
必要があって昔の新聞記事のコピーを取ってきたのだが、ふと、下の方を見たらこんな見出しが目に入ってきた。 何が彼女に貞操を売らせた? 見よ無貞操時代! 「家のため親のため」が一番多い 四百八十名の統計に見る 昭和5年8月15日の横浜貿易新報に載った記事である。昭和5年から6年にかけて日本経済を危機的な状況に陥れた、いわゆる昭和恐慌の時代だ。 横浜の歓楽街で売淫をせざるを得ない女性たちを取り調べた結果、「家のため親のため」が一番多かったという。その内訳は、 家の貧乏を救いたい…129 両親の病気を救いたい…55 失業の結果生活難のため…47 夫に別れ途方に暮れて…42 あわせて273人である。調査した総数が480人なので、半分以上を占めている。 記事では某署としか書いていないが、これはおそらく伊勢佐木署だろう。昭和4年で480人ということは、5年、6年では相当な人数に昇っていたのではないかと思う。 時代は次第に戦争へと近づいていく。 ![]() |
ショッキングですねえ。
で、冒頭の「友愛結婚」「「女権独立」「産児制限」
を記者はどう評価しているのか。
なんだかよくわからない文章で……。
「友愛結婚」「女権独立」「産児制限」から、
どうして「エロ」「グロ」「無貞操時代」につながるのでしょうか。
昔の新聞記事は文章がヘンで読みにくいです。
しかも、段が変わって飛んでいく先を探すのに「苦労したり…