ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

過ぎ行く夏・・・

2006-08-31 18:50:11 | つれづれに
照りつけるまぶしい太陽に手をかざした夏が
過ぎ行くのを感じます。

ちーろぐをご覧頂いている皆様の夏はどのような
季節だったでしょうか?

私は、61年前のあの戦争に思いを馳せた貴重な夏でした。

そして私に突きつけられたのは
  『その時、あなたならどうする?」
この問いかけでした。

平和な時代。。。であることに感慨を覚えない時代

先日たまたま見ていたテレビで、黒柳徹子さんが好物のフルーツケーキが
所狭しと並べられている様子に、思わず涙ぐんみ
 『あぁ なんて平和な時代なんでしょうと思います。
  私は、お砂糖のない時代に育ったものですから・・・』
と仰っておられました。

「平和」であることにリアリティーを感じないと言うことは、
言い換えれば「戦争」にリアリティーを感じることもないのでは
ないでしょうか。

時代と社会の中で生きる私達は、時代の持つうねりや、社会の持つ
価値観に拘束されることを、避けることは出来ません。
しかし、その中にあっても自分の思考と、その先を見つめる目を
養うためには、歴史を学び、かの時代にあった事実を紐解くこと
が不可欠であると、改めて感じました。

『リアリティーは私達が考えるほどリアルではない』

これは、大学時代の教授が常々口にしておられた言葉です。
当時の私には、何を仰っておられるのかわかりませんでしたが、
今なぜかこの言葉が、私の胸に蘇ります。

リアルであることは、時に人を傷つけ対立を生むこともあるかもしれません。
しかし、そこに和解と受容が生まれるためにも、リアルに史実を
学び、深めていきたいと感じています。

まだまだ学びが浅く、抽象的申し訳ありません。
しかし、そんなことを感じた夏でした。



食卓の中心は、『テレビ』!?

2006-08-30 19:16:05 | 食育
先日で食育シリーズは一旦終了させていただいたのですが、
8月25日(金)の朝日新聞の記事に、子どもの『食』の現状が
ありましたので、ご紹介させていただきます。



これは(一番上)、小学校5年生の女児が食事の風景を描いたものですが
自分・母・弟の人物が全て記号で描かれています。

さらにこの三枚の絵の共通点は、食卓の中心は「テレビ」であることを
強く印象付けるように、テレビがやたらと大きく描かれていることです。

記事には
  『一緒に食べている人はいても、食卓で会話や笑顔が少ない
   家庭の子どもの絵に人マーク(♀など)が出てくる』
との専門家の分析が載っていました。

一方、コミュニケーションが図られているであろうことを
創造させる絵として紹介されているのが、この絵です。

食卓に並ぶお料理よりも、各々の笑顔がそれぞれに描かれています。

10年前の同様の調査と比較すると、
前者のように家族間の食事を通してのコミュニケーションの貧困さを
描いたものは、約2倍になっているそうです。

シリーズ食育では、主に幼児期における『食』との関わりを取り上げましたが
その主眼目は常に「互いのかかわりの中にある食育」でした。

この記事に私は大変ショックを受けました。
「やっぱり!!」というのが、率直な感想です。
一家団欒が必要などと、いくら叫んでも実際の食卓には届かない・・・
だから、『食育基本法』などという法律をわざわざ作って、
家庭内における人間形成の機軸が「食」であることを伝えなければならない。

そんな現状を思いました。
「食」すなわち「生きること」これを肝に銘じようと思います。
そして、「食」を大切にすることを通して、生きる者同士が向き合う
あり方を学びたいと思いました。



青い鳥

2006-08-29 19:47:25 | つれづれに
バングラディシュ という国をご存知ですか?

世界一貧しい国と言われるこの国は、世界一「幸福感に溢れた国」
であると、あるアメリカの調査会社が発表しています。

『貧しいのになぜ幸せなのか・・・』
豊かであることこそ幸せだ、という価値観を持っている私達には
おおよそ理解できないものかもしれません。

バングラディシュは、海抜0メートルの国です。
一度雨が降れば、大洪水に見舞われ家も人も流されて大災害となります。
私の大学時代の友人は毎年、洪水の後「バングラ行くわ」と救援に
行っていました。そして、その度に10キロぐらいは痩せて帰国し
「水があかんわ」とげっそりしていました。

今も水はかなり不衛生で、飲み水は別に調達しなければなりません。
以前と比べるとずいぶん改善されたと聞きましたが、何でもすぐに
手に入る日本とは比べ物にならない不便さです。

