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16歳の時点で完成された選手が良い選手? トレセン制度と国体のU-16化における危惧

2017-04-28 21:00:12 | 日記
16歳の時点で完成された選手が良い選手? トレセン制度と国体のU-16化における危惧
By 川端 暁彦 ・ 2017.4.26
『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか アスリートの科学』(デイヴィッド・エブスタイン/早川書房)という本がある。スポーツにおける環境的要因と遺伝的要因についてのさまざまな研究を追跡してまとめたもので、われわれが一般に環境要因(後天的努力によって獲得したもの)と思っていたものがそうではなかったり、またその逆があったりして非常に面白い。冒頭で取り上げられるのは、メジャーリーグの精鋭たちがエキシビジョンで対戦した女子ソフトボール選手の速球に、手も足も出ないで三振の山を築いてしまった出来事だ。
その理由は彼らが常人離れした“反射神経”でボールを打っているわけではないからである。実は彼らの反射スピードは、常人のそれとほとんど差がないことが実験から明らかになる。正確にバットでボールを捉えることができるのは、経験に基づく予測があって初めて成り立つもの。後天的に獲得したスキルによるものであり、“経験”が絶対的に不足しているソフトボールの軌道には対応できなかったというわけだ。
「なるほど。野球選手が優れているのは、持って生まれた反射神経ではなく、後天的に身に付けたスキルなのだな」と納得してしまうのだが、これが一つのミスリード。本が進むにつれて、この「後天的に身に付ける力」自体に遺伝的要因が大きく作用していることが明らかになっていく。
練習量と練習効率を左右する“トレーニング欲”のようなものさえ、実は先天的によって決定されている要素が大きいことが分かってしまうのだから、ある種の絶望感すら味わえる。ただ、サッカー選手でよくいる“後から伸びてくる選手”のメカニズムが想像できた点も面白かった。まあ、詳しくは実際に本を読んでみてほしい。
日本サッカー黎明期を支えたトレセン制度
そもそもこの本のことを思い出したのは、トレセン(トレーニングセンター制度)について考えていたからだった。トレセンはJリーグ以前、日本サッカーの黎明期において編み出された選手発掘・育成のための枠組みで、市町村などの小さな単位から全国9地域、国単位での大きな単位までがピラミッド構造を形成している。
基本的には一番下のトレセンから段階選抜を経て、ナショナルトレセンへと選手が吸い上げられていく仕組みで、一番上のトレセンに来るのは一番才能のある選手たちである…べきだろう。実際そうなっているかは別にして。
お金も人手も周囲の理解もなかった日本サッカーの黎明期に、このトレセン制度を定着させたのは、都道府県単位で争われる国体の力が大きい。「国体強化」という名目を得ることで予算を獲得。人繰りをし、施設を借りて、選手を集められるようになった。「国体で勝つ」という単純な目的のためにも、優秀な選手を発掘しなくてはいけないし、鍛えなければいけない。そのことによって、トレセンが実効性を得た部分が少なからずある。これは多くの関係者が認めるところだ。
国体のU-16化におけるマイナス面
ただ、現代に至ると弊害も見え隠れしている。これについては国体の少年男子がU-18からU-16に変わったこともマイナスに作用している面がある。国体を軸に都道府県トレセンの選手を選べば、自ずと「U-16の時点で使える選手」に偏るのも道理。落とした選手について監督に尋ねたら、「将来は面白いと思うけれど、国体では厳しいからね」なんてフレーズが返ってきたこともある。ちなみに、その選手は現在J1で活躍している。
段階選抜のトレセン制度において中心となる都道府県のトレセンが、将来性よりも「U-16の国体で使える選手」を軸に置いているとなると、何が起きるのか。これはもう、説明するまでもないだろう。選手の成長曲線のバラ付きを思えば、「U-18で使える選手」を選んでいた時代よりも偏るのは必然だ。
また、国体の予選は高1の夏にあり、予備予選を兼ねるトレセンリーグは4月から始まっている。“勝てるチーム作り”を考えて選手を選ぶなら、中学年代から継続して選んでチームを作っていくほうが得策なのは明らかだ。
先日、自分が観たトレセンリーグの試合でも、中学年代から選手を“継続”しているチームの強さが印象的だった。ただこれは、高校年代で新しく出てくる“後から伸びてくる選手”をピックアップし損なうのではないかという危惧とワンセットである。
U-16国体で勝つための選手選考
都道府県の代表として戦う、国体の意義自体を否定する気はない。選手たちにとっては選抜の過程も含めて、良い経験の場だ。普段は異なるチームでプレーしている選手同士が、互いのサッカー観をすり合わせながらチームになっていく経験は、将来代表チームでプレーしたときのことを考えても貴重な財産になるし、人生経験としてもいいだろう。
ただ、選手選考において「U-16の国体で勝つ」ことが先行し過ぎる弊害をどう捉えるべきだろう。トレセンのターゲットが、タレントを発掘・育成してA代表へ送り出すことではなく、強い国体チームを作ることになってしまっていないか。
国体のU-16化から10年が経過した。トレセンと国体の枠組みについて、より適切な形や方向性がないのかどうか。トレセンが先天的な才能を持つタレントを発掘する場ではなく、後天的なトレーニングで得た力を問う場になっている傾向があるのもどうだろう。
日本サッカーの黎明期から、先人たちが積み上げてきた努力に敬意を払うのは当然として、その上でここからどうするのかについてはフラットに議論していく時期が来ているように思う。(文・川端暁彦)
http://www.legendsstadium.com/column/02/110/

本家はご存知でしたか?

2017-04-24 17:36:04 | 日記
連合艦隊 司令長官
山本 五十六 氏

やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。


ここまでは、よく耳にする言葉ですが、その続きは意外に知られていません。更に、それが戦国時代の米沢藩主、上杉氏の言葉から来るものであった事はなかなか知られていません。続きは…


話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。

やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず


これは山本五十六が何かの場面で口にした言葉ではなく、戦国時代を生きた出羽の米沢藩第9代の上杉鷹山の名言「してみせて,言って聞かせて,させてみる」を山本五十六が人生訓にしており、好んで手紙や色紙に書いていたと言われています。

しかも、上杉鷹山は当時破産寸前だった米沢藩をリストラで立て直しました。更に、自身が先頭に立ち徹底的な倹約と農村復興のために心血を注ぎ、後世においての名藩主の一人として名を連ねることになりました。その上杉鷹山氏のもう一つ名言。

為せば成る、為さねばならぬ何事も
成らぬは、人の成さぬなりけり

月曜日のラマシアが今日も有りますが、1年生の二周出来ない子は、根気よく頑張りましょう。
「為らぬは、人の成さぬなりけり」ですよ。

薄皮の積み重ね2017.4.23

2017-04-23 22:04:16 | 日記
ベンチマークは?
今の自分の力は?

上には上がいることに気づいているか?
我々の取り組み方では甘いよ…
そう、投げかけられた1日。

静岡翔洋中さん、ACアスミさん、FC富士さん、そしてエスポルチ藤沢さん、有難うございました。
もう一度出直します。

2017.04.16 TM

2017-04-16 21:51:09 | 日記
本日は午後から、お腹いっぱいの力を抜いた力試しをさせて頂きました。胸をお借りしたのは、セゾン愛知さんのU-14。まだまだ工夫と場所選びが足りずに、セゾン愛知さんにやられっぱなしでした。課題にたくさん気付かされた半日でした。セゾン愛知の皆さん、大変有難うございました。