普通の日々

ごく普通の日々の事

経緯を説明してくれ!

2006-12-30 03:04:36 | 雑感
 先程昨日NHKBSで放送されたアニメ「青の6号」3・4話を見終わりました。まあ、全く期待はしていませんでしたが、やっぱり物語の背景説明が一切無かった。おかげで何がどうなっているのか殆ど分からない。
 ストーリーはゾーンダイクという男の勢力と、「青」という超国家組織の最終決戦の様子を描いているのですが、劇中でそこに至るまでの経緯を殆ど説明してくれない。時折、ゾーンダイクが10億の人間を殺したという話が出てきて、登場人物の大部分がこの男に憎悪を抱いている事が伝わってくるんだけど、一体どうやってそれだけの人間を殺したのかは全く分からない。又、ゾーンダイクがその行動に走った原因もある筈なのだが、それがなんなのかもサッパリ分からない。どうしてこの作品はこんなに説明不足なんですかね?誰もが予備知識を持って作品を見ていると思っているのだろうか?
 それに作品のラストも今一スッキリしないんですよね、単に最悪の事態は防がれたというだけの話であって、それ以外の問題をどう扱うのかは不明な状態。よくこんなシナリオを採用したと思う、それとも近年はこういうのが流行りなのか?後、青の6号以外の青の潜水艦をもう少し活躍させて欲しかったな。特に原作にも登場していた青の1号「コーバック」を。
 第2話の作戦会議の場面で「コーバック」の指揮官が、6号を含めた環太平洋艦隊はサポートで充分、環大西洋艦隊だけで片を付けるという趣旨の発言をしていたのに、第4話で初登場したと思ったらその約39秒後には爆沈してるんだもん。少しはその実力と敗北していく過程を見せて欲しかったね。
 ああ、「コーバック」で思い出した、見終わった後に気が付いたんですが、最終決戦の内容に一つ疑問を感じたんですよね。
 最終決戦の作戦内容を簡単に言うと、南極に存在するゾーンダイクの拠点に核ミサイルを打ち込む事なんですが、環大西洋艦隊は核弾頭付巡航ミサイルを使用するつもりだったと思うんですよ。戦略ミサイル原潜には見えないシルエットの「コーバック」がミサイルを発射しようとしていたから。一方の環太平洋艦隊はタイフーンクラスミサイル原潜からSLBMを発射しようとしていた。
 で、ここで疑問を感じた訳です。射程8000キロはあるだろうSLBMを発射するのに、何故敵の懐といえる南氷洋に移動したのだろうか?と。浮上してミサイルハッチを開いたり、ミサイルへの燃料注入の様子が表示されていたから、核弾頭を搭載した原潜を敵拠点にカミカゼアタックさせようとしている訳ではない。奇妙で不思議な作戦ですよ。設定協力に「岡部いさく」の名前があるんだけど、一体何をやっていたんだろうか?

 まあ、第4話の水中戦闘シーンはかなり良かったんですが、兎に角予備知識が殆どない私には説明不足が目立った作品でした。数日前にDVDが再販されてますが、どの程度売れるんでしょうかねぇ?


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