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KING KAZUだから…?

2018-02-14 18:34:39 | 日記
BOA SORTE KAZU コラムより抜粋

三浦家そろって午後9時からテレビドラマを見ようとしたときのこと。「じゃ、寝るわ」と一人立ち上がった僕に、息子は虚を突かれたみたいだった。「え? 早くない? 木村拓哉さん主演だよ」「見たいけどさ、最後まで見たくなると午後10時だろ。10時からベッドに入ると眠るのは10時を過ぎるだろ。9時にはベッドへ入って9時45分には眠りたいんだ。我慢するよ」。
朝から晩までトレーニングしかしない自主トレやキャンプのこの時期は、幸せなときでもある。グアムの自主トレだと車にも乗らず、外食もせず、一カ所で練習も生活も完結できる。体調は目に見えて上向く。
 とはいっても、そうしてみっちり仕上げてチームへ合流してみて、少し裏切られるときもある。20年前なら自主トレを経ると「よく走れるな」と実感できたのが、「こんな程度か」としか成果を感じられないときも。やればやるだけ実になる年齢かというと、そう言い切れない難しさ、ズレ。
 ここから1シーズン、自分がどうなるのか。試合に出るまでに状態を上げられるか。出れば出続けたで、体がどう反応するか、つぶれないか。あるいは出ないなら出ないで、体が衰えていかないか。正直、分からないし、予想はつかない。
 分からないことばかり。だって51歳は初めてだものね。これだけ現役として生きてきても、プロ33年目はまた振り出しからというか、どれだけ経験があろうがまだまだ“経験不足”です。
 グアムには元日本代表の田中隼磨選手(35)もいて、技術の練習でも走ることでも、メニュー一つ一つ、何一つおろそかにしていなかった。だから高い水準でプレーし続けられるんだなと納得する。ウオーミングアップを単なる練習前の準備運動と考える人もいるけど、そうじゃない。その運動をどうすれば自分の体に良いか、試合につながるか、先を見据えた意味を踏まえながらやるものなんだ。

 51年目へ臨む僕に「これだけやれば大丈夫」という後ろ盾はない。過去も成功体験もあてにできないだろう。毎日が未知。ならば毎日、考えたい。ウオームアップの一歩に、寝る時刻の15分差に、自分を高めるための細部に、こだわる。
分からないことに挑む2018年の毎日を、そうやって楽しんでいきます。


King Kazuだから。特別なのか?
いや、これが33年ものプロ生活で貫けるからこそ、「King」なのだろう。
全てをサッカー中心に生活できるか、できる決意があるか。
プロサッカー選手になる事にとどまらず、一流を維持することは特別なようで、誰でも出来る事の積み重ね。


練習前のおしゃべりに、歩きスマホ。ストレッチの課題すら中途半端。誰でも出来る事の積み重ねは、すぐそばにあるのに。何か特別なトレーニングが、君たちを変えるのではない。勉強とサッカー中心に生活できる決意があるか、どうか。親やコーチに「させられる」習慣は、自分の身にならぬことにいつ気づくのか。君たち次第。本物を目ざそう!