朱漆塗りのワイングラス、5客です。
絵違いのセットです。
横面に松、竹、梅、アヤメ、尾長鳥が金彩で描かれています。内側は金、底面は黒漆塗りです。
まず、松:
口径6.1㎝、底径5.0㎝、高10.8㎝。明治―戦前。
他の絵柄は、竹:
梅:
アヤメ:
尾長鳥:
いずれも、非常に軽く、30gしかありません。ガラスではないので、ワイングラスの呼び方もどうかとは思うのですが、適当な名称が出てきません。
高杯?馬上盃?
やっぱり、ワイングラスですね。輸出用でしょうか。
気になるのは素材。プラスチックなら捨てます(^^;
必至で手がかりを探したところ・・・
微妙な角度で、木目が浮き上がりました。
木製です!
組合せではなく、おそらく、一つの木塊を轆轤で挽いて作ったものと思われます。
ガラス製ワイングラスよりも、ステム部が細く、シャープなフォルムが特徴です。
木は、縦に繊維が走っているので強度があり、ステムを細くできるのですね。
故玩館では、女性に受ける数少ない品の一つ(^.^)