遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ゆひさきのいたまぬ除草爪

2019年10月01日 | ものぐさ有機農業

久しぶりの面白グッズです。

同じものを2個入手しました。

戦前の品です。

箱は壊れかけていますが、中味は大丈夫みたいです。

 

 

箱を開けると、何やら黒い物体が。

 

鉄でできた、悪魔の覆面のような品が6個。

これはなんだ?

 

箱の表にすべてがありました。

『ゆひさきのいたまぬ除草爪(くさとりつめ)』定価拾六銭 とあります。

田んぼで作業をする早乙女のすがたから、この爪は田の草取りの時に使うものだとわかります。

専売特許 〇〇〇会〇等銅牌受領 誉 などからすると、それなりに売れていたのかも知れません。

 

 

 

こんな風に、指にはめて使ったのでしょう。

箱には手が描かれていますが、小指にも、計四個、爪をはめています。

実際にやってみると、小指には大きすぎて落ちてしまいます。3本が正解。一箱、6個入りは、左右両手分ということになります。

先進国の中で、日本だけが大量に使っている除草剤。

これがあれば、少しは減らせるでしょうか。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コピーを考えてみた。 (mobile)
2019-10-01 15:59:51
これで貴方もフリッツ・フォン・エリック!
必殺技アイアン・クローをこれで決めよう!
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mobileさんへ (遅生)
2019-10-01 17:38:45
コメント、ありがとうございます。

このコピーなら、きっと売れるでしょう。
ただ、「よい子はこれで遊ばないでね」と但し書きが必要かも(^.^;)
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遅生さんへ (Dr.K)
2019-10-01 18:43:03
またまた、珍しい物が登場しましたね。
こんな物が売られていたんですか。
初めて見ました。

我が国では、除草剤が多く使われていますよね。
それでも、最近では、幾らかは減ってきたんでしょうか?
最近では、田んぼに、少しはドジョウなども見られるようになりましたものね。
遅生さんの所でも、ホタルが見られるようになりましたものね。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2019-10-01 19:28:29
こんなものに巡りあうと、思わずほおが緩みます。

一方の除草剤。ほおがこわばって戻りません。平地当たりの使用量は、おそらく日本が世界一ではないでしょうか。しかも、時代に逆行して、最近、規制値を緩めています。
狭い日本、そんなに撒いて、どこへ行く!
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面白グッズ (ことじ)
2019-10-01 21:48:16
当時の箱つきで珍品ですね。
片手に三個なのは草を取る時をイメージすると
小指は内側に曲げるためかなと思います。
昔は草取りは大変な作業だったでしょうね。
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ことじさんへ (遅生)
2019-10-02 06:04:08
箱がないと、何の道具か、全くわかりません。
最初は、昔の少年雑誌の広告欄に載っていた、怪しげだけれど面白そうな品の一つかと思いました。特許もとっているので、真面目な物のようです。
考えてみれば、親指と小指は田んぼの草とり(草掻き)にはほとんど関係ないですね。
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Unknown (OJ倶楽部)
2019-10-06 04:21:15
珍しいものが残っていたものですね。
それも箱入りで!
暮らしの知恵でいろいろなものが作られていたのだと感心します。
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OJ倶楽部さんへ (遅生)
2019-10-06 09:29:37
コメント、ありがとうございます。

こういう物に出会うと、思わずほおがゆるみます。

多分、戦時中の品だとおもうのですが、どんな時代であっても、暮らしの中で知恵や工夫を忘れるな、と教えていてくれるような気がします。
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