そんな国の人たちが、世界で一番幸福を感じている。

私は、そこに人間の本質があると思います。
あるものを手に入れると、手に入れた途端にもっと欲しくなり
さらに欲しくなる。そして、今あるものを「当たり前」に思ってしまう。

強欲で自己中心的な人間の姿が、今ここのある自分では当たり前のように
与えられている物の価値と大切さを軽んじてしまう。

だから、手に持つものが少なければ少ないほど、そのものを大切にし、
これが与えられるから生かされていると、感謝するのではないでしょうか。

それは、「もの」だけではないと思います。
自分の周りにいる「ひと」「思い」そんな全てに向けられた
思いだと感じました。

『青い鳥』を人間はどれほど追いかけるのでしょうか。
すでに手にしていることに気づきもしないで・・・


広がれ!食育の輪

2006-08-28 19:22:03 | 食育
ちーろぐ初シリーズは『食育』をテーマにさせて頂きました。
『食』は『命』の源!!
私の命を維持するために、命あるものをいただく。
だから「いただきます」

そんな当たり前の食前の言葉も、恵みの賜物であることを
教えられたような気がします。

食育基本法に基づいて、行政が各保育施設に食育指導を
行っておられますが、本来、食育とは家庭内で定着させられるるべき
範疇であると私は思っています。

便利な食材・年中手に入る野菜・・・など
その全てが実は『便利』の名の下に『不自然』であることも
事実であります。

便利であることを決して否定するわけではありません。
そこにもまた、人間の英知が注がれているのですもの。

しかし、日本人の食文化の中にその季節を愛でる「美」が創造され
器・もてなしにまで行き届いた「心配り」が輝いていることを
子ども達に知ってほしいと思います。

食は日本の美しいものの原点でもあることを。

「生きる力を育てる」「おいしく食べる」「食材を知る」
このような『食育』を通して、日本人として奥深い『趣』が子ども達の心に
感性として育つことを心から願います。

今回の「食育シリーズ」の参考文献は


「食育ガイドブック 吉田隆子 著」


次回からは、ちーろぐ新シリーズ
 『栗東新駅建設問題 税金ウオッチャー』を始めます
 
 じっくり、取り組んで参りますので、皆様の情報とご意見を
 是非ともお寄せくださいませ!!

心のスパイラルは上向きに

2006-08-27 22:43:24 | つれづれに
先日のやぶちゃんコーチングを終えて、
日々私の心に変化が現れています。

コーチングは、最近ではスポーツ選手を始め企業ビジネスマンにも
当然のごとく取り入れられているそうです。

思考の根源は、自分自身の中にしかなく、その泉がたとえどんなに
豊かでみずみずしいものであっても、そこから出た思いが
上向きでなければ、行動に結びつく時には枯れてしまうことを
強く感じています。

わが身に起こるいっさいを受け入れて、失敗や後悔もエネルギーに
変えられる様にするには、
 ☆自分の中にある泉を豊かにすること
   私の場合は、とにかく目にするもの手にするものの本質を
   見ようとすること。
   そして、わからなければ、貪欲に学ぼうとし続けることです

 ☆何のためになすのか、が明確であること
   全ての行動と出来事が、このためだと言えるように
   目標が明確であること、でしょうか?

心のスパイラルを上向き!!
これって実は結構大変です。(私の場合・・・)

でも、大変なんじゃなくて楽しく思えるようにするには
何より、、今・この瞬間を大切にそして精一杯生きることだと
信じます。

ちーろぐを愛してくださる皆様の今日も、素敵な一日であることを
心からお祈りします。

『かりん』初バザー!!

2006-08-26 15:43:02 | つれづれに
今日は障害者授産施設『かりん』の初バザーに伺いました。
授産施設とは、障害を持つ方が様々な作業を行いながら、
社会生活を営むことが出来るように設置された通所施設です。

「ワークショップかりん」という名前で、陶器を焼いたり
袋物を作ったりされていますが、今日はその活動の様子をご紹介
することも目的としておられるようでした。

伺うと、会場は大盛況です。
    
  (消臭剤つくり)              (かみすきコーナー)

様々なコーナーが用意され、子どもから大人まで楽しそうに体験していました。


フロア中央には、施設利用者の日常の作業風景がビデオで紹介されて
いました。


これは、箱折り作業の風景です。

大変丁寧に作業しています。指導にあたる職員の方々が、
障害の種類と程度に合わせて、個別に補助器具を用意し、
飽きずに作業が出来、尚且つ仕事としての精度を保てるように
工夫が凝らされています。

