精神科ナースマン

精神科で働く看護師さんのブログ

看護師 vs 患者。。。

2010年01月17日 | 看護

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こんにちわ。
nursmanです。

最近あまり見なくなりましたが、まだたまに見るこの光景。
患者に決まり事を守らそうとする看護師と自分の要求を通そうとする患者。
正に「看護師 vs 患者」の戦い。汗
このような状況に陥ったことを誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。
nursmanは、この状態や関係になることが一番まずいことであると考えている。
結果、どうなるか?
お互いムキになって、関係が崩壊
してしまったという事実と疲労だけが残り、そこには何も生まれないからだ。
精神科の病棟では、危険回避のための様々な制約を設けていることがある。
閉鎖病棟であれば、更にその制約は厳しい。
これに加え、危険回避のためではなくそれ以外の目的で制約を強いていることもある。
もっと言うと、「以前からやっている」というような目的不明な制約もある
ことがある。
これらの規則や制約を巡って「看護師 vs 患者」の関係になることは少なくない。

そのときの看護師の思考の代表はこれだ。↓
「この患者の要求を通してしまうと、ほかの患者に示しがつかない」
「この患者一人、特別扱いできない。他の患者全員そうしなければならなくなる」
『ここで要求を通したら、次の勤務帯で、「Ns○○さんは、やってくれた」と患者が言って他のNsに迷惑が掛かるな』
『「あんたが要求を通すから、私のときにも要求してきたじゃない」と他のNsに言われるのは嫌だな」
「一度、この要求を通してしまうと、今後も際限なく要求してくるに違いない」

こういった思考で、何が何でも看護師は、力ずくで訴えを退けようとする。
さて、その労力はどれだけのものになるのでしょうか。
相当な労力を使ってるのではないでしょうか。

果たして、お互いにそこまでの労力を使って「看護師 vs 患者」の状況になる必要があるのか。

本当にその制限や規則は必要か?
一度、要求を通すと必ず際限なく要求してくるのか?
これらのことをLogicaに考える必要がある。


この表現はあまり好きではありませんが、「医療機関で働く人たちは、サービス業」。
民間の医療機関であれば、この色が濃くなるのは当たり前な話し。
ですから、ユーザーである患者にとっても制約は少なければ少ないほど良い。
もちろん、「安全第一」の考え方を最優先させる原則はあるが、安全に関わらない制約や規則についてもう一度見直してみては如何でしょうか。

考え方の基本は、こんな感じ。↓
「○○したらダメなの?」
○○の部分にこれまで制限制約してきた事柄を当てはめてみて、そのダメな理由を考えてみる。
もちろん、ダメな理由を上記「そのときの看護師の思考」に当てはめるのは、NG。
例1)17:00を過ぎて物品の貸し出しをしたらダメなの?
  ハサミや刃物に類似したものは、通常に貸し出すことは安全管理上問題がある。
  でも、鉛筆やボールペンだったら、普通に貸し出すことができるな。
  ハサミでも、貸し出し方法を工夫さえすれば、貸し出せるかも。。。
例2)お茶はいいけど、ココアを渡したらダメなの?
  理由思い当たらず。。。
  じゃぁー、両方OK!

普通の見方、考え方、感覚でこれをやると、ダメな理由が見当たらないことが山ほどあるかも知れません。
前回の記事で、日本の医療は、3N(No money,No time,
No manpower)お金もなければ時間も人もないと言いました。
ですから、医療から徹底して無駄を省かなくてはなりません。
無駄な労力を使う前に普通の感性やLogicalで建設的な思考を持ちましょう。

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日本の医療は3N。。。

2010年01月08日 | 医療

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こんにちわ。
nursmanです。

以前、日本の医療は、診療報酬によって支配されているという記事を書きました。
医療機関の収入は、ほぼ100%診療報酬に支配されています。
更に看護師さんやお医者さん、作業療法士さんなどの人数も診療報酬によって支配されていると言っても言い過ぎではないと考えています。
診療報酬は、ある一定の基準を満たさなければ支払わせません。
人員の数まで支配している割に診療報酬で要求してくる作業量は、莫大。
ですから、限られた人員で、あれもこれもしなくてならないのです。
日本の医療は、慢性的な人員不足と言っていいでしょう。
これらのことをこんな風に表現することができます。

