| 最近の中華街では、立ち食い、座り食いをする人たちに加えて、歩き食いが目立つようになってきた。 もっとも、お店の方では“歩き食い”とは言わない。あくまでも“食べ歩き”と表示しているのだが。  その“食べ歩き”というのは、辞書によると「美味しい食べ物を、あちこち食べて回ること」と書いてある。つまり、あるお店で食べたらそこを出て次の店へ行ってまた食べる。 いわゆるハシゴというやつで、店から店へ移動する道中では飲食しないのが普通。 「あなたの趣味はなんですか？」と聞いて「食べ歩きです」との答が返ったきたら、たいていの人は“歩き食い”とは思わないだろう。 休日や仕事帰りの時間を利用して美味しい店を訪ね歩く、そんなイメージを抱くはずだ。  だが最近の光景を見ていると、食べ歩き＝歩き食いになってしまった感じがする。 肉まんくらいならまだいいのかもしれないが、熱いスープの入った生煎包やフカヒレスープなどを歩きながら食べるのは危険だ。 いつ通行人に汁が飛び跳ねてくるか分からないからね。  店頭販売している点心類でも、店の横や中で座って食べるスペースがあればいいのだが、そのような構造になっている店舗は少ない。 たとえそれがあったとしても満席で使えない。 お客さんは仕方なくその場で立ち食い、座り食いにならざるを得ない。 そしてその場も混み合ってくると、歩きながら食べるということに…  こちらが元祖食べ歩きを始めたお店だそうだ。 それはともかく、最近の中華街では立ち食いが多くなっていることは確かだが、立ち食いといえば、こちらも忘れてはならない。  寿町にある「さなぎの食堂」だ。 開店したてのころのお客さんといえば、この街の住民が多かったのだが、今や近隣のサラリーマンや会社回りの営業マン、さらにはブロガーなどがここで食事をしている光景をしばしば見かけるようになった。  アジフライ定食。３５０円♪ キャベツにナポが添えられたアジが２枚！ 小皿にはヒジキと切り干し大根！ さらにワカメの味噌汁！ 健康にも留意したへルーシーメニューである。そして、美味しい♪ この食堂には当然、テーブル＆イスが用意されているのだが、壁際はカウンターになっていて、立ち食いができるのだ。 私は足の運動も兼ねて、いつも立ち食いすることにしている。  カレーライスなどは３００円で据え置きだが、ほかの定食は値段が変わった… 仕方ないよね。  一方、こちらは大船の立ち呑み処「まるま」。 昼間から呑めるのだが、食事も提供している。 定食が５００円♪  コロッケ定食。 もちろん立ち食いだ。 私の両サイドは昼から呑んでいるオジサンたち。彼らはカウンター内のおねえさんと話し込んだり、競馬新聞を読んだりしている。 そんな人たちに囲まれて立ち食いする定食には、プラスアルファの美味しさがあった。  こちらは小田原で見かけた“歩き勉強”の少年。 歩きながら本を読んでいる。立派なもんだ。 現代の若者たちは本を読まずに、歩きながらスマホか……  なるほど…  ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
トータル
週刊少年ジャンプ等のフルサイズ漫画週刊誌は歩き読みはあまり見ませんでしたね。
私も「歩きながらウォークマン」でした。
最近の歩きスマホは危ないですねぇ。
自分の勘違いなのかも知れませんが、本来の目的は経済力に乏しく、バランスの好い栄養摂取に懸念がありそうな方々に対する食堂なのかと、永く思っていました。
最近では、普通の方も多く行かれているようなので、遠慮をしなくても好いのかなと思い始めています。
「経済力に乏しく、バランスの好い栄養摂取に懸念がありそうな方々に」というのはあったと思います。
でも、多くの方々に利用していただくことによって、
経営も安定してくるのでしょう。
今はいろいろな人が食べに来ています。
スープ系食べ物の歩き食いも問題ですが、
混雑時に起きるかもしれない大地震、津波の方が心配です。
みなさん、どこにどうやって逃げるのでしょうかね。