ヴァニラウェア開発の新作「朧村正」。
これまでの同社の得意としていたファンタジー世界から一転、今回の舞台は元禄時代の日本。なびくすすき、降りしきる雨、絢爛雅な吉原の遊郭、跋扈する魑魅魍魎・・・モチーフは変われど精緻なグラフィックで描き出される世界はまさにヴァニラウェアゲーそのもの。プリンセスクラウンの頃から連綿と続く独自の2D表現ここに極まれりといった所でしょうか。
ゲームの流れとしては章の最後にいるボスを倒す→封印を解く鍵となっている妖刀を入手→封印解除→次の国へといった感じでシンプルなもの。ゲーム開始時に主人公を「百姫」と「鬼助」の二人から選択するんですが、今回は百姫を選択、無双モードでプレイしています。
アクションゲームとしては操作性もいいですし、無双モードを選べば雑魚戦での爽快感も十分に味わえます。ただ、敵が出てこないエリアをいくつも跨いで移動する必要があり、それがせっかくのアクションゲームとしてのテンポの良さをスポイルしてしまっている気が。ボス戦終了後、引き返す道中に雑魚戦が発生せず延々と無人の荒野をひた走ったりとか。雑魚戦の頻度をもう少し上げても良かったんじゃないかな。結果単調さに繋がってしまっているのが残念。まあヴァニラウェアゲーは昔から単調気味ではあるんですが。
インパクトあるボスの面々は◎。今のところ無双モードだとゴリ押しでどうにかなっちゃいます。
そろそろヴァニラウェアには面クリアタイプの純粋なアクションゲームを作って頂きたい。
お約束
全然チェックして無くて気が付かなかったー。
古い話だと、プリクラの立ち上げもかなり苦労したみたいだし、
作りたいゲームを貫く姿勢ってのは凄く評価出来るんですが、
アクションゲームとしてはいつも拍子抜けなのが惜しいすねー。
もっさりじゃなくなったのが一番大きいかなあ。
スティックをカチャカチャやるだけで手軽に空中コンボが決まるし。
感覚としてはキャックラの操作感が近いかな。
ただ本文でも言ってるように道中の中だるみのせいで単調なんですよねえ。
そこはホント惜しいです。