NO MANPOWER=人員不足
NO TIME     =時間が無い
NO MONEY   =お金が無い

3N(NO MANPOWER,NO TIME,NO MONEY)


常に人員不足で時間が無い訳ですから、当然、タイムプレッシャーの高い仕事の仕方を強いられるわけです。
タイムプレッシャーは、人間のエラーを容易に誘発します。
一度、エラーが発生すれば、その処理で更に時間はなくなり、また更に大きなタイムプレッシャーにつながっていきます。
では、我々は、何をすべきか?
「仕事のトリアージ」をしなければならないのです。

トリアージ(Triage)は、人材・資源の制約の著しい災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること。(wikipedia)

限られた人員で、災害時の如くやらなければならないことが多い訳ですから、今やっている仕事は本当にやらなくてはならないのか?
優先すべき仕事は一体何なのか?
無駄はないか?
やらなくても大丈夫な仕事は何か?
常にそういう目で仕事を見ていかなければ、仕事は、どんどん増えていく一方で収入だけが減っていってしまう。
合理的で効率のよい仕事をしていかなければ、ならないと言うことです。

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アドヒアランス(adherence)。。。

2009年12月23日 | 看護

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こんにちわ。
nursmanです。

東京も吐く息が白くなり、「あぁ〜冬がやってきたなぁ〜」と感じております。
3つ目の忘年会が昨夜終わり、忘年会もあと残すところひとつとなりました。
ふぅ〜。
昔は、飲み会といえば、楽しみで朝からソワソワしていたのに最近は、終わった後の疲労感がしんどい。汗

さて、nursmanが看護師になった頃は、インフォームドコンセント(informed consent)が大事ですよーって学校で習いました。

インフォームドコンセント(informed consent)
説明を受けた上での同意の意。
医師が患者に診療の目的・内容を十分に説明して、患者の納得を得て治療すること。


それから、服薬に関しては、コンプライアンス(compliance)なんて言葉も習いました。

コンプライアンス(compliance)
命令に従う意。
法令順守。
服薬遵守。処方された薬剤を指示に従って服用すること。

つまり、お医者さんは、患者さんに分かるようにちゃんと説明して、患者は、言われたようお薬を飲みなさいって時代でした。

現代ではどうなっているのかというと。。。
インフォームドコンセント(informed consent)とコンプライアンス(compliance)が更に進んで、アドヒアランス(adherence)が重要ですよぉーということになっている。
このアドヒアランス(adherence)とは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること。医療者と患者が相談して治療法を決めることにより、患者の治療への積極的な参加を促し、治療成功を目指す。
つまり、患者さんに主体性を持たせた医療ということになる。

ここ数十年で医療のスタイルは、随分と変わりました。
その昔、「医者は、絶対で患者は、黙って医者の言うことを聞いてろ」って時代から、まるっきり反対になったと言ってもいいでしょう。
なぜこうなったか?
不況の煽り経営状況が悪化して潰れていく医療機関を横目に次は、わが身と患者を取り合う中で、「患者様」という言葉も生まれ、患者様様という考え方が患者中心の医療に変えていったという考え方があるようですが、それだけでなく、患者が積極的に治療に参画した方が治療成績が上がるという考え方の方が大きいのではないでしょうか。。。

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看護師逮捕。。。

2009年12月13日 | 看護

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こんばんわ。
nursmanです。

先日の精神科の看護師が逮捕された。。。
その内容は、違法な身体拘束中に重体になり、救急搬送先で死亡した事故をめぐり、業務上過失致死容疑で看護師をが逮捕された。
事故は昨年1月21日未明に発生。6人部屋でベッドに拘束されていた男性患者の体が左横にずり落ち、腹部の拘束帯だけで宙づりになって発見された。別の病院へ運ばれたが、腹部圧迫による腸管壊死<RB>で3月に死亡した。逮捕容疑では、男性看護師は、医師の指示で患者を拘束した際、拘束帯の締め方がゆるかった過失の疑いがある、とされている。
病院側は、精神保健指定医である理事長が当直の非指定医を介して電話だけで拘束を指示したと説明。保健所は違法な拘束にあたるとして昨年3月、改善指導した。
看護師は某新聞社の取材に、「自分が準夜勤で入った時、既に男性は拘束されていた。夜勤のリーダーだったので責任をかぶり、理事長の指示があったように記録を改ざんした」と説明しており、病院側の主張と食い違っている。

