”Hound Dog” Elvis Presley
原曲は1952年にジェローム”ジェリー”リーバー が作詞、マイク・ストーラーが作曲したラテン調のリズム＆ブルースです。
これを1953年に”ビッグ・ママ”と呼ばれた女性歌手ウィリー・メイ・ソーントンが唄ってヒットしていました。
1956年7月2日にエルヴィスは『冷たくしないで』と同時に録音、全米No.1に輝いています。
”Hound Dog”とは 猟犬の一種のことなのですが、「口先の上手い奴」「女たらし」という俗語だそうです。
You ain't nothin' but a hound dog
cryin' all the time.
You ain't nothin' but a hound dog
cryin' all the time.
Well, you ain't never caught a rabbit
and you ain't no friend of mine.
↓はエルヴィス・プレスリーの『ハウンド・ドッグ』 YOUTUBEより
プレスリーはテレビ番組で【犬】を相手にしてこの曲を唄わせられ、後日に大いなる屈辱だったと述べています。
確かにプレスリーにとっては大いなる屈辱だったかもしれませんが、プレスリーにとって人生最大の屈辱は
ビートルズとの対談でジョソ・レノンに小馬鹿にされてプライドを傷つけられた事件でしょう。
プレスリーはジョソ・レノンが反対していたベトナム戦争を肯定、薬物にまみれていたジョソ・レノンに対抗するように
麻薬撲滅運動に力を入れ、ついには時の大統領ニクソンにジョソ・レノンをアメリカから追放するようにとの嘆願書を
送っていたようです。プレスリーがジョソ・レノンを最大限に憎悪していたという証しでもありました。
皮肉を込めて言うならば
「ビートルズはキリストより有名だ」と豪語して、ローマ教皇庁を怒らせたジョソ・レノンにとってはプレスリーなんて
ありきたりなミュージシャンの一人だったのかもしれませんね。