ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

さあ!食育を始めよう①計画を立てる

2006-08-23 18:20:35 | 食育
様々な観点から食育の概要を見てまいりましたが、
実際に「食育」を取り入れた指導について、ご紹介したいと思います。

ここでは、主に幼稚園・保育園のような保育施設において
実践されるであろうことを、念頭においておりますのでご理解ください。

【食育の計画】
 
 ステップ1 実態の把握

 子どもの実態を把握し、子どもの実態が園で検証した事柄と
 一致しているかを確認し、取り組むべき課題を整理する。
 例)朝食をとってこない子どもが多い
   偏食の割合が高い
   生活リズムを崩している(夜型の生活) など

 ステップ2 目標の設定

 課題を解決するために、園としての「食育目標」を立てます。
 保育施設である場合も、そうでない場合も「食事は生きる力を育てる」
 との基本理念の下、
  ① 食べ物を選べる子ども
  ② 元気な体のわかる子ども
  ③ 食べ物の育ちをわかる子ども
  ④ 味のわかる子ども
  ⑤ 料理に興味を持つ子ども
 の5つの目標をさっていする場合が多いようです。

 ステップ3 計画を立てる

 目標が定まったら、園行事・年齢別カリキュラムの中でいかに
 実践可能かを検討し、1年を通して、ポイントを決めて日常に
 落としこんでいきます。
 ここで、重要なのは決して無理強いをしないことです。
 自らの「食」の発見が出来るように、言葉がけや活動を組み立てます

 ステップ4 実践する

 とかく食育では、活動が優先されがちです。
 しかし大切なのは、「何をさせるか」ではなく
 「どんなことを感じてほしいか」なのです。
 保育者が考えたとおりの言葉などが帰ってこなくても、
 常に子どもの言葉と発見に耳を傾けてあげて下さい。
 子どもの発見に共鳴して、言葉がけをすると更なる興味につながります。

 ステップ5 振返る
 
 実践後は必ず振返りを行ってください。
 ・活動計画に無理はなかったか
 ・ねらいは明確であったか
 など、目標の設定が正しかったのかを確認しつつ次回につなげてください。


ちーろぐの思い

以上は、保育施設での指導計画の流れですが、ご家庭ではもちろん
このような体系付けを行う必要はありません。
しかし、このステップのポイントだけでもご存知頂いているだけで
家庭での、お手伝いが「食育」につながっていきます。

最近私の周りもママが増えています。
新米ママは、育児書片手にご自身の子育てが間違っていないかを
常に確認していることを、友人との会話で最近知りました。

不安なことも恐らくたくさんあると思います。
その不安を消してくれるのは、「育児書」ではなく、
子どもと「そうそう!そうだね!」と思いを共鳴させた時なのではないかな?
と思います。

「食」を大切にすることは、『命』を大切にすることです。
『命』母が子どもに育み、伝えるものと私は思っています。

 「与えられた生」を感謝できる子どもに育ってほしいですね