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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

事後報告 その1

2007年10月08日 | 精神科看護
東京での研修から戻ってしたこと。
①ひたすらパソコンに向かう→ただし、ネットゲームにはまる
②夜中になったので、延々眠れるだけ眠る→でも8時間で起きちゃった
③しなきゃならない看護研究発表用の仕事をさぼる

というわけで、現実逃避をしまくって、やっと更新モードです。

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まずは、研修に関して。

今回受講したのは、『社会復帰リハビリテーション研修』。
内容は、長期入院患者の退院促進に関する研修会でした。
退院促進するためにはどうしたらいいのか。
それをベーステーマに、実質2日分の研修を受けました。

確かに、退院促進に必要なプログラムなどへの取り組みを見ると、
内容は精神科リハビリテーションです。
ですから、病棟勤務しているスタッフや、
長期入院患者と関わるスタッフにはやってみようかなぁと思わせる、
実行可能な内容だったと思います。

でも、『社会復帰』と銘打った研修なのになぁ…って印象です。
それならいっそのこと、『退院促進研修会』って名前にしてほしかったです



ここでちょっと『社会復帰』について、
うちのデイケアメンバーを例にお話しますね

【社会復帰】:病気や事故などで従来の社会活動が困難になった人が、身体的な訓練や職業訓練によって再び社会人として活動できるようになること。

辞書にはこんなふうに記されています。


私たち精神科で使う【社会復帰】って、どんな意味で使っているんでしょうね。
確かに病院を退院し、社会で生活を始める。。。
辞書に記された意味の通りと取れないこともないんですが、
看護師で言うなら、看護観によっても微妙に異なるのではないでしょうか。
というのも、私の中で、
病棟勤務していた時に考えていたことと、
デイケア勤務している今では、何となく意味が違ってきているんです。


じゃあ、うちのメンバーの考える【社会復帰】は、というと、
これがまた、私とは違うんですよね。
メンバーは『社会復帰=正社員として職に就く』と思っている人が多いんです。
特に、男性メンバーにこの答えが多いです。
男性に多いというところは、男性役割としての意識かなぁと思うので
まぁ、納得なんですけど。
女性メンバーももちろん、『就職』と答えますが、
この場合、パートやアルバイトなどもOKという考え方をしています。

つまり、自分たちが社会復帰したと感じるのは、
ちゃんと職を持って地域で生活できたとき、と考えているようです。
デイケアに通っているのは、もちろん社会復帰したとは思っていません。
(中には、そう思っているメンバーもいますが。)

今現在、病棟で行われている退院促進(社会復帰)は、
本人の生活できる場所の確保と、生活のめどが立てばOKだと思います。
つまりデイケアに通えるなら、それも社会復帰の一歩だと。

もちろん、退院してすぐの人ならそれでOKだと思うし、
デイケアに通えるほど、地域生活に慣れてきたメンバーが同じはずもありません。
地域生活を送っている中で段階を追って感じることだと思います。

でも、その変化って、
当事者が『自分自身の人生をちゃんと生きている=リカバリーを歩んでいる』
ってことだと思うんです。

リカバリーは、人それぞれ過程は違うけれど、
ちゃんと歩んでいる人は、そのうち病気とは関係のない、
生活の中での有意義な役割を持つようになるとあります。
メンバーが、職に就くことが社会復帰だと考えるのは、
社会的な役割を持ちたいと願うことであり、
自分の人生を輝くものにするためにも、必要な思いなのかも知れません。


だから、病院が退院促進するならば、
デイケアを含め、地域ケアの立場にいる私たちは、
当事者が自分の人生を輝かせるお手伝いをすることが、
社会復帰を継ぐ者の役割なんだろうと思います


で、ここで役割って言葉が出たので、次に続く。

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