セントラル豊橋FCジュニアユース 

セントラル豊橋FCジュニアユースの情報です

育成へのヒント8

2018-02-03 09:32:30 | 日記
セルジオ越後さんからのメッセージ

大人の顔色をうかがう子どもたちを量産する大人たち

世の中は、ますますスピードアップして、効率化を求める時代になりました。確かに、それに乗り遅れたら、企業は倒産するでしょう。でも、それは「大人の世界」「仕事の世界」のことなんです。
何も、家庭の中まで、同じように急き立て、同じように「早く早く」とお互いを追い立てる必要はないはずです。私は強くそのことを感じるんです。今の子どもたちは、必要がないのに大人のリズムを押し付けられて、「早くもっといい子に」「早く成績を上げて」と追われています。
テレビゲームに夢中になったっていいじゃないですか。未来永劫に、ピーコピーコやるわけじゃなし。そのうち、家にいてくれと泣いて頼んだって、どこへ行くとも言わずにぶらっと外出して、異性と交際するようになっちゃうんです。急かさなくたって、そうなるんです。
はっきり言いますが、お母さんたちは、必要がないのにイライラしすぎです。「早く服着なさい」「あんたのせいで電車に乗り遅れたでしょ!」よく考えてみれば、お母さんだって、別にそんな一分や二分でイライラするほどのことはないのです。
でも世の中が、あらゆることに「早いことはいいことだ、遅れることは損なことだ」で動いているから、こっけいなほど、あせりが子育てに持ち込まれています。マニュアル通りに「何歳何ヶ月で、何ができる」というタイムスケジュールをつい重視しすぎてしまう。オリンピックの開会式やってるんじゃないのだから、いいじゃないですか、少しぐらい遅れたって。
言い換えれば、子どもは、大人とは別の基準、別の速度で生きていることを知ってほしい、ということなんです。子どもたちは、大人とは別の世界を厳然と持って生きているんです。世の中がいくら変わっても、子どもたちが成長していくには、昔と同じだけの時間がかかるということです。

「サッカーの仕方」よりも、「サッカーへの向かい方」を考えさせたいセントラルへの貴重な示唆です。

育成へのヒント7

2018-02-03 09:21:39 | 日記
他FBからのコピー

11人全員を抜け」 元海外組が痛感、スペイン育成現場の“ドリブル優先主義”

スペインのスカウト哲学は「一人で全員を抜けるならそれが勝つための最良の手段」
「11人全員を抜け」 元海外組が痛感、スペイン育成現場の“ドリブル優先主義”
スカウトはどのような子供に目をつけるのか?
 かつてスペインでプレーをした安永聡太郎氏は、引退後に知り合いのデポルティボのスカウトと食事をして、育成談義に花が咲いた。
「どんな子をスカウトして来るの?」
「ドリブルができる子だ」
 スカウトは続けた。
「子供には、まず11人全員を抜け、と指示する。一人で全員を抜けるなら、それが勝つための最良の手段だ。だが年齢を重ねれば、11人が10人……3人と、だんだん抜ける相手が減っていく。そして最後に1対1でも苦しくなったら、パスを教えるんだ。そこで子供たちは、パスの有効性を理解する。パスから入ると、絶対にパスコースを探す。しかしパスを選択するにしても、行ける時は自分で行くんだという前提がなくてはいけない」
 安永氏は、帰国して河川敷を走りながら、子供たちの練習風景を目にする機会が増えた。スペインと日本、あまりに発想がかけ離れていて愕然とした。
「日本では小学生をメチャメチャ走らせている。必要な走りならいいんです。でも無闇に走り回るのは意味がない。結局日本では、個で勝てないから組織で、という発想でやっているけれど、それではいつまで経っても個が育たない」
個々が仕掛けられる選択肢を持つからパスもつながる
 同じパス回しでも、アルゼンチンと日本を比べれば、圧倒的に前者の方が挑発的だった。
「アルゼンチンがあんなにパスを回せるのは、1対1だろうが1対2だろうが、絶対に取られないという技術があるからです。そうでないとボールは前に進んでいかない。逆に1対1でボールを奪われる可能性が50%もあれば、慌ててパスをつなごうとしてミスをしますよね」
 パスしかできない選手たちが集まっても、パス回しは続かない。また危険地域にボールを運ぶこともできない。逆に個々が仕掛けられる選択肢を持つから、パスもつながる――。
 それが攻撃を優先するスペインの哲学だった。

「ドリブル」をどう捉えて、どのように習得させるのかが肝かなぁ。