最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●天下り  ●派遣社員  ●アルツハイマー

2008-12-20 20:21:29 | Weblog
●官僚天下り、首相が承認(?)

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政府は18日(12月)、省庁による
天下りあっせんを承認する「再就職
等監視委員会」の委員長ポストが定まらない
ことを受けて、監視委員会に代わって、
AS首相が承認する方針を固めたという
(中日新聞・12・19)。
これは官僚の天下りが事実上できなくなっている
状況を回避するためという(同)。
そしてその結果、「……実際には、内閣府
職員に首相の職務を代行させるという」(同)と。

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わかりやすく言えば、AS首相は、「天下り監視センター(正式名:官民
人材交流センター)」を、官僚たちに(=内閣府)に丸投げした。
理由は、委員長が決まらないため、とか?
(委員長人事については、M党が、反対している。)
つまりそれまでの(つなぎ)として発足した「監視委員会」を、事実上、
ギブアップ。
AS首相は、各省庁からあがってくる書類を、ホッチキスで留めるだけ。
それだけの委員会にしてしまった。
つまり「監視」などというのは、まさに「形」だけ。
だったら、何をもって、「監視」というのか?

官僚たちは、今までどおり、何の監視も、制約も受けず、堂々と天下り
できることになる。
しかも表向き、「監視委員会のお墨付き」という、天下の通行手形まで
手にすることができる。
「オレたちは、ちゃんと監視委員会の承諾を得て、天下りしている」と。

しかしこんなバカげた話が、どこにあるのか!
(08年12月19日記)

(付記)AS首相の支持率が、今朝(12月20日)の新聞によれば、
17%前後まで、急落したという。

当然である。


Hiroshi Hayashi++++++++Dec・08++++++++++++++はやし浩司

●派遣社員

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今朝の朝刊の見出しは、「トヨタ単体、通期赤字へ」「新車販売500万台
割れ」(中日新聞)。
1面トップの、2つの見出しである。
別のページには、「不況の荒波は想像を超えていた」ともある。

そのため、今、全国で、(もちろんこの浜松でも)、派遣社員や契約社員を
中心に、職を失う人たちが続出している。

……と、ここまで書いて、その先が書けない。
何をどう書くべきなのか?
どう書いたらよいのか?
へたな同情は、そういう人たちに対して、かえって失礼。

……もともとは規制緩和が発端だった。
人材の流動性を確保するためだった。
その結果、企業は派遣社員や契約社員を自由に雇えるようになった。
人事のフレキシビリィティ(柔軟性)が、それで確保できるはずだった。
必要なときだけ、必要な人に働いてもらう。
そういう趣旨から、とくに人材派遣会社も急成長を遂げた。
経済が成長している間は、それでもよかった。
が、それが、今、一転、裏目、裏目に出てきている。

不況になったとき、まっさきにクビを切られるのが、派遣社員の人たち。
その人たちが職を失い、寮を追い出されたりしている。
しかしこれで終わるわけではない。

一般論として、(不況)は、(失業)→(社会不安)→(秩序の崩壊)へと、進む。
日本はまだよいほうだ。
国によっては、国家そのものが破綻し、暴動や略奪に発展することもある。
「私はだいじょうぶ」「日本はだいじょうぶ」と、のんきに構えていたら、
それこそたいへんなことになる。
(事実、今、たいへんなことになりつつあるが……。)

それなりの蓄(たくわ)えがあるならまだしも、そうした人たちほど、
それがない。
まさに「踏んだり蹴ったり」。
だからこの先が書けない。
あまりにも残酷で、この先が書けない。

……ふと目を庭先にやると、ドバト(キジバト)が、白い陽光を浴びて、
ひなたぼっこをしている。
体を丸めて、雑草の上にどっかりと座っている。
何という落差!
そののどかさが、かえって不思議な感じがする。

で、話を戻す。
今回の不況は、すでに7~8年前に予想されていた。
私も肌で感じていた。
アメリカ経済がおかしいことは、当時からだれの目にも明らかだった。
「このまま進んだら、たいへんなことになるぞ」と。
それを無理に無理を重ねてがんばるから、こういうことになってしまった。
とまあ、過去を悔やんでもしかたない。

ここはじっと我慢のとき。
嵐が過ぎ去るのを、じっと待つしかない。
こういうときというのは、ジタバタした方が負け。
ニクソンショック、オイルショックのときもそうだった。
日本のバブル経済が崩壊したときも、そうだった。
ただひたすら、じっと耐えるしかない。

経済各誌は、その時期を、09年の夏から後半と読んでいる。
カギを握るのが、中国経済ということになるが、このところ
上海B株が、やや上昇に転じてきている。

日本のバブル経済崩壊から日本を救ったのが、実は、中国特需だった。
あの中国特需がなかったら、日本経済は、本当に崩壊していた。
で、今、再び、世界の熱いまなざしが、中国に注がれている。

このまま上海B株が上昇をつづけるかどうか。
上昇をつづけてくれれば、世界経済の復興は早いということになる。
「がんばれ、中国!」、……とは、あまり書きたくないが、日本にその力が
ない以上、ここは、再び、中国に頼むしかない。


