私の日記帳

◆◇ベランダの多肉植物栽培日記◇◆
      &
◆◇読了した本の備忘録◇◆

『冷い夏、熱い夏』 吉村 昭 新潮文庫

2016-08-17 | 読書日記
「私」の最愛の弟が、
がんの中でも特に悪性の肺がんを発病してから一年後に亡くなるまでの、
凄絶としか言いようのない小説。
自分の身内で今までがんで亡くなった人をみていないので、
がんとは、これほどまでに苦しんだ末に死ななければならないのかと、
読んでいて本当に恐ろしくなりました。
吉村昭氏の描写恐るべし。

この小説は昭和59年刊行で、
当時はがんの本人への告知は慎重であったので、
「私」は、弟が亡くなるまで弟ががんであることを隠しています。
そのことに対する「私」や家族の苦しみも計り知れません。

後年、氏自身もがんで夏に亡くなりました。
私はこの本を古本屋さんで買ったのですが、
本の間に、吉村昭さんの遺作「死顔」に関する新聞記事の切り抜きがはさんでありました。
この本の前の持ち主も、吉村昭さんの小説のファンであったのだと思うと、
本の内容とは別に、なんだか嬉しいような気がしました。

『三十すぎのぼたん雪』 田辺 聖子 新潮文庫

2016-08-05 | 読書日記
この作品は、昭和53年に刊行されたものです。
当時は30歳過ぎて独身の女性は「ハイ・ミス」と呼ばれていたのか、
今となっては、すごく懐かしいような言葉です。
そういえば、オールド・ミスなんて言葉もありましたっけ。
失礼極まりないですね。

そんな30歳過ぎの女性たちを描いた短編集ですが、
3話まではあまり面白くなくて、
「ちびんこにへらんこ」なんてもう最悪、下品。
4話あたりから少し面白くなってきました。
一番良かったのが最後の「偕老同穴」かな、うん・・。

エケベリア 月迫の薔薇

2016-08-05 | エケベリア属
月迫の薔薇
3年くらい前に買ったものです。
子株も成長したので、そろそろ独立させたいけど、
もう少しすねかじりをさせようと、鉢増しをしました。
ムシを発見したので、ついでにクスリを根元にパラパラ。
夏本番で、ベランダの多肉さんたちは暑そうです。
早く秋にならないかな~~





励みになります!クリックしてね。
にほんブログ村 花ブログ 多肉植物へ
にほんブログ村

エアプランツにハマる

2016-08-03 | チランジア
先月からエアプランツにハマってしまい、
ダイソーとか、お花屋さんとか、雑貨屋さんとかで見つけて、
少しづつ増やしている状態です。

『ティランジア~エアプランツ栽培図鑑』という本も買って、
育て方も学習しました。


セリアのガラスに入れた、ダイソーのイオナンタとフックシー



紅茶の空き缶に入れた、イオナンタ
イオナンタには様々な種類があるようです。
これはお花屋さんで買ったので、ダイソーのよりもちょっと大きめです。



セリアのコップに入れた、ブッツィー
がらがら模様が個性的。
お花屋さんで買ったので結構大きくて素敵です。



セリアのプレートにデコパージュを施して飾った、カピタータ
雑貨屋さんでも売ってるエアプランツ。



いつか、お花が咲くといいな♪

励みになります!クリックしてね。
にほんブログ村 花ブログ 多肉植物へにほんブログ村

『小川未明童話集』 小川 未明 新潮文庫

2016-08-03 | 読書日記
子どもの頃、『赤いろうそくと人魚』を読んだのが忘れられなくて、
他のお話も読んでみたくて買いました。

大人になって読むと、
子どもの頃とはまた違う感覚で読めるものですね。

不思議な話、哀しい話、切ない話・・
ふるくてやさしい言葉で綴られる物語は、
日本人で良かったなと、どこかほっとする不思議な感動を覚えました。

『宝島』 スティーヴンスン 光文社古典新訳文庫

2016-08-02 | 読書日記
『不屈に生きるための名作文学講義 』で紹介してあったので、読んでみました。

子供向けの物語なので、昔何かで読んだかもしれなくて、
あらすじ的なものはなんとな~く知っていましたが、
こうしてちゃんと読むのは初めてです。

海賊など登場人物が多いので、
メモを取りながら読むと良いです。
それから、宝島の地図を見ながら位置関係を把握して読む必要があります。

子供向けの冒険物語のイメージが強いですが、
結構残酷なシーンもあるので、少し驚きました。

なかなか面白かったです。