元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

体心捨力

2008-03-07 21:23:05 | 健康
体操教室の1週目は 姿勢と歩き方の確認を行っています。
というのも、、
日常の運動とは とりたててエクササイズをするのは 大変なことです。
でも、日頃の姿勢や歩き方を良くしようと意識することで、かなりの健康維持に繋がると感じています。

「“ヘソ”から身体を運ぶ」
ウォーキングの指導で、こんな表現をします。
正確には 胸椎12番=腕を下ろしている時の肘の位置ぐらい。
脚を前に運ぶ=股関節を前に曲げる強力な筋肉は 腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)なのです。
その腸腰筋の付け根が ほぼ“ヘソ”の位置になるのです。
「“ヘソ”から身体を運ぶ」=おヘソを空中浮遊さすようなイメージ
このイメージが高まると、力んでいないのにスイスイと前に進む事ができます。

この軽やかに身体を使うイメージをもっと高めるため、今日は おヘソを「ホ!」にして頂きました。

口で「ホ!」というときには 口を縦に引き伸ばします。
ヘソを縦に引き伸ばすのです。

「おヘソが “ホ!”」が 姿勢を真っ直ぐに保つ“軸”を感じとることに繋がれば良いな~と思っています。

おヘソが 身体の重心となり、そこから下へ引き下げら足が地を踏む
・・・つまり地球の軸へ重力線が1本に繋がる感覚です。
このとき、身体は 非常に安定します。
おヘソが 上へ引き上げられる
・・・天から頭の先が引っ張られている感覚です。
このような作用・反作用の法則が働けば、重心感覚が高まります。
すると、脚や腕は 軽やかに回転しやすくなります。

腸腰筋は 身体の重心部分にあり、体幹と脚を連結する部分でもあります。
「おへそをホ!」にする事で、腸腰筋が レディポジションに入ります。
そこから、動きも 活性化されます。
おヘソが 埋もれて、猫背になると、身体全体の安定性も悪く、動作の効率も下がります。
 
能の世界で、「体心捨力」という言葉があるそうです。
「心(芯)を身体の中心において、力を抜く」
これは スポーツを行う上で「蹴る」「投げる」「打つ」の全てにおいても大切です。
中心に向かって、内にこもるような、縮こまるような力みがあると、腕や足の先のスピードが失われたり、筋肉が 必要以上に疲労します。

3月、4月の体操教室の大きなテーマは「上手に身体の力を抜く」
すなわち「体心捨力」です。
ここで、重要なもうひとつのポイントは 肩(肩甲骨)です。
肩の力を抜くって、案外難しいんですよね。
まずは おへそを「ホ!」で、重心軸・・・復習してくださいね。 


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