遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

朱漆金彩ワイングラス(五客)

2021年10月16日 | 漆器・木製品

朱漆塗りのワイングラス、5客です。

絵違いのセットです。

横面に松、竹、梅、アヤメ、尾長鳥が金彩で描かれています。内側は金、底面は黒漆塗りです。

まず、松:

口径6.1㎝、底径5.0㎝、高10.8㎝。明治―戦前。

他の絵柄は、竹:

梅:

アヤメ:

尾長鳥:

いずれも、非常に軽く、30gしかありません。ガラスではないので、ワイングラスの呼び方もどうかとは思うのですが、適当な名称が出てきません。

高杯?馬上盃?

やっぱり、ワイングラスですね。輸出用でしょうか。

気になるのは素材。プラスチックなら捨てます(^^;

必至で手がかりを探したところ・・・

微妙な角度で、木目が浮き上がりました。

木製です!

組合せではなく、おそらく、一つの木塊を轆轤で挽いて作ったものと思われます。

ガラス製ワイングラスよりも、ステム部が細く、シャープなフォルムが特徴です。

木は、縦に繊維が走っているので強度があり、ステムを細くできるのですね。

故玩館では、女性に受ける数少ない品の一つ(^.^)

 

 

 

コメント (6)
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