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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

nursmanさんと会う!

2007年10月09日 | 精神科看護
研修最終日、あのnursmanさんにお会いすることができました


お会いしてみて、やっぱり一緒に働きたい人だなぁと思いましたよ。

精神科看護に対する姿勢が、本当にブレてなくて、
自分自身の考えをちゃんと持っている人でした。
でも、それって頑固一徹なわけじゃなくて、
人の言葉にちゃんと耳を貸せる、そんな柔軟さも持っているんですよ。

やっぱりうちの病院へ引き抜きたいなぁ。。。


結局、終始私がしゃべり倒してしまいました。。。
(nursmanさん、ごめんなさいっ
というのも、東京入りして3日間、
人と会話できなかった憂さ晴らしを一気にここでしてしまった感じです。
だって、聞き上手なんですもん
つい、しゃべってしまいました

日頃、職場スタッフとしている仕事の議論を、
こうして他の職場の人とする機会を持てて、嬉しかったですねぇ。
どうしても、『井の中の蛙』になりがちですから、
他からの刺激が欲しくて、こうしてブログを書いているんですし。
それが実際に話せるんですから、こんなチャンスってないですよね。



さて、2人で話す中で答えが出ずじまいだったものが。

『役割を果たすって?』


nursmanさんも私も、【副師長】とか【主任】ってことで、
似たような役職に就いています。
それに加え、職場だけでもいろいろな役割を持っています。
委員会や係りなども含めれば、一体いくつ役割を持っているんやら…。


役割って、

(1)役目をそれぞれの人に割り当てること。また、割り当てられた役目。
(2)集団内の地位に応じて期待され、
   またその地位にあるものによって学習される行動様式。
   社会的役割。

とあります。

役割を果たすってよく言うけど、
何をどこまでやれば、私たちは主任の役割を果たしたって言えるんだろう?
役割を与えられたからって、すぐに果たせるわけではないし、
じゃあ、役割を果たすには時間の経過も関係するのか、
でも、役割を持った以上、いつまでも待ってもらえるものじゃないし、
時間が経過すれば果たせるってものでもないだろう、と。
だから、どこからどこまでが【役割を果たす】ってことになるのか。

終わり頃になってそんなことを、延々話していました。
答えは見つからず、蛍の光が流れる中、お店を後にしました。


私がデイケアの責任者として、役割を果たすって、
ここからここまでって線引きはできないんですよね。
だから、看護部長がよく私に言います。
まずは、自分ができることをできることからするように、と。
でも、その上限を決めるのは私ではなく、
今日のメンバーさんたちの言葉に感化されたように、
どこかで、さらに上を目指す場面があると思うんです。
そのためには、できるだけ周囲に感性のアンテナを張って、
自分の可能性を少しずつ広げられたらいいなぁと思います。


結局、役割を果たすって、結果としてついてくることであって、
現在進行形の今は、やっぱり役目を負っていることを自覚することが、
役割を果たす一歩に繋がるんじゃないかなぁ。


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事後報告 その1

2007年10月08日 | 精神科看護
東京での研修から戻ってしたこと。
①ひたすらパソコンに向かう→ただし、ネットゲームにはまる
②夜中になったので、延々眠れるだけ眠る→でも8時間で起きちゃった
③しなきゃならない看護研究発表用の仕事をさぼる

というわけで、現実逃避をしまくって、やっと更新モードです。

****************************************

まずは、研修に関して。

今回受講したのは、『社会復帰リハビリテーション研修』。
内容は、長期入院患者の退院促進に関する研修会でした。
退院促進するためにはどうしたらいいのか。
それをベーステーマに、実質2日分の研修を受けました。

確かに、退院促進に必要なプログラムなどへの取り組みを見ると、
内容は精神科リハビリテーションです。
ですから、病棟勤務しているスタッフや、
長期入院患者と関わるスタッフにはやってみようかなぁと思わせる、
実行可能な内容だったと思います。

でも、『社会復帰』と銘打った研修なのになぁ…って印象です。
それならいっそのこと、『退院促進研修会』って名前にしてほしかったです



ここでちょっと『社会復帰』について、
うちのデイケアメンバーを例にお話しますね

【社会復帰】:病気や事故などで従来の社会活動が困難になった人が、身体的な訓練や職業訓練によって再び社会人として活動できるようになること。

辞書にはこんなふうに記されています。


私たち精神科で使う【社会復帰】って、どんな意味で使っているんでしょうね。
確かに病院を退院し、社会で生活を始める。。。
辞書に記された意味の通りと取れないこともないんですが、
看護師で言うなら、看護観によっても微妙に異なるのではないでしょうか。
というのも、私の中で、
病棟勤務していた時に考えていたことと、
デイケア勤務している今では、何となく意味が違ってきているんです。


じゃあ、うちのメンバーの考える【社会復帰】は、というと、
これがまた、私とは違うんですよね。
メンバーは『社会復帰=正社員として職に就く』と思っている人が多いんです。
特に、男性メンバーにこの答えが多いです。
男性に多いというところは、男性役割としての意識かなぁと思うので
まぁ、納得なんですけど。
女性メンバーももちろん、『就職』と答えますが、
この場合、パートやアルバイトなどもOKという考え方をしています。

つまり、自分たちが社会復帰したと感じるのは、
ちゃんと職を持って地域で生活できたとき、と考えているようです。
デイケアに通っているのは、もちろん社会復帰したとは思っていません。
(中には、そう思っているメンバーもいますが。)

