私の日記帳

◆◇ベランダの多肉植物栽培日記◇◆
      &
◆◇読了した本の備忘録◇◆

『フーガはユーガ』 伊坂幸太郎 実業之日本社

2019-01-30 | 読書日記
伊坂幸太郎さんの本を読むのはこれで7冊目です。
年始の新聞に、伊坂さんのインタビューが載っていて、
なんとなく読んでみたくなりました。

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、
酷い目にあいながら成長した双子が、
心優しくて勇気ある大人になって良かったと思いました。

フィクションとして普通に楽しめる作品でしたが、
昨今の虐待のニュースを見るたびに、心が痛みます。


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『ブルース』 桜木紫乃 文春文庫

2019-01-30 | 読書日記
桜木紫乃さんの本は、今までに3作品読んでいます。

3作品ともそれぞれ面白かった記憶があるので、
この作品もそれなりに期待していたのですが、少し期待外れでした。

謎の男をめぐる八人の女たちの物語、なのですが、
この謎の男に、私があまり魅力を感じないのが一番の原因なのだと思います。

壇蜜さんの解説が最後に書かれていますが、
この作品は壇蜜さんの雰囲気によく合っていると思いました。


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新装版『宵待草夜情』 連城三紀彦 ハルキ文庫

2019-01-10 | 読書日記
この冬、連城三紀彦氏の「隠れ菊」が原作のドラマを放映していたので、
読者に評判の良さそうな、こちらの本を読んでみました。

どの作品も、ちょっとひと癖のある、どこかワケありの女性が主人公の短編小説でした。
女性たちの内面は複雑で、およそ予想を超える想いを抱いている。

ドラマの方も、登場人物が皆、なんだか訳の分からない心理になって、
最終回などは、最終回と思えない結末になっていて、それが却って可笑しかったのですが、
連城三紀彦氏の作品は、こういった作風なのでしょうか・・。

でも、面白かったです。


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『鬼怒川』 有吉佐和子 新潮文庫

2019-01-07 | 読書日記
「恍惚の人」を読んで以来、作者の本は2冊目です。
貧農の娘チヨが、16歳で嫁いで亡くなるまでの生涯を描いた物語。

チヨはずっと紬を織り、黙々と真面目に生きるその傍らで、
夫や息子、孫までが、足首のない夫の戦友が持ち込んだ黄金埋蔵金伝説に取りつかれ、
不幸な運命を辿っていく。

面白い作品でした。



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