利用者一人一人の得意不得意を判断して、単純作業でありながらも
達成感を味わえるように考えられたカリキュラムであることを思いました。

『かりん』という名前は、今は亡くなった初代理事長が自宅で育てた
かりんの木から名づけられています。
かりんの木は、土地を選ばず、環境を選ばずにたくましく育ち
やがて実を実らせるそうです。
そのように、障害を持った利用者全ての
人がどのような環境であっても、逞しく生きてほしいとの願いが込められた
素敵な名前です。

暑い中、懸命に接待してくれた施設の皆さん!
ありがとうございました。

さあ!食育を始めよう①計画を立てる

2006-08-23 18:20:35 | 食育
様々な観点から食育の概要を見てまいりましたが、
実際に「食育」を取り入れた指導について、ご紹介したいと思います。

ここでは、主に幼稚園・保育園のような保育施設において
実践されるであろうことを、念頭においておりますのでご理解ください。

【食育の計画】
 
 ステップ1 実態の把握

 子どもの実態を把握し、子どもの実態が園で検証した事柄と
 一致しているかを確認し、取り組むべき課題を整理する。
 例)朝食をとってこない子どもが多い
   偏食の割合が高い
   生活リズムを崩している(夜型の生活) など

 ステップ2 目標の設定

 課題を解決するために、園としての「食育目標」を立てます。
 保育施設である場合も、そうでない場合も「食事は生きる力を育てる」
 との基本理念の下、
  ① 食べ物を選べる子ども
  ② 元気な体のわかる子ども
  ③ 食べ物の育ちをわかる子ども
  ④ 味のわかる子ども
  ⑤ 料理に興味を持つ子ども
 の5つの目標をさっていする場合が多いようです。

 ステップ3 計画を立てる

 目標が定まったら、園行事・年齢別カリキュラムの中でいかに
 実践可能かを検討し、1年を通して、ポイントを決めて日常に
 落としこんでいきます。
 ここで、重要なのは決して無理強いをしないことです。
 自らの「食」の発見が出来るように、言葉がけや活動を組み立てます

 ステップ4 実践する

 とかく食育では、活動が優先されがちです。
 しかし大切なのは、「何をさせるか」ではなく
 「どんなことを感じてほしいか」なのです。
 保育者が考えたとおりの言葉などが帰ってこなくても、
 常に子どもの言葉と発見に耳を傾けてあげて下さい。
 子どもの発見に共鳴して、言葉がけをすると更なる興味につながります。

 ステップ5 振返る
 
 実践後は必ず振返りを行ってください。
 ・活動計画に無理はなかったか
 ・ねらいは明確であったか
 など、目標の設定が正しかったのかを確認しつつ次回につなげてください。


ちーろぐの思い

以上は、保育施設での指導計画の流れですが、ご家庭ではもちろん
このような体系付けを行う必要はありません。
しかし、このステップのポイントだけでもご存知頂いているだけで
家庭での、お手伝いが「食育」につながっていきます。

最近私の周りもママが増えています。
新米ママは、育児書片手にご自身の子育てが間違っていないかを
常に確認していることを、友人との会話で最近知りました。

不安なことも恐らくたくさんあると思います。
その不安を消してくれるのは、「育児書」ではなく、
子どもと「そうそう!そうだね!」と思いを共鳴させた時なのではないかな?
と思います。

「食」を大切にすることは、『命』を大切にすることです。
『命』母が子どもに育み、伝えるものと私は思っています。

 「与えられた生」を感謝できる子どもに育ってほしいですね

   

電子黒板の魅力

2006-08-22 17:45:57 | 教材【小学校】
泉大津市で小・中学校一斉採用になった『電子黒板』の魅力は
何といっても、
 子ども達の今ここにある興味に応えること
だと思います。



例えば、小学校5年国語では「伝える」というテーマで、
人が思いを伝える手段としての言語を通して、何をどのように伝えるかを
学びます。その時、視覚障害者の方々の言語の「点字」を学びます。

従来ならば、教科書の挿絵で点字機や点字を読んでいる様子が紹介される
だけです。日常生活のどこにでも目にする点字ですが、実際視覚障害者の方が
どのようなスピードで読んでいるのか、など実感を持った学びは不十分でした。

先生方が「私達が本を読むように、すっごいスピードで読まれているのよ」と
説明されても、子ども達が「へぇ~そうなんだ!!」と気づくことは難しいのでは
ないでしょうか?

