私が「恵方巻」なるものを知ったのは、大学生の頃だった。
2月1日から数日間入学試験がある関係で、全ての講義・試験は1月いっぱいで終わりだった。
それで2月3日に友人たちと遊んで、スーパーで一緒に買い物をした。
岡山出身の友人が「巻き寿司買わなきゃ」と言っていたので、みんなキョトン。
「え、知らないの?節分には巻き寿司にかぶりつくんだよ」
と教えて貰ったが、その頃は広島にも恵方巻コーナーなんてものはなかった。
いつもと同じように、切ってある巻き寿司しかない。
友人は残念がりつつも巻き寿司を買っていった。
それから数年。
熊本に戻った私は、驚きの光景を見た。
広島でもなかったものが、何で熊本にあるんだよ!
しかも全国的!?
ほんの5~6年で一気に広まったなという感じだった。
最初は物珍しさで買ってみた。
普段の助六寿司の値段に慣れている身からするとやけに高いが、それだけのものはあると思った。
そのときの気分によって太巻きだったり細巻きだったり変化はあるが、節分では恵方巻を食べている。
恵方を向いて丸かぶり、というのはさすがに厳しいので、最初から切っておくけど。
やけに大きくて、もてあますことも多かった。
それが、昨日買ってきた恵方巻はハーフサイズが2種類入っていたのだが、具材もちょうど良く、母と2人で食べきってしまえた。
このくらいのサイズ感が我々にはちょうど良いね、と言い合った。
値段は一本サイズのより若干高いものの、それは具材の違うものが2種類入っているということで納得。
何回も恵方巻を買っているのに、今年になってようやくジャストサイズに出会えるとは。
おそらく次回以降も似たようなのを購入することになるだろう。