんでした。
そこで、今取り組んでいることは、
うちのデイケアでのリハビリテーション過程のベース作り。
基本の理念を『リカバリー』とし、
情報収集・アセスメントにICFを利用し、
リハビリテーション目標に基づいて、プログラムの選択、
個人アプローチ計画の立案…
と、ここまでは考えました。
でも、評価の段階になり、
作業療法の世界で行われている評価って・・・?
ふと、疑問に思いました。
そこで、改めてOTがどんな評価をしているのかを聞いてみることに。
結論:なんだか思っていたのとは違っていたんだぁ・・・ということ。
つまり、リハビリテーション過程の評価って、
看護過程の評価のように、
自分たちの介入の適否を判断すると思っていたんですが、
実はそれだけじゃなかったんだということを、知りました。
看護の評価は、
到達目標を設定し、看護ケア提供前後の患者の変化を比較し、
目標達成度から、看護ケアの適否を判断する、というのがスタイル。
でも、患者がどう変化したのかって、
実は、看護の世界では主観が入りやすくなってたりします。
たとえば、
「眠れない」って訴えていた患者が、
「眠れるようになった」と変化した。
どこでその変化を判断するの?と考えたとき、
【夜間のラウンドでちゃんと寝ていたから】なんていうのじゃ、実はダメ。
極端な話、寝たふりをされてるかも知れない。
ならば、到達目標として
【患者が「ぐっすり眠れた」と言える】とあげることで
少しでも事実を確実なものとして、評価しやすくする。
看護の世界ではそんな評価のしやすさを工夫しつつ、
自分たちのケアの適否を判断していると思います。
でも、作業療法の評価って、ちょっとだけ違うように感じたんです。
というのも、患者の変化って、
看護ではどうしても客観的に表現することが難しい。
だけど、作業療法ではスケールで評価するツールが多いこと。
もちろん、今提供しているプログラムの適否を判断するために、
看護と同じように、患者の変化から判断しているのは同じようです。
でも、その患者の変化を、より客観的に見るために
スケール評価を基準とした、評価ツールを駆使する。
「評価って、結局自分たちが何を知りたいかによって、
その使用するツールも決めていくんですよ。」
というのが、OTスタッフの意見でした。
看護の世界って、やっぱりケアの適否判断が主なんですよね。
その際の判断が主観的にならないためにも、
カンファレンスを開いたり、
看護診断を活用したりして、
少しでも客観性を帯びたものにしようとしている。
それでも、それ以上の評価となると、
もう事例検討や看護研究の領域に足を踏み入れつつあるのでは?
だけど、作業療法の世界って、
看護研究レベルで行うような評価が、
当たり前に日常的に行われているように感じました。
さて。
評価について、散々思い悩んだり、
これ以上ないってくらい考えたわけですが(笑)
結局、
私たちが何を知りたくて、デイケアで評価するのか、ですよ。
そこが、もっと明らかにできたら、
評価方法ももっと具体的に見えてくるんだなぁ、と
改めて、実感しました。
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作業療法の世界の評価を考えたとき、
実は微妙に違うんだってことを、今日、知りました…

うちの看護部は、ロイ適応モデルを使用しています。
ロイの理論を基本に、看護基準を作成しているし、
看護過程の展開ももちろん、ロイが基本です。
でも、それしか知らなかった私にとって、
デイケアは分からないづくしの世界でした。
まず、看護過程と同じように、
リハビリテーション過程があるということを知りました。
でも、「うちのデイケア理念」と掲げてあるものは、
あくまでもスタッフで考えたもので、
基本ベースとなるような概念などもなく、
一体、何を基準に見ていけばいいのかもさっぱり分かりませんでした。
そこで、今取り組んでいることは、
うちのデイケアでのリハビリテーション過程のベース作り。
基本の理念を『リカバリー』とし、
情報収集・アセスメントにICFを利用し、
リハビリテーション目標に基づいて、プログラムの選択、
個人アプローチ計画の立案…
と、ここまでは考えました。
でも、評価の段階になり、
作業療法の世界で行われている評価って・・・?
ふと、疑問に思いました。
そこで、改めてOTがどんな評価をしているのかを聞いてみることに。
結論:なんだか思っていたのとは違っていたんだぁ・・・ということ。
つまり、リハビリテーション過程の評価って、
看護過程の評価のように、
自分たちの介入の適否を判断すると思っていたんですが、
実はそれだけじゃなかったんだということを、知りました。
看護の評価は、
到達目標を設定し、看護ケア提供前後の患者の変化を比較し、
目標達成度から、看護ケアの適否を判断する、というのがスタイル。
でも、患者がどう変化したのかって、
実は、看護の世界では主観が入りやすくなってたりします。
たとえば、
「眠れない」って訴えていた患者が、
「眠れるようになった」と変化した。
どこでその変化を判断するの?と考えたとき、
【夜間のラウンドでちゃんと寝ていたから】なんていうのじゃ、実はダメ。
極端な話、寝たふりをされてるかも知れない。
ならば、到達目標として
【患者が「ぐっすり眠れた」と言える】とあげることで
少しでも事実を確実なものとして、評価しやすくする。
看護の世界ではそんな評価のしやすさを工夫しつつ、
自分たちのケアの適否を判断していると思います。
でも、作業療法の評価って、ちょっとだけ違うように感じたんです。
というのも、患者の変化って、
看護ではどうしても客観的に表現することが難しい。
だけど、作業療法ではスケールで評価するツールが多いこと。
もちろん、今提供しているプログラムの適否を判断するために、
看護と同じように、患者の変化から判断しているのは同じようです。
でも、その患者の変化を、より客観的に見るために
スケール評価を基準とした、評価ツールを駆使する。
「評価って、結局自分たちが何を知りたいかによって、
その使用するツールも決めていくんですよ。」
というのが、OTスタッフの意見でした。
看護の世界って、やっぱりケアの適否判断が主なんですよね。
その際の判断が主観的にならないためにも、
カンファレンスを開いたり、
看護診断を活用したりして、
少しでも客観性を帯びたものにしようとしている。
それでも、それ以上の評価となると、
もう事例検討や看護研究の領域に足を踏み入れつつあるのでは?
だけど、作業療法の世界って、
看護研究レベルで行うような評価が、
当たり前に日常的に行われているように感じました。
さて。
評価について、散々思い悩んだり、
これ以上ないってくらい考えたわけですが(笑)
結局、
私たちが何を知りたくて、デイケアで評価するのか、ですよ。
そこが、もっと明らかにできたら、
評価方法ももっと具体的に見えてくるんだなぁ、と
改めて、実感しました。
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