Hiroshi Hayashi++++++++Dec・08++++++++++++++はやし浩司

●アルツハイマー型認知症

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ワイフの近くに、「?」と思われる女性がいる。
年齢は、今年、66歳になるのではないか。
いろいろ話を聞いていると、どこかヘン?
症状はすでに4年ほど前から、出ている。
まさに教科書どおりの症状。
その女性の名前を、「Kさん」としておく。
現在、退職した夫と2人暮らし。

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たとえばエピソードそのものを忘れてしまう。
昼に何を食べたかを忘れるのは、これはよくあること。
私も、最近、ときどきある。
しかしKさんは、食事をしたこと自体を忘れてしまう。
が、いつもそうであるなら、夫もそれに気づくはず。
そうでないから、夫は、まだ気づいていない(多分?)。
こんなことがあったという。

ワイフがクラブの会費を、Kさんに預けた。
その日、ワイフはクラブには行けなかった。
1週間後に、クラブへ行くと、会費が未納のままになっているのを知った。
Kさんは、クラブに来ていなかった。
そこでワイフがKさんに電話をすると、「会費は青い封筒に入れたまま、
机の上に置いてあります」と言った。
ワイフは、「じゃあ、来週、返してくれればいい」と言った。
そのときは、そのまま電話を切った。

が、翌週もKさんは、クラブを休んだ。
そこで再びKさんに電話をすると、Kさんは、こう言ったという。
「そんなお金のことは知りません」と。
そこでワイフが、「青い封筒に入れて、机の上に置いたと、あなたは言いましたよ」
と告げると、Kさんは、そのままパニック状態になってしまったという。
「ギャーギャーと泣きわめくといったふうで、静かな会話そのものができなかった」と。

ここまででも、(1)エピソード記憶の喪失、(2)尊厳を守るための過剰な反応が、
Kさんに現れているのがわかる。
(できごと)そのものを忘れてしまう。それがエピソード記憶の喪失。
そしてそれを指摘されると、パニック状態になる。それが過剰な反応。

つぎにこんなことがあったという。

最初、Kさんのほうから、その話はもちかけられた。
クラブのクーラーが故障した。
それについて、「修理費用を、2人で出しあって、半々にしよう」ということになった。
ワイフは、それに応じて、電気屋と交渉に入った。

が、それから1、2週間がたったが、Kさんのほうからは、何の連絡もなし。
ときどき同じようなことが以前にもあったので、ワイフはかなり注意していたらしい。
そこでワイフがKさんに、「費用を半分出していただけますか」と話しかけると、
あっさりと、「私は出しません」と。

このように(3)YES/NOが、ある日突然、変わる。
変わるというより、約束したこと自体を忘れてしまう(?)。
あるいは、そのときどきの気分に、大きく左右されてしまう(?)。

が、とうとうワイフをあきれさせるような事件が起きた。

この話は前にも書いたが、クラブの親睦をかねて、どこかへ旅行に行こうということに
なった。
それについて電話をすると、Kさんが、「長野県の下諏訪(しもすわ)にしましょう」
と言った。
ワイフは、それをその場でメモ帳に書きとめた。
が、10分間ほどいろいろと話して、ワイフが、「下諏訪でいいのですね」と念を押すと、
Kさんは、突然怒り出してしまった。
「私は、下諏訪なんて、一言も言っていません。上山田と言ったのです」と。

そこでワイフが、「あら、ちゃんと、メモしたのですが」と答えると、Kさんは、
さらにパニック状態になり、「どうしてそういうウソをつくのですか!
私の母の郷里は、上山田です。まちがえるはずはありません!」と。

たまたまその電話の内容を、Kさんの夫が、Kさんの横で聞いていた。
それでKさんの夫が、「おい、お前、お前は、さっき、下諏訪と言ったぞ」と言ったから、
さあ、たいへん!
今度はその場で、はげしい夫婦喧嘩になってしまった。
ワイフは、Kさんのわめき声を聞いて、そのまま受話器を置いてしまった。

が、その翌日、Kさんからワイフのところに電話があった。
いわく「下諏訪は、父の郷里です。それでまちがえました」と。

こうした(4)つじつま合わせ、とりつくろいも、アルツハイマー型認知症の人に
よく見られる症状のひとつである。
そして(5)あとは自分の殻(から)にこもってしまい、そこから出られなくなって
しまう。
(ふつうの人なら、地名をまちがえたくらいでは、パニック状態にはならない。)

ほかにもKさんには、いろいろ気になる症状が出ている。

ものの言い方が、そのときどきの気分で、つっけんどんになったり、反対に馬鹿
ていねいになったりする、など。
繊細な会話ができなくなった、表情が乏しくなった、生活が貧弱になったなど、という
こともある。
ワイフが仲間と話がはずんでいるようなときども、ひとりポツンと集団からはずれ、
ぼんやりしていることもあるという。
その一方で、しゃべり出したら、止まらない。
同じ話を、何度も何度も繰りかえしたりする、などなど。

