正式には『日本アートシアターギルド』ですがATGの略称で広く知られています。
スター主義のハリウッド映画が主流の時代に非商業的な芸術作品を配給するということで話題になりました。
神戸では『阪急文化』で上映されることになります。
私も大いなる興味を持ち、年会費を払って会員証を受け取ることになりました。
第一回目の配給作品は、ポーランドの新進イエジー・カワレロヴィッチ監督の『尼僧ヨアンナ』で、かなりの好評であったと記憶しています。
私がATGで鑑賞した作品で最も感動したのはイングマール・ベルイマン監督の『野いちご』でこの作品は現在でも私の出会った映画の中でも最高峰となっています。
映画がその存在意義を激しく訴えていた時代でした。