どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

浮き彫り

2011-03-28 07:54:52 | Weblog
新潟はごく普通に社会が成立していて、そこにいると何が何だか分からなくなる。
押しボタン式の信号、品揃えに問題のないコンビニ。
スーパー、ホームセンター、薬局、マクドナルド。
サービスエリアでは、食券の券売機の前で、
(本当に全部、提供出来んの?!)
と疑う始末。
カツ丼を食べた。
日本中に、これ程罪悪感を感じながらカツ丼を食べる人はいないだろう。
皆が待ってるのにね。
美味しかった。
夢なのかとも思った。
程度はどうあれ、被災地から来た俺達は確実に浮いていたと思う。
元々の社会を見ただけなのに、スゲェ!と思う。
牛乳も卵もなんでもある。
並ばずに買える。
そんな当たり前の生活がある。

だけど、俺は。

不謹慎かもしれないけど、今の周囲との関わり方が好きです。
勿論、避難所生活や安否が確認出来ていない友人がいるという今のままでは嫌だし、時間が戻ればいいのに、と真剣に思っている。

だけど、近所との助け合いや友人達の、
「やれることがあれば言ってくれよ。手伝うから。」
というシンプルな生き方に戻った今の皆がスゲー好きです。

「じゃあ地震バンザイってか?アホか!」
という風に受け取る人もいるかもしれないが、そんな奴はそこまでバカなの?と思うだけです。無視。

先日で言えば、「ヒトよりイルカかお前は?」みたいな人もいたが、そこまでバカなのかと呆れた。

違うのです。

買い占めやら、ガソリン行列とか作る神経は理解出来ないけど、自分の大切な人達だけに限った動きだとしても、
「何か困った事はないか?」
と心配したりする今の心遣いがいいなと思っている。親に対してもそうだ。

団結ではないな、協力?
少し違うような気がする。
心遣い。心配り。が近いのかしらね?
「お醤油貸して!」
のような、シンプルな人の関わりが増えた気がする。
俺は寂しがり屋だからなのかな。
全国の方からメールやコメントをもらうのも嬉しい。
複雑だけど、このままで以前の生活に戻れば世の中は楽しくなると思う。
人との関わりが嫌な人は嫌かもしれないけど、ネットで済ますより、
「会いに来たぜ!」
とか、
「必ず会いに行く!」
というシンプルな社会の雰囲気が「いいな」と思うのだ。
「人間」が浮き彫りになった気がする。
だから付き合い易いのか…
せこい奴は、スゲーせこい。
ずるい奴は、スゲーずるい。
優しい奴は、スゲー優しい。
強い奴は、スゲー強い。
どこぞの政党のアイツは、メチャクチャせこい奴。
怒りを忘れてしまいそうだからな。
チョイチョイ書かなきゃ。
ゆきえさんごと、ナメられた気がしてムカつく。
くだらない人間にも程がある。
謝れば済むのに。
プライドが壁になってんだね。

まとまらないから、やめよう。

さて、深刻な現状を早く打破しなくちゃいけない。

今日は、沿岸部に孤立エリアの中で避難所になっている寺があるらしい。
そこに行ってみる。
情報が足りていない。

その寺に行けば何かあるかな?

1000リットル ゲット

2011-03-27 13:11:38 | Weblog
新潟におる。
この動きを止めない為にガソリンが必要。
七ヶ浜で、お年寄りが餓死したとの情報が入りました。
情報が遅いんじゃい!

