中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「香蘭」で煮込野菜スパゲッティ

2006年10月24日 | 中華街の非中華料理
 コーランといってもイスラム教の聖典ではありません。エスプレッソ・カフェ「香蘭」です。久々に行ってきました。
 一歩店内に足を踏み入れると、そこはもうイタリアの気分。木の床、石を貼り合わせた壁、そしてパティオを思わせる小さな中庭、これらが渾然一体となって、この雰囲気を作り上げています。ただ、BGMでかかっていたのがカントリーっぽい曲だったのが残念。これがカンツォーネなら完璧なのに。

 坪庭を眺めていたら、「席、移りますか」と声をかけてくれました。一度座ったら絶対動いてはいけない「満福」とは、お客に対する配慮という点で、対極に位置するお店のようです。

 注文した「煮込野菜スパゲッティ」が運ばれてきました。と同時に、ひと言、声をかけるのも忘れていません。
 「はねると服にシミが付きますのでお気をつけて」
 嬉しい配慮じゃないですか。








煮込野菜スパゲッティ 小さな坪庭



 食べ終えてユックリしていたら、「お下げしてよろしいですか」と言って皿を持っていきました。当たり前のこととはいえ、なんともいい感じです。

 中華街でランチを食べていて、こんな悲しい経験がありました。あらかた食べ終えて、ライスの入っていたドンブリは空になり、料理のお皿も食べつくして汁だけが残っている状態のとき、お姐さんがドンブリとお皿をサッと持って行ってしまったのです。一見、食べ終えたふうに見えるでしょうが、私はまだ食事の途中でした。実は、最後に残った汁をザーサイで拭き取って食べようという遠大な計画があったのです。それなのに、ああ、お姐さんったら…。
 せっかくの美味しい料理がこれでは台無しです。コックさんが丹精を込めて作った料理が、フロアスタッフの何気ない行動によって、単なる食糧に転化してしまったと言っても過言ではありません。料理というものは、厨房とフロアの総合力で作り上げるものなのです。


 窓とドアを開け放した向こうには、上海路を行き交う人々が眺められます。観光客は「菜香新館」や「謝甜記弐号店」でも探し歩いているのでしょうか。
 思わず声をかけたくなりました。
 「中華街に来たら、中華料理ばかりでなく、こんな所にも寄ってみたらあ?」

参考までに香蘭のHPはコチラです。
横浜中華街探偵団のホームページ→「ハマる横浜華街」へ

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