日本人が、育成年代の親も指導者も覚悟すべきこと。
子は親の鏡
IDA SOCCER NIGHT SCIENCE 父と母の役割
アメリカの教育学者ドロシー・ロー・ノルトの言葉から一部を紹介します。
親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、がんばり屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
(石井千春訳)
親の誠実さ、考え深さは、子どもにそのまま映り込むものです。このドロシー・ロー・ノルトの言葉は、子を深く愛する親なら、ぜひ心に刻んで欲しいものです。
愛する子どもががんばれない要因の一つが、子という「親の鏡」に映し出された自分自身にある。そのことに気付かない親が実に多いのです。
子が自分の弱さに直面して前進できずに苦しんでいるのに、指導者のような批評をして見せ、挑戦者の前で「奈落の門」を大きく開いてしまう親さえいる。それは子のために良かれと思っているなら二重に愚かなことです。
死を賭して子どもを愛する親の思いは本物だろうが、ただこれだけは言えます。「子どものことは一番わかっている」と思っていることが子をダメにする。「誰よりもわかっている」という思想が危険なのです。
子の弱点は、しばしば親自身が気付かずに持っている弱点でもあります。子を広い世界に飛び込ませ、その弱点を周りの方々に否定され鍛えていただくことこそ賢明な方法です。親以外の多くの方の知恵と愛情で、彼の足りないものを身につけさせていただくことが賢い愛情なのです。
勝負する子どもは親を安心させたいと思っている。強がりであれ、オブラートであれ、ちょっとの嘘であれ、重大な心の闇を露わにはしません。グラウンドでの無様(ぶざま)で情けない現実は、決して親に語りはしないのです。
子どもは親を超えるものです。親に彼の進む道のアウトラインを描けはしません。例え描いても、それは「親の願望」という幻にすぎません。
道は自分で歩く。あなたの子は今、そういう時なのです。知らんぷりする賢さを親は持ちなさい。子どもを深く愛せない親は最悪だが、もっと性質(たち)が悪いのは子どもを突き放す勇気のない親です。
「理想の親とはなんですか」と問われたら、「お前の夢に向かってがんばって進め。金などなんとかする」と背中を押せる親であり、私たち指導者に「まかせましょう」ときっぱり語れる両親だと答えたい。
子は親の鏡
IDA SOCCER NIGHT SCIENCE 父と母の役割
アメリカの教育学者ドロシー・ロー・ノルトの言葉から一部を紹介します。
親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、がんばり屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
(石井千春訳)
親の誠実さ、考え深さは、子どもにそのまま映り込むものです。このドロシー・ロー・ノルトの言葉は、子を深く愛する親なら、ぜひ心に刻んで欲しいものです。
愛する子どもががんばれない要因の一つが、子という「親の鏡」に映し出された自分自身にある。そのことに気付かない親が実に多いのです。
子が自分の弱さに直面して前進できずに苦しんでいるのに、指導者のような批評をして見せ、挑戦者の前で「奈落の門」を大きく開いてしまう親さえいる。それは子のために良かれと思っているなら二重に愚かなことです。
死を賭して子どもを愛する親の思いは本物だろうが、ただこれだけは言えます。「子どものことは一番わかっている」と思っていることが子をダメにする。「誰よりもわかっている」という思想が危険なのです。
子の弱点は、しばしば親自身が気付かずに持っている弱点でもあります。子を広い世界に飛び込ませ、その弱点を周りの方々に否定され鍛えていただくことこそ賢明な方法です。親以外の多くの方の知恵と愛情で、彼の足りないものを身につけさせていただくことが賢い愛情なのです。
勝負する子どもは親を安心させたいと思っている。強がりであれ、オブラートであれ、ちょっとの嘘であれ、重大な心の闇を露わにはしません。グラウンドでの無様(ぶざま)で情けない現実は、決して親に語りはしないのです。
子どもは親を超えるものです。親に彼の進む道のアウトラインを描けはしません。例え描いても、それは「親の願望」という幻にすぎません。
道は自分で歩く。あなたの子は今、そういう時なのです。知らんぷりする賢さを親は持ちなさい。子どもを深く愛せない親は最悪だが、もっと性質(たち)が悪いのは子どもを突き放す勇気のない親です。
「理想の親とはなんですか」と問われたら、「お前の夢に向かってがんばって進め。金などなんとかする」と背中を押せる親であり、私たち指導者に「まかせましょう」ときっぱり語れる両親だと答えたい。