関帝廟通り先の「金華園」でサンマーメン

　「金華園」の店構えや雰囲気は昔ながらの中華屋さんといった感じです。「楽園」「雲龍」「海南飯店」「栄楽園」などと通じるものがあります。こんな店を私は気に入っていますが、他にも好きな人は多いはず。
　だから昼時はいつも満員です。１２時の時報とともに駆けつけても、一人なら入れるでしょうが、３，４人連れなら間違いなくバラバラに座ることになるでしょう。
　今日も１２時５分に入店したのですが、近所の会社員や公務員、現場労働者などが席を埋め尽くしていました。とくに目の前が水道局の営業所ということもあって、彼らがほとんど一番乗りのようです。
　そんなわけで私は４人がけテーブルで中年カップルと相席に。二人はビールを呑みながら、一品料理を食べていました。
　
　今日はサンマーメン（６５０円）を注文。醤油系のスープはアツアツで美味しかったです。具材はモヤシ、豚肉のほかにキャベツ、タケノコ、玉ネギ、キクラゲ、ニンジン、小松菜とたっぷり使われていました。トロミも充分についていますが、残念なのはモヤシが少ないこと。その代りキャベツが多量に使われています。モヤシあんかけというよりも、野菜あんかけに近い状態です。でも美味しいですよ、ボリュームもあるし、こんなところが現場労働者御用達となる所以でしょうか。
　それに奥さんの応対もグーです。入り口近くのテーブルが空いたとき、中年カップルと相席で食べている私に対し、「向こうの席が空きましたので移りますか？」と席替えを勧めてくれたのです。今はもうありませんが、あの伝説の店「萬福」なんかでは考えられないこと。
　いやいや、良かったですう。アベックと相席になることほど、居たたまれないことはありませんので…。