Chiakiの徒然日記

『もしも義経にケータイがあったなら』-新潮新書

タイトルに惹かれて購入した。大河ドラマでも、兄・頼朝との確執が浮き彫りになってきている。
一気に読破したのは、大河ドラマで「腰越状」を頼朝に送ったという回の直後だった。
歴史に「たら、れば」はないけれど、もしこうだったら…と想像するのは楽しい。
おそらくこの本もそういったちょっとした遊び心から発したものだろう。
ドラマでは分からない時間の経過など、この本で納得した部分もある。
ドラマでは書状をしたためた次のシーンでは既に相手方に届いている、ということがよくあるが、
実は当時、飛脚を飛ばすと屋島から鎌倉まで7日かかっていたらしい。
これには正直驚かされた。
ということは、書状を送って返事が来るまでに最低でも14日。
義経はきっとそんな時間は待てなかったのだろう。
ドラマでは結構美化されている(主人公だから当然)けど、実際は独断専行の武将だったらしい。
そこで筆者はいう。この時代にケータイがあったなら、と。
「もしもし、兄ちゃん?」と電話を掛けられたなら、と。
そして、「腰越状」についても「反省文でない反省文につづき、苦労話から自慢話になっている。」
と指摘した上で、「もし、義経が始末書の書き方を知っていたら…」と理論を展開する。
大河ドラマを見ているせいもあるだろうが、結構面白く読めた。
「遊び心から…」と書いたが、「もし○○なら」の仮定のエピソードがかなり遊んでいると見られるので、
このような表現をしてみた。
大河ドラマも大詰めを迎える。
どういう結末を迎えるのかはもう分かっているが、どのように見せてくれるか楽しみにしたい。

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