さて、今回の事件は、2つ大きな問題がある。
一つ目は、「精神保健指定医の電話による拘束指示」についての疑惑。
精神保健指定医が直接診察もせずに電話で拘束を指示したこと自体大問題なのに、それすら本当はやっていなかったのではないかという疑惑。

二つ目は、本当にこの看護師だけが業務上過失致死に当たるのかということ。
安全に拘束されているかなど患者の状態を頻繁に観察する義務は当然あるように思えるが、夜間は、日中とは違い、看護師の人数が少なく配置されているのがほとんどだ。
看護師の人数に比例して患者が減るわけでもない。その中で拘束中の患者の観察を十分に行う時間があったのか。
十分にあったとは、到底思えない。
精神科に限らず、夜間の医療機関は大抵日中より職員の数は少なく、大きなトラブルがひとつ発生するとそこに手を取られ、通常の業務すら通常に行うことが困難になる。
また、並列して大きなトラブルが発生したとすると、処理しきれなく、もうどうにもならなくなる。
日本の医療機関は、このように一発で壊滅してしまうような危険な構造を持っていると言える。
これらのことから、十分に観察する時間を持っていないのであれば、今回、たまたまその場に居合わせた看護師が逮捕されたように思えてならない。
現状、どこの病院に行ったって24時間安全を担保することができる人員を配置できているとは思えない。
日本の医療は、皆保険制度のもとに成り立ち、医療機関の収入は、診療報酬によって左右されていると言っても言い過ぎではない。
看護師の配置人数やそこに発生する人件費も診療報酬に左右される。
とすると、今回の事件の責任は、国にもあると言えるだろう。


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看護師は、自販機ではない。。。

2009年12月07日 | 看護

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こんばんわ。
nursmanです。

さて、以前アップした記事ですが。。。
大変、学ぶことの多い記事ですので、リアップします。
薄毛で困っていますから。(笑)

患者さんから聞いた話し。
※この患者さんからは、当ブログでアップすることをあらかじめ承諾をいただいております。

ある患者さんは、看護師を自動販売機と例えた。
どういうことかというと。。。



不穏の時の薬や不安の時の薬を欲しいと看護師に訴えたときに



「ハイこれ」って、薬を手渡すだけの看護師を見てそう思ったそうだ。
↑こういう光景をnursmanも目にしたことがある。汗
その患者さんは、続けてこう言った。

「患者は、薬が欲しいだけで訴えるわけじゃない」
「薬と話しを聞いて欲しいから訴えるんだ」
「薬を渡すだけじゃ、看護でもなんでもないだろ」
「薬を渡すだけなら自販機といっしょだよ」

うぉ〜っ!
全く持っておっしゃる通り。
ややもすると忙しいという理由で患者さんへ耳を傾けることが出来なくなる。
でもそれは、仕事をしているとは言えないよね。
私たちの仕事は、看護なのですから。。。

もちろん、看護師さん達は、いろんな仕事をいくつも抱えて、常に忙しいというのが現状なのは分かっている。
そこで、仕事を整理して効率よく仕事をすることで本当の看護という仕事を出来るようにしようではありませんか。。

まずは、仕事の整理と効率化からはじめてみましょう。

探すと沢山見えてくると思います。
「これ、看護師さんの仕事じゃないよね」って仕事が。。。

探すと沢山見えてくると思います。
「これ、もっと効率よく出来るよね」って仕事が。。。

だから、業務改善が必要なのです。。。

患者さんにもう二度と
「自販機」なんで呼ばせないためにも。。。

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