今から約5年前、私は不安と新しい生活への期待とでバンコクへ移り、暮らし始めました。
また友達作りから始まるのか・・・
この歳になって、しかも外国で新しい友達なんて出来るのだろうか?
でも蓋を開けてみると、日本よりも気軽に友人になって仲良くなれる事が多かったと感じています。
一番最初に出来た友人は、タイ語学校で知り合ったいわゆる駐妻の若い奥様でした。
私の行っていたタイ語学校は英語でタイ語を教える学校だったので、あまり日本人はいませんでした。
幼少期、父親の仕事の関係でインドネシアにいた彼女は英語が堪能だったので
私の通っている学校にトライアルでやって来たのです。
それまで外国人ばかりで、英語が通じないでいた私は嬉しくて彼女に話しかけました。
彼女も同様だったようで、バンコクに来てまだ2週間位だけど初めて日本人と話したと言って喜んでくれました。
私達は早速、連絡先を交換して、レッスン後1時間近く色々な話をしました。
食事の約束もしたけれど、口約束だけにならなかったのは、それから1週間後位に偶然、街中で会った事です。
私達は驚き、そこで本当に食事の約束をし、数日後会いました。
それからも彼女とは様々な場所で偶然会う事が多く、縁があったのかも知れません。
ありきたり?の友人が出来る過程もありますが、バーで隣り合った女の子と仲良くなり、意気投合。
その場で連絡先交換をして今に至る関係の友人もいます。
また日本の友人・知人を通してバンコクへ駐在になる相手を紹介され、仲良くなるケースもあります。
今はSNSでも友人が出来るので、SNSを通して日本人の友人もタイ人の友人も出来ました。
そんな風に出来た友人がまた友人を紹介して・・・と言う風に和は広がって行きました。
外国で暮らす事は決して楽しい事ばかりでなく、
恐らく皆、大なり小なり問題はあったと思うのです。
だからこそ、すぐに通じ合える、共存出来る部分が多い。
バンコクで出来た友人達は、外国で共に戦っている戦友のようなものでもあるのです。
友達が出来るのだろうかと思っていたのに、バンコクでは親友まで出来ました。
彼女とは出会って、あっと言う間に距離が縮まり仲良くなった。
友人が出来るのって、仲が深まるのって、共に過ごした長さだけではないんですね。
世界各国に駐在経験のある彼女とは、いつまでバンコクで一緒に過ごせるかわからないけど
世界中どこにいても、連絡を取り合いこの先も関係は続いていくのだろうと思います。
考えると、バンコク(外国)でお互いの人生が重なって、知り合う事。友人になる事。
それってすごい事だなと思います。
駐在で来ていた友人達の多くは本帰国をしたり、他の国へと移ったり
日本中、世界中に散らばっています。
今年に入って5年来のバンコクでの友人が本帰国、3月にもまた一人、本帰国となります。
友人達がどんどんいなくなって行くのは本当に悲しいし、寂しいです。
でも出会ったからこそ、別れがあるんです。
出会っていなかったら別れなんてなかった。
別れは淋しいけど、出会えた事に感謝です。
これからもたくさんの別れはあるだろうけど、世界中に散らばっている友人達は私の心を強くします。
日本にいる友人達も然りです。
離れた場所にも頑張っている友人がいる。私に元気を与えてくれます。