支援物資で喜ばれるのは、
■長靴
■軍手
■懐中電灯

ガソリンスタンドのYさん。
今日もありがとうございました。
おにぎり沢山と、水を頂きました。
本当に感謝してもしきれない。
彼がいなかったら、俺達はここまで動けてないからね。
落ち着いたら、新潟に打ち上げに来よう。
「中越の地震の時に、本当にお世話になったので、これでも足りない位です!」
俺もそうなりたい。
今やらないでいつやるのか。
彼に負けない様に頑張ろう。
全員がぐだぐだ言ってねぇで動けば、世の中変わると思うんだがな。
一人の影響力は意外にデカイと知る。
前回、新潟に買い出しに来た時、ホームセンターで20分程買い物をして車に戻ると、車に貼り紙とビニール袋が。
「コノヤロウ!」
と思ったら、
【被災地にてお使いください。】
と乾電池の山。

胸が熱くなった。
優しさのエネルギーは増幅する。

ガソリンは使ったらおしまい。
だけど、一緒に何かを届けりゃよ、俺達も誰かを熱く出来るのではないべか?

何かは、なんだべな。
優しさ?

違うような気がする。
何だろうね

新潟へ

2011-03-27 01:20:10 | Weblog
今日は、引き取り班と買い出し班に別れる予定だったが、予定がメチャクチャになってしまったでござる。
特ダネ!の見たことあるレポーターの人がドッグランなのにずっとヘルメットを被っていて、
(変なの!)
って思ってた。
そんな朝から始まり、ガソリンが近隣で買えないかどうかの調査に手間取った。
それと、保護頭数がいよいよ場所的に限界を迎えたので、コンテナやスーパーハウスの手配。
孤立エリアの情報収集。
取材の応対。
等で日が暮れた…
夜は行政に対しての要望書を作成して、打合せ。
ガソリンがバリバリある俺達は現場を全部見て回った数少ない団体だ。
それを伝えなければ、超意味ない。
ガソリンがちゃんと行き渡ったとしても、沿岸部の皆は車がない。
人によっては、それほど好転しないのだ。
また、情報の差は、温度差や格差を生む。
市街地の人達は、もはや通常の日々に近付いているかに見える。
勿論いいことだ。
市街地とは言えども、被災者だが程度も違うし悩みも違う。
「そんな悩みなんて、沿岸部に比べたら何でもねぇだろうが!」
という意見は分かるけど、それは少しだけ違うような気がする。
やはり彼等も今回の災害により、甚大な被害を受けている。
市街地でも家屋が崩壊してるし、商売人は店も潰れそうになっている。
誰しも未来が見えない。

人は未来があるから生きていける。

未来があるから、犯罪を抑制する心が生まれたりするのかも知れない。
「命があと1日!」
って言われたら、様々な考え方の人がいるから犯罪に走る人もいるだろう。
誰かにどうしても何かを伝えたい人もいると思います。
スゲー様々。

でもそれは震災があろうがなかろうが、もしかしたら関わりのないことだったのかも知れないね。
極限の状況で、ただ浮き彫りになっただけなのかもしんない。
生き様とか、考え方とか。
ただ、大切な人を失ったというやり場のない怒りや悲しみは、当事者か知り合いかでは解り合えないのかもしれません。
こんな時こそ、爽快にしていたい。
俺はなんだかんだで7キロも痩せた。
よく眠れない、というよりもうまく眠れなくなった気がする。

せめて明るくしていたい。
何があっても我慢が出来る。
普段なら、あそこまで言われたらぶん殴る相手にも、力不足で悪いと思う。
「必ずまた持ってくる。…ます。少し我慢しててください。」
この辺りが限界だ。
でも、ギリギリまで俺を心配してくれてたゆきえさんなら、我慢する。
我慢じゃないな。
多分、笑い飛ばす。

俺も、笑い飛ばしてやりたい。

で、全部もういいや!
終わり!
となったら、改めてケンカしに行こう!
と思ってます。

ほら。
器が小さいからさ。

だから、超頑張るぜ!
目標が出来た!

ウケケケケ!