そこで、電子黒板(アクティブボード)を活用すると、
点字機で点字を打つスピードをその場で再生し、拡大し、示すことが出来ます。
 話すことは、言葉だけではないこと。
 心を通わす方法は、言葉以外にもあること。
 
などを、リアルタイムに訴える力を電子黒板はもっているのです

2学期から、子ども達の前に登場する「電子黒板」が
フル活躍してくれたら・・・

少しでも具体的なご説明をして、先生方のお役に立てるように
頑張ります

炎ゆる情熱~松井公男学園長~

2006-08-21 23:23:35 | 保育用品
今日は、お得意様の私立幼稚園の園長先生とご一緒に
東大阪市にある鴻池学園幼稚園様へお邪魔致しました。

学園の教育理念はピアジェ理論によって骨組みされています。
松井先生は若き日に心理学者ピアジェ博士の卓越した幼児教育の
理論に出会い、約10年をかけて幼児教育に現場で、実践教育教材の開発を
独自に行われました。

その後、ピアジェに手紙を書きほとんどの面会を断っていたピアジェ博士との
面談が許され、なんと2年後にはピアジェ博士来日の約束を果たされたのです。
それは1970年(昭和45年)のことでした。
その時を振返り、「いやぁ、あの時は嬉しかった。」と本当に嬉しそうに
語られたのは、大変印象的でした。

偉大な学者ピアジェ博士と松井公男先生は、まさに魂の出会いをなされたのです。
遠く離れた日本で、自身の理論を幼児教育の実践教育教材(商品名:ぺたぺたシール)を見たピアジェ博士は、感嘆の声を上げ、全世界に向けて教材の素晴らしさを
語られました。

 

その時の博士の演説は「創造的教育年の発表」として知られています。

 
学園長の松井公男先生は、今年84歳になられますが
ピアジェ理論の実践こそ、幼児の限りない可能性を引き出す理論であることを
確信し、教材開発と実践教育への情熱は尽きません。

松井先生が語られる言葉は、大変論理的であり、体系的であります。
正しい指導を幼児に施せば、幼児は素晴らしい輝をもって成長をなすことを
教えて下さいました。



 ピアジェ教育で素晴らしい観察力を獲得した幼児の絵画【6歳児】
 多角的な視点を持つようになり、光や影を見つめています

本当にありがとうございました。



久々の休日に思う。。。

2006-08-20 23:08:55 | そぞろ歩き
今日は久しぶりの休日でした。
今年はお盆も仕事・仕事の毎日だったので、ほとんど
出かけることもなく過ごしました。

難波へ出て、そろそろ漂い始めた秋の香りを感じようと
思いました。
しかし、何だか街は閑散とした空気が漂っていました。

「な~んだ、皆さんはお盆に遊び疲れて今日は休息日にして
 おられるんだ!」 と思いつつ、引き続き梅田へ向かいました。

ありゃまぁ!!梅田はすっごい人なのです。
確かに大阪梅田はJRに私鉄3本が乗り入れる巨大なターミナル駅です。
集客力も難波とは桁違いなことはわかりますが、それにしても
違いの大きさに正直驚かされました。

都心部の景気回復が叫ばれて、上昇気流に乗りつつあるといわれる反面
地方都市の低迷はあがいても、突破口を見つけられないでいる、と
よく言われます。
同じ大阪でも、これだけの違いを目の当たりにして、息を吹き返しつつある
梅田に対して、弱体化する難波の相違点は何かを思いました。

単なる大型店誘致で、梅田に対抗しようとする難波の開発構想に
私は問題の元凶の一端があるのではと思います。
再生に悩む地方都市に共通するのは、
  ・地域性を無視していること
  ・どこかに似せようとしていること
  ・再生構想の前になすべきことに気づいていないこと
があると思います。

たとえば、難波であれば街自体の不潔さ!これが改善されるだけで
十分に人をひきつける魅力を持ちえると思います。
大阪難波がホームタウンの私は、今でも梅田を一人で歩けません。
思いっきり大阪弁で、道を尋ねています。

難波界隈なら誰にも聞かずに歩けます
その愛すべき難波が、浪速の文化に再び灯をともしてほしいと思います。
大型化することも、巨額の投資も必要ないと思います。
できることは今すぐ、どこにあると思います。

足元のゴミをそっと拾いたくなる、浪速人を増やしましょう!