今現在、病棟で行われている退院促進(社会復帰)は、
本人の生活できる場所の確保と、生活のめどが立てばOKだと思います。
つまりデイケアに通えるなら、それも社会復帰の一歩だと。

もちろん、退院してすぐの人ならそれでOKだと思うし、
デイケアに通えるほど、地域生活に慣れてきたメンバーが同じはずもありません。
地域生活を送っている中で段階を追って感じることだと思います。

でも、その変化って、
当事者が『自分自身の人生をちゃんと生きている=リカバリーを歩んでいる』
ってことだと思うんです。

リカバリーは、人それぞれ過程は違うけれど、
ちゃんと歩んでいる人は、そのうち病気とは関係のない、
生活の中での有意義な役割を持つようになるとあります。
メンバーが、職に就くことが社会復帰だと考えるのは、
社会的な役割を持ちたいと願うことであり、
自分の人生を輝くものにするためにも、必要な思いなのかも知れません。


だから、病院が退院促進するならば、
デイケアを含め、地域ケアの立場にいる私たちは、
当事者が自分の人生を輝かせるお手伝いをすることが、
社会復帰を継ぐ者の役割なんだろうと思います


で、ここで役割って言葉が出たので、次に続く。

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危うく

2007年04月23日 | 精神科看護
今日は、調子が崩れつつあるメンバーさんに
危うく暴力を振るわれるところでした。
ただ、本当は病状が安定していれば、そんなことをする方ではありませんし、
こちらもそれを分かっているので、
私の対応が悪かった、としか言いようがないのですが。

今日の一件から、私自身、
どこか心に余裕がなくなってしまっていたことも分かりました。
その結果、メンバーさんの気持ちを追い込んでしまったのだと思います。


私の余裕の無さの原因って?


このメンバーさん、退院して3週間。
本当にギリギリのラインを漂い始めて1週間。

(そのへんはご同業者のみにしか理解できないような表現でスミマセン)

先日、本人は
「chunkさん、ヤバイと思ったら(自分を)止めてね」
と言っていました。
もう再入院したくない、とメンバーさん自身、強く思っていましたし、
そう言ったメンバーさんの気持ちを思えば、
何とか病状は不安定ながらも安定できるよう、何とかフォローできないものか。
そんなことを思っていた私の気持ちが、
今日の一件を招いた原因だと思います。

やっぱり気持ちの行き過ぎは、いけませんね。

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サクラの季節

2007年03月24日 | 精神科看護
今日は土曜日
リハビリ部はお休みですが、
31日付けで定年退職される看護師さんが最後の夜勤をしているということで、
病棟までお花を届けに行ってきました。
同行者は、急性期病棟で一緒に勤務していた看護師4人。
今は、デイケアの私を筆頭に、
外来係長、閉鎖療養病棟、内科混合病棟と散り散りになってしまいましたが。



私は、初の急性期病棟異動とともに、主任に昇格しました。
それまで慢性期病棟ののんびり雰囲気しか知らなかった私にとって、
何がなんだかさっぱり分からない急性期と、
主任としてどうしていいかも分からず、
最初の数ヶ月は軽い混乱状態にありました

また、病棟スタッフの中心メンバーは20~30代で、
公私共に仲良くしていたグループがあり、妙に仲間意識が強く、
私なんぞは1年経ってもよそ者扱いされていたという状況がありました。
そんな中で、この看護師さんはみんなのお母さん的存在でした。

彼女は非常に正直で、思っていることをきちんと口にでき、
ちゃんと「いけないものはいけない」と周囲を正してくれる人でした。
一見、そっけない感じに見えるし、
ストレートにモノを言う分、
受け取り方によっては、きつい人という印象も与えていました。

そんな彼女と私、若い患者さんで詰所にいたときのこと。
「主任さんって、主な任務をする人って書くから偉いんだぁ
と言う患者さんに対して、
「この人はまだ主任さんになりたてなんよ。
 だから、まだひよこと一緒だけぇ、
 今から私らが育ててあげんといけんのんよ。」
と彼女が言ったのです。

主任になって何もできないと悲観的に考えてばかりいた私にとって、
本当に、この言葉は救いでした。
そんな風に思ってもらえていたのか、と思うと、
それまで気負っていたものが一気に軽くなり、
私は私のペースでやっていこうと思えるようになったのです。


この言葉は、今でも私の支えになっています。


長い間、お疲れ様でした。

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偏見

2007年01月12日 | 精神科看護
年末、私のしでかした失敗について書きました。
その文末で「別枠で」と記したことについて触れたいと思います。


この一件は、ずいぶんと私自身の考えを、根底から覆されました。
まるで、頭の中に手を突っ込まれて
グルグルと引っ掻き回されたような気分です


なぜ、私は一人住まいの男性メンバーさん宅に1人で行ったのか。
それは、
病棟でNsコールを受けて病室を訪問するのと同じ感覚で行ってしまった、
ということで、前回は結論としました。

ところが、この結論には続きがありまして
部長よりもう一言、
「それって、 治療者とクライアントという関係でしか見ていないから、
 あなたはそういう行動を取ってしまったんじゃないの?
 それはつまり、患者さんを
 社会の中で生きている『人』としてじゃなくて、
 患者さんを『患者』以外で見ていないことになるよね。
 それって、治療者特有の偏見よね?」
と、言われたのです。

正直、この言葉にはハッとさせられるやら、
ずど~んと落ち込まされるやら、
本当に精神的打撃を食らいました


いかに、
自分が病院という狭い社会でしか看護してこなかったのかを
思い知らされた一件でした


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