新潟、行って来ます。
買い出しです。

雪だ

2011-03-26 08:01:56 | Weblog
雪だ。
あちこち、また事故になるな。
ガソリンを買いにいく前には、必ず雪が降る。
犬達も寒かろう。
日用品の買い出しも必要だなや。
ほいづば、避難所さ配りに行ってが。

それこそ新聞に載る位に派手に活動してやる。

「田んぼからイルカ上がったって知ってる?」
「知ってる。」
「アレ、本当なのがや?」
「本当だよ、俺だもん。」
「ぅぇえ!?!何が?」

足りてない。
もっと動いて丁度いい。

さぁ、今日も始まりました。
何だかデカイ地震が多いけど、頑張って行こう!

まだまだダメだ。

2011-03-25 23:51:52 | Weblog
相馬~福島へ行った班から現状と現実を聞いた。
まだまだダメだ。
明日は、今一度ガソリンを買いに行こう。
もう少しガソリン調達が楽になるには時間もかかるかもしれないから。
予定では先週末だったからね、ガソリンが復旧するのは。
信じないで活動していて良かった。
十分に動けた。
そのガソリンも心許なくなってきた。
買いに行こう。

凍えてる人、腹を減らしている人、家族を探しに行きたい人…
まだまだ人手もモノも金も足らない。

俺自身まだまだ足らない。
行動力が足りない。

もっと動こうと思う。
疲れは今日、少し回復したから明日はもっと動こう。
ワケわからない位、動こう。
そして時間を作って、ゆきえさんの家にいる犬を洗いに行ってあげたい。
娘三人と一緒にチャコを洗ってあげたい。
少し暖かい日がいいな。
チャコも寒がるだろう。

そんな日が来るように。

今はやれることを効率をあげながらやる。

1分で終わる事を10分かけたらクソだ。
それは1年で終わる仕事が10年かかるということ。
だから偉い奴等には頼らねぇんだ。

一人になってでも俺は生き残るし、最後の最後まで諦めない。

全ての策が尽きたら…

諦めないという策がある。
戦後の復興に比べたら、マジで何でもねぇ。
俺達のじいちゃんやばあちゃんはもっとヘビーな事をやったんだ。

自信を失いかけたら、俺は自分の遺伝子を信じるしかない。

避難所での自殺者が増えている。
【全部】なくして、あの景色を見て、未来のビジョンも見失えば、誰だって嫌になる。
【復旧】だの【復興】にはまだまだ時間がかかる。
海沿い全部だもんね。
生涯をかけてでも、やり通していかないと駄目だ。

その覚悟はある。
俺は男だからな。
軽々しく言ってんじゃねぇよ。
バカだの何だの言われても、生きているだけなら我慢すりゃ済む。
だけど俺は我慢なんかしない。
キチンと【復旧】【復興】に加えて【復讐】もすっからな。
今は我慢だけど。
どこぞの政党の奴は、土下座させる。
卒園式にそいつから電報が来てた。
俺の息子の卒園式にさ、泥棒から電報が来てたよ。
破り捨てるのもアレだから、まずは鼻くそでもつけてやろうかと思ったけど、それもやめた。
今はまだいい。
今はまだいいんだ。

それどころじゃねぇからな。
但し、目の前で遺体から財布を取ったりしてる奴がいたら、メタクソにしちゃうと思う。
自分の家族がそんなことされてみろよ。
身分証明書ごと財布取られて身元不明者になる。
さっきの1分が10分という話にも繋がる。
許さないね。

ファック災害!
そんな隠れクソ犯罪者が、捕まらずにウヨウヨしてんだぜ?
他県から来た奴等もいるとよ。
現場は深刻。

卒園式

2011-03-25 12:12:28 | Weblog
今日は、活動を全て仲間に託して、次男坊の卒園式に行く。
俺が一人休んでも、活動は止まらない。
止めてはいけない。
子ども達が歌う際のピアノ伴奏を頼まれた。
息子の卒園式じゃなければ、俺は引き受けない。
恥ずかしいもん。
長男の時も弾いてあげた。
長男にはやって次男にはやらないのも嫌だったから引き受けた。
迅、卒園おめでとう。
お兄ちゃんの時みたいにどこかへ食事には行けない。
ささやかだけど非常食でお祝いをしようね。

もうすぐ小学生。
ここまで、よく元気に育ってくれた。
おめでとう。
愛してるぜ。

パパは頑張って、1日でも早く元に戻すから、少しだけ我慢してね。

ギャース!

