ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

ホワイトカラー・エグゼンプション 2

2007-01-07 22:40:28 | つれづれに
引き続き、ホワイトカラーエグゼンプションの問題点を私なりに
考えてみたいと思います。

年収400万以上が対象、つまりほとんどのサラリーマンが対象
になる本制度。

本制度の基本的概念が成果主義による限り、成果基準の明確な
提示が必要であります。
しかし、現在多くの企業では、この成果主義に対して査定基準が
あいまいで社員が不満を抱いているようです。

長時間残業を強いても、残業代が発生しないのだから、企業は
ますます安易に残業を言い渡すでしょう。

そこで私が最も懸念したのは、子育て中の女性社員に対しての
取り扱いです。
ただでさえ、晩婚化や晩産化が進む要因として、共働き夫婦の
家事・育児負担が挙げられているのに、残業時間が読めない
ような状況であれば、この傾向は一層強くなることが予想されます。

また、子どもを持った途端、今まで以上に企業内で働くことが
困難になり、女性はいやおうなくパートタイムなどの低所得層に
いこうすることになるのではないでしょうか?

この制度、表面的には、「労働者が自主裁量を持って労働できる」
とうたっているものの、実際には労働者が仕事に対して裁量権を
行使できるには、かなりの困難を伴う現実からかけ離れた、
机上の空論であるように感じます。

年収400万以上を対象とするのではなく、最低でも年収1000万以上の
給与所得者に限るように、と思います。

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