リアルの広告会社の末席にいる私の目線で、
ブロガープロモーションについて感じていることを書きます。
■そもそも、なぜ、関心があるのか?
それは
----------------------------------
①生活者を、購入などのアクションに直接的に誘導できる。
②ネット上の世論を作ることができる。
③企業が、自分では言えないメッセージが、発信できる。
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という可能性が見えるからです。
①については、
最近ではすでに、ネット上で行われたナビが、
そのまま商品の販促に結びつくケースをよく耳にします。
ネット上のオピニオンであるタレントや有名ブロガーが紹介
↓
ネット通販などで注文が殺到
これが、直接的な販促の成功イメージでしょうか。
(書籍やAVソフトなどでよくみられます)
この図式がプロモーションとして、意図的に実現できないか、ということ。
素朴にそう思っている人は、私だけでなく、たくさんいると思います。
※実際、有名タレントのブログなどで、
一種のプロダクトプレイメント的なビジネスの一環として
大金が動いているケースも聞きますが・・・。
②については、
つまり、
「みんなが注目している」「関心を持っている」「いいと言っている」
というネット上の「世論」が作れるという点です。
今の世の中、ネット上のこうした「世論」は
リアルのチャネルでの生活者の購買などのアクションに多大な影響を与えていると考えます。
これについては
AIDMA+NETの項で書いた通り。
実感としては誰もが認めるところだと思います。
③については、
例えばこういう情報が発信できるということです。
「A社商品は、B社商品より美味しい」
「B社商品を身に付けているなんで今どきダサイ。付けるならA社商品」
「○○と言えば、A社商品を思うけど、実はB社商品の方が宣伝してないだけで、優れている」
これは企業が当事者である広告でも、
媒体を介するタイアップ的な訴求でも、
マスでは絶対実現できない。
これはネット上でのユーザーの自由発言であるブログならではのことです。
しかし、こうした可能性に、いくら興味があっても、
私のようなリアルの広告会社営業には
なかなかセールスしにくい、というのが実情かと思います。
■なぜセールスしにくいか?
それは、クライアントサイドで
現状の「ブロガープロモーション」では、大きな予算が立てにくいからです。
※特に相手が宣伝販促のセクションだと、
実際に効果があると思っても、
事前にそれが証明できないとまず予算化はされないでしょう。
実施するとしたら、予算の出所は
①「購入などのアクション誘導」=宣伝販促部や営業部門。
②「ネット上の世論構築」=広報や商品開発部門。
となる企業が多いのではないかと思います。
(③は表現のことなので、根拠としては外します。
細かく考えていくと、
ポリシー的な問題が障害になることはあると思いますが)
どちらも提案としては成立すると思いますが、
①については、
「ブロガープロモーション」にだけピンを絞って考えると
ネット通販で扱っている商品を持つ企業限定で
アフィリエイト的な販促費の計上の仕方になると思います。
(どれだけ売上が見込めるの?その売上ならかけられる予算はこれだけって具合)
したがって、予算が掛け算的に増えるとは考えにくい。
大きな予算を獲得するには
広告的な意味合いや価値の付加が必要なのです。
と考えると、
広告的な効果も狙える有名タレントのブログには大きな予算が立つが
有名ブロガーのブログには実質の売上目標比の予算しか立たない。
となります。
②に関しては、
そもそも広報的な意味合いでの予算は、個々の案件では規模が小さい。
企業としてこうした活動に価値を認めて取り組む姿勢がある会社でない限り、
大きく継続的なビジネスになるとは考えにくい。
そう考えていくと、
少しでも大きく効率的に稼がなくてはならない
広告会社の営業マンにとっては、
①②とも、それだけのセールスのために動くのは
なかなか難しいのではないかと思います。
次の項へ
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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
ブロガープロモーションについて感じていることを書きます。
■そもそも、なぜ、関心があるのか?
それは
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①生活者を、購入などのアクションに直接的に誘導できる。
②ネット上の世論を作ることができる。
③企業が、自分では言えないメッセージが、発信できる。
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という可能性が見えるからです。
①については、
最近ではすでに、ネット上で行われたナビが、
そのまま商品の販促に結びつくケースをよく耳にします。
ネット上のオピニオンであるタレントや有名ブロガーが紹介
↓
ネット通販などで注文が殺到
これが、直接的な販促の成功イメージでしょうか。
(書籍やAVソフトなどでよくみられます)
この図式がプロモーションとして、意図的に実現できないか、ということ。
素朴にそう思っている人は、私だけでなく、たくさんいると思います。
※実際、有名タレントのブログなどで、
一種のプロダクトプレイメント的なビジネスの一環として
大金が動いているケースも聞きますが・・・。
②については、
つまり、
「みんなが注目している」「関心を持っている」「いいと言っている」
というネット上の「世論」が作れるという点です。
今の世の中、ネット上のこうした「世論」は
リアルのチャネルでの生活者の購買などのアクションに多大な影響を与えていると考えます。
これについては
AIDMA+NETの項で書いた通り。
実感としては誰もが認めるところだと思います。
③については、
例えばこういう情報が発信できるということです。
「A社商品は、B社商品より美味しい」
「B社商品を身に付けているなんで今どきダサイ。付けるならA社商品」
「○○と言えば、A社商品を思うけど、実はB社商品の方が宣伝してないだけで、優れている」
これは企業が当事者である広告でも、
媒体を介するタイアップ的な訴求でも、
マスでは絶対実現できない。
これはネット上でのユーザーの自由発言であるブログならではのことです。
しかし、こうした可能性に、いくら興味があっても、
私のようなリアルの広告会社営業には
なかなかセールスしにくい、というのが実情かと思います。
■なぜセールスしにくいか?
それは、クライアントサイドで
現状の「ブロガープロモーション」では、大きな予算が立てにくいからです。
※特に相手が宣伝販促のセクションだと、
実際に効果があると思っても、
事前にそれが証明できないとまず予算化はされないでしょう。
実施するとしたら、予算の出所は
①「購入などのアクション誘導」=宣伝販促部や営業部門。
②「ネット上の世論構築」=広報や商品開発部門。
となる企業が多いのではないかと思います。
(③は表現のことなので、根拠としては外します。
細かく考えていくと、
ポリシー的な問題が障害になることはあると思いますが)
どちらも提案としては成立すると思いますが、
①については、
「ブロガープロモーション」にだけピンを絞って考えると
ネット通販で扱っている商品を持つ企業限定で
アフィリエイト的な販促費の計上の仕方になると思います。
(どれだけ売上が見込めるの?その売上ならかけられる予算はこれだけって具合)
したがって、予算が掛け算的に増えるとは考えにくい。
大きな予算を獲得するには
広告的な意味合いや価値の付加が必要なのです。
と考えると、
広告的な効果も狙える有名タレントのブログには大きな予算が立つが
有名ブロガーのブログには実質の売上目標比の予算しか立たない。
となります。
②に関しては、
そもそも広報的な意味合いでの予算は、個々の案件では規模が小さい。
企業としてこうした活動に価値を認めて取り組む姿勢がある会社でない限り、
大きく継続的なビジネスになるとは考えにくい。
そう考えていくと、
少しでも大きく効率的に稼がなくてはならない
広告会社の営業マンにとっては、
①②とも、それだけのセールスのために動くのは
なかなか難しいのではないかと思います。
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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”