今のところ日常生活には支障はないようだ。
夫も気づいていないらしい。
ただKさん自身は、息子の離婚問題もあって、「私はうつ病」と言っているとか。
つまり息子の問題でドタバタしているから、あれこれ、もの忘れするように
なった、と。
しかしこれも、(とりつくろい)と考えることも、できなくなくはない。

私「やはりKさんの夫が気づくべきだよな」
ワ「それがね、ダンナも、どこかおかしいのよ」
私「そりゃあ、たいへんだ」
ワ「私がね、会費のことで、それとなく奥さんが忘れておられるようですと話したら、
ダンナまで、突然怒ってしまったのよ。『そんなはずはない』と、ね」

私「ダンナも、妻の異変を認めたくないのかもしれないね」
ワ「こういうときは、どうしたらいいのかしら?」
私「今度、Kさんの息子さんに会ったら、ぼくのほうから話してみるよ」
ワ「そうね、それがいいわよね」と。

こうして書くと、何でもないような話に聞こえるかもしれないが、ワイフはワイフで、
かなり不愉快な思いをした。
会費についても、そのままになっている。
が、何よりもワイフを不愉快にしたのは、Kさんが、つぎつぎと約束を破ったこと。
これについては、ワイフは、こう言った。
「だから今はね、連絡は何でもメモでするようにしているのよ」と。

アルツハイマー型の痴呆症というと、本人だけの問題と考えている人は多い。
(もちろん本人やその家族の人たちにとっては、深刻な問題だが……。)
しかしその人自身が、その周囲の人たちに、大きな迷惑をかけるということもある。
とくに初期の段階においては、そうである。

繊細な感情が消え、相手に対して、ズケズケとものを言うようになる。
そのズケズケ言うときに、相手をキズつける。
本人はそれでよいとしても、言われたほうは、心底、それに苦しむ。
そういうこともある。

やはりこの病気は、早期発見が何よりも大切。
本人自身にとっても、またまわりの人たちにとっても……。


Hiroshi Hayashi++++++++Dec・08++++++++++++++はやし浩司

●映画『地球が静止する日』

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昨夜、仕事が終わってから、映画『地球が静止する日』を
見てきた。
封切り初日ということで、劇場には、30~40人前後の
人が入っていた。
金曜日の夜だったので、まあまあの(入り)ということに
なる。

しかしやや期待はずれ。
星は3つも難しいかなというレベルの、3つ(★★★)。

キアヌ・リーブス主演。

内容は、ありふれたSF映画。
地球を救うためにやってきた宇宙人が、地球を救うために
人類を滅ぼそうとする。
「人類が生き残れば、地球は滅ぶ」とか何とか……。
しかし人間どうし(母子)の深い愛情に心を打たれて、
宇宙人は方針を変える。
……とまあ、そういう、どこかありふれたストーリー。

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『静止する日』というから、私は地球の自転が止まるとか、そういうような映画を
想像していた。
しかしそうではなくて、最後の最後のところで、意味がわかる。
つまり人類は、ありとあらゆるエネルギーの消費をやめる。
それが(静止)ということになる。

しかしどうも、納得できない。
木に竹を接(つ)いだような感じがする。

映画『宇宙大戦争』のときもそうだったが、宇宙人なら、人類を滅ぼすために、
こんな回りくどいやり方はしない。
私が宇宙人なら、人間だけに感染するウィルスのようなものをばらまく。

しかしそれだと地球は、人間の死体だらけになってしまう。
かえって汚染されてしまう。
そこで今回の映画では、超小型の金属製のxxxを登場させる。
(まだ映画を見ていない人のために、あえてxxxとしておく。)
が、それでも、回りくどい。

それにキアヌ・リーブスの登場の仕方が、やや大げさ。
そのあとの展開と、うまく結びつかない。
だから星は、3つ。

そこで改めて、人類滅亡論。

人類が滅んでも、また1億年後くらいに、昆虫などから進化した別の
知的生命体が生まれれば、私は、それはそれでよいと思っている。
ゴキブリ人間でもよい。
そのゴキブリ人間が化石を発掘して、「これが太古の昔、ヒトと呼ばれた人間の
化石です」とで言えば、楽しいではないか。
ゴキブリ人間の子どもたちは、きっと驚嘆の声をあげるにちがいない。
「ヒトって、大きかったんだね」と。

私の意見がおかしいと言うなら、反対に、1億3000年前に話を戻してみるとよい。
恐竜が生きていた時代には、人類の祖先たちは、今のネズミのような動物だった
という。
私が宇宙人なら、ネズミなどには、目もくれなかっただろう。

映画の中で、ひとつだけ、気になるセリフがあった。
正確には思い出せないが、キアノ・リーブスが演ずる宇宙人が、こう言った。
「人間には、死はない。姿を変えるだけ」と。

つまり人間は死んで消えるのではなく、別のものに姿を変えるだけだ、と。

この言葉には、少なからず、私はショックを受けた。
というのも、私は死んだら、(私)は消えると考えていた。
しかし「消える」のではなく、「姿を変える」のだ。

ナルホド!

おもしろい表現なので、心の中に大切にしまっておく。
このつづきは、また別のところで考えてみたい。

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