遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

おばあちゃんの草取り爪

2019年10月03日 | ものぐさ有機農業

さる雑誌の広告を見て、おどろきました。

早速、ホームセンターへ行って探したところ、ありました。

 

 これです。

「草取り爪」

「爪を傷めません」

「特許 おばあちゃんの知恵」

写真と名前まで載っているではありませんか。

考案者は、岡山県津山市在住の正木サナエさん、80歳。

よくある、架空の人物のキャッチコピーではなさそうです。

なんと、岡山県発明協会に所属する発明おばあちゃんで、2007年、80歳の時に、この発明品が発売されたそうです。

 

使い方は簡単。人差し指か中指にはめます。

少し太いので、軍手などをはめ、その上から、この草取り爪をつけるのがいいでしょう。布がクッションばねのようになって、その方が力が入りやすいです。

私の場合、夏の間は手袋をはめることができません。

5年前、松の毛虫にひどくやられました。その後、夏に手袋をはめて作業をすると、汗と繊維の刺激で、バーッとアレルギーが出る体質になってしまったのです。素手で作業をするしかありません(><;)

 

さらに、泣きっ面にハチ。右手人差し指の爪が使えません。

3年前に右人差し指の爪に縦にヒビが入り、それ以来ずっと入りっぱなしなのです(><;)

爪が伸びて、割れ目がもう少しでなくなりそうという時に、ぐっと力を入れた拍子に、新たなヒビが下へとのびるのです。そんなことをもう何年を繰り返し、ヒビはどんどん長くなってしまいました。やむにやまれず、ばんそうこうを常にはっています。接着剤やらバンドエイドやら、いろいろ試したのですが、いずれも不発。そんなわけで、一番シンプルな方法に落ち着きました(^^;)

一番困るのは、小さな草をとる時です。爪が使えない。

そこで、おばあちゃんの草取り爪の登場です。

 

 微妙な曲がり具合がミソです。

 

 真ん中の割れ目を草の根にグッと差し込み、軽く起こせば、てこの原理でなんなく草がぬけます。

手首のスナップをきかせれば、さらに楽です。

特に、この場所のように、苔の中に生えた草をとる場合、根がほどんどない苔が一緒に取れてしまいます。

この道具を装着すれば、苔のダメージは最小に抑えることができます。

 

 3分間ほどでの、成果。生爪で取る場合の、3倍ほどのスピードです。もちろん、爪の中に土が入ることもありません。

 

それにしても、このおばあちゃんの草取り爪、先回のブログで紹介した、戦前の面白グッズに大変良く似ています。

https://blog.goo.ne.jp/chisei/e/fb386258361ff88845d08251d4ae582b

ひょっとして、正木おばあちゃん、小さい頃に、あの黒い爪で田んぼの草取りを手伝った経験があったのかも知れません。

なお、おばあちゃんに入る特許料は、一個あたり、10円だそうです・・・・1万個売れても10万円(^。^)

 

ついでに、その他、普段、私が使っている草取り道具を一緒に紹介します。

左側の長い道具は、今回の品に長い柄をつけたような品ですが、両者は無関係です。

左側の道具は、普通の大きさの草をとるのに重宝です。特に、やっかいなタンポポを根ごと退治するの向いています。

 

これは、一番使い道が多い道具です。どんどん、根ごと草が退治できます。ベストセラー製品です。類似品が出ていますが、歯の形や角度、鋭さなど、この品には及びません。

 

こんな品も買いました。てこの原理で楽に草が取れる、はずでしたが、イマイチです。


いずれにしろ、こういう品は、自分で実際に使ってみないと本当のところはわかりませんね。何事も実地、骨董と同じです(^^;)

 

 

コメント (12)
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