古瀬戸の四耳壷です。
時代は、鎌倉時代後期(14世紀)頃です。
高 30.2㎝
発掘品です。
昭和30年代、瀬戸、美濃は、空前の発掘ブームにわき、多数の古陶磁が土中から掘り出されました。
この壷も、その時に日の目をみた品の一つでしょう。
この手の品には、ほとんどの場合、割れた部分を別の陶片で補う呼び継ぎがなされているのですが、この壷は珍しく大きな割れはなく、オリジナルボディです。
口に欠け。
高台にも欠け。
大きな疵は、この二つです。
4つの耳も、完璧に残っています。
堀り師がよほど上手かったか、運がよかった(^|^;)
胴の真ん中に、発掘の際、堀具がカツンと当った跡まで残っています。
堀師の息詰まるような緊張感が伝わってきます。
釉は、土中でだいぶ風化、剥奪していますが、割合残っています。
焼成中の灰垂れもかすかに見られます。
古瀬戸の壷や瓶子は人気があり、骨董市にもいっぱい偽物が並んでいます。
たいていは、笑えるような物ですが、中には『お主できるな』と言いたくなる品もあります。
真贋見極めの一つは、首の内部。接合時、土をギュッと押さえた陶工の力強い指跡が、首周りにグルッとついています。
その他に、陶工が残したものが何かないだろうか?
ん?!口の内側に何かが・・・
もう少し近寄ってみると、確かに何かが描かれています。
さらにズーム・・・
こっ、これはっ!
ゴ・・・・ゴジラ
鎌倉時代に、すでにゴジラがいたのです。
ゴジラの記憶は、土中に、700年間、封印されていたのですが、それが今よみがえったのです。
次は、ゴジラの骨か化石を探しましょう。
発見できれば、ノーベル賞まちがいなし(むしろ、イグノーベル賞(^.^;)
おッと忘れてました。
今は、発掘禁止(^|^;)