中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「奇珍」にてラーメンを啜りながらバンメン情報を聞く

2015年02月23日 | おいしい横浜

 中区本郷町でちょっとした会議があり、それが終わったあと参加者は本牧の薬膳中華「香(しゃん)」のランチを食べに行ったのだが、私は午後からも関内で打ち合わせが予定されていたため、残念ながら皆さんと別れて徒歩で元町方面に向かった。

 本来なら「香」のお粥ランチを試してみたかったのだが、方向が全く逆なため諦めざるを得なかったのだ。

 本郷町から関内へ向かう道中には、いい店がいくつもある。
 肉の「すぎやま」で弁当を買って公園で食べるか、「華香亭」でバンメンを食うか、「李園」のトマトタンメンにするか、あるいは「長白山」のランチにするか…いろいろ候補が浮かんできた。
 で、結局は麦田町の「奇珍」でラーメンということになった。

 それが冒頭の写真である。
 ここのスープはどれも甘い。昔風の味なのだろうが、私としてはもう少し醤油系の辛さが欲しいところだ。
 そして太くて大きいタケノコも甘い味付け。でもこれが美味しい♪

 なんてことを考えながら麺をすすっていたら、後ろのテーブルに来たお客さんがお店の方にいろいろ聞き始めた。

 客:「バンメンって何ですか?」
 店:「五目うま煮のラーメンです」

 このやり取りを聞いていて、「なるほど」と思った。
 だんだんバンメンの謎が解けはじめてきたような気がする。
 本牧の「玉家」では、バンメンはカッコ書きで(五目ウマニソバ)と表示している。
 また、街角中華さんの情報によれば、野毛の「會星楼」では「うま煮そば」が以前バンメンとして提供していたものだそうだ。


 参考に、こちらは「奇珍」のバンメン。かなり甘めの醤油系スープで、麺は細い。

 店内にはお店の歴史と写真が掲げられている。それによると…
 1917年(大正6)初代が来日。小港に「支那御料理」として店を出す。
 1921年(大正10)本牧十二天に支店。この一帯はチャブヤ街だった。
 1945年(昭和20)大空襲で焼失。戦後すぐ、店舗跡を接収され麦田へ。
 写真を見ると寿司屋もやっていたことが分かる。そこには暖簾も写っており、店名は奇珍楼とある。
 奇珍という店名は中国にも多いが、アメリカに接収されていたので、キッチンとかけていたのかもしれないと書かれていた。

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
久々に (ばんど)
2015-02-23 20:08:30
行きたくなったなぁ。あの細い麺と太くて柔らかいタケノコを食べに。
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バンメン (吉継)
2015-02-23 20:31:15
五目旨煮のラーメンがですか・・・・、勉強になりました。
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都内でも (本須)
2015-02-23 23:18:52
「日本橋よし町」のメニューにも
『バンメン』のところに『うま煮ソバ』と書かれてますね。
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長白山 (うさこ)
2015-02-24 00:34:24
はじめまして、3年くらい前から拝見しています。こちらをみて獅門酒楼に行くようになりました。ありがとうございます!
長白山ですが、先週の月曜(2/16)から来週の月曜までお休みです。奥様が白内障の手術なんだそうです。
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タケノコ (酔華)
2015-02-24 00:40:46
>ばんどさん
あのタケノコは美味しいですね。
あれをテイクアウトしたいくらい。
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Unknown (酔華)
2015-02-24 00:41:21
>吉継さん
不思議な麺料理です。
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バンメン (酔華)
2015-02-24 00:42:51
>本須さん
そうでしたね。
「日本橋よし町」もうま煮ソバでした。
バンメン→うま煮ソバ そんな流れを感じます。
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情報をありがとう (酔華)
2015-02-24 00:47:24
>うさこさん
「長白山」も家族経営だから、一人欠けると大変ですね。
ここのチャンコー麺、お勧めです。
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