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故郷の廃家

2016-03-30 14:14:13 | 唱歌・童謡・日本のうた

故郷の廃家

犬童球渓 作詞
ウィリアム・ヘイス 作曲

幾年ふるさと 来てみれば
咲く花 鳴く鳥 そよぐ風
門辺の小川の ささやきも
なれにし昔に 変らねど
あれたる我家に
住む人絶えてなく

YOUTUBEより



ウィリアム・ヘイスの「My dear old Sunny Home」を 明治40年に犬童球渓が訳詩した唱歌です。
犬童球渓(いんどうきゅうけい)といえば、同じ明治40年に発表された『旅愁』があります。

ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは さとの家路
ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む

こちらは、故郷を追われてさすらい、一人淋しく深まる秋の中で望郷の念に思い更ける歌詞ですが、
その続編のような『故郷の廃家』を聞くと、
深い郷愁を現実に打ち砕かれ、さらに切ない虚無感がつのってきます。




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