●不況の嵐
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毎月のように内閣府の発表する市況判断は、
下方へ、下方へと訂正される。
まるでジェットコースターか何かに乗っている
かのよう。
今朝の新聞によれば、「急速に悪化」という
言葉も見られた。
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●個人企業vs会社組織
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こういう不況時代になると、原則的には、個人企業が有利。
個人企業といっても、家族だけで経営する零細企業。
固定して支払わなければならない給料そのものがない。
収入が減れば、その分だけ、生活を切り詰