2011-03-24 19:57:46 | Weblog
間違ってた!
俺の連絡先を!
メールアドレスを!
cheapdust-vo@softbank.ne.jp
です。
携帯電話は、正しいです。
09066807854
です!
すんませんでした!

前拓哉さま、ごめん。

あの、福岡の方、電話はいつでも大丈夫です。

宜しくお願いいたします。
失礼します。

心の区切り

2011-03-24 15:41:30 | Weblog
午前中、俺達自身が心の区切りをつけるために、ゆきえさんの家に行ってきた。
額縁はタケチンの奥さんがなんとかダイソーで手配してくれたので、フライヤー用に撮影した写真を遺影として、ゆきえさんのお母さんに渡してきた。

色々話をして、俺自身が落ち着きました。

ゆきえさんが最期に助けた娘たち。

俺の心配をよそに、彼女達は明るく、普段と変わらなかった。気丈に振る舞っていただけかもしれないね。
写真が娘たち。
今回は二万人の事件が一件発生したのではなく、一件の悲しい事件が二万件起きたのだ。
そう感じた。
皆の要望は多々あるが、俺の要望は時間が戻ればいいのに、ということ。
娘たちは俺を先生と呼ぶ。
ディープオーシャンの経営コンサルタントだったから、ゆきえさんが、
「りょう先生に挨拶は?!」
とよく騒いでたっけ。
一番下の子が、
「りょう先生は、ママのこと、どう思ってたの?」
と聞いてきた。
「みんな、ママの事が大好きだった。」
「そうじゃなくて、ツナミの時。」
「心配で心配で、バイクでずっと探してた。助けに行けなくて、ごめん。」
「チャコは元気だよ。」
「チャコってなあに?」
「ばあちゃん家の犬でしょ!ウサギもいるよ。」
「ウサギ見たい。見よう。」
手を繋いできたから、少し庭を歩いた。
「ママね、りょう先生の名前を呼んでた。知っておいてね。」
「分かった。」
「写真ありがとう。ママのキレイな写真。」
「うん。」
「泣いてる?」
「泣いてない。」
「泣いてる。」
「泣かない。」
「泣いた!」
「泣いてない。」

悲しくて死にそう。
でも、怒るのも、悲しむのもまだまだ先だ。

AP通信が半日密着してきた。
英語が喋れて良かった。
「You are good man! hero!!」
と称賛されたが、海外から見れば、やはり他人事なのだと感じた。
アメリカやヨーロッパ、全世界でヒーロー扱いだと。
ハガタケシさんも。

ゆきえさん一人助けに行けなくて何がヒーローか。
だけど、彼女なら、
「やったね!いいじゃんヒーロー!かっこいいと思う。世界騙されてんじゃん!こんな奴がさ!うける~」
って言うと思う。
複雑過ぎて、なんかもう分からない。
悲し過ぎて、喜べない。
でも娘達に会えて、俺はホッとした。
ばあちゃんに育てられてて、安心もした。
宮城は復旧に時間がかかると思います。
俺も含めて、心の復旧をしないと前に進めない。
そんな中、今日は復旧はまだですが、区切りはついた。
親戚や祖父母が彼女達を育てる。
それ以外の仲間や友人が担う、彼女達を見守るっていう役割。
全うする覚悟です。

左から、はるねちゃん。
しおりちゃん。
みゆちゃん。
しおりちゃんはママそっくりだ…
目の前で起きたショックは、俺には想像しきれない。
ショックを想像しきれない。

所詮、俺なんてそんなものだ。
世界のヒーロー?
笑わせてはいけない。

超頑張る。
超頑張るぜ、俺は。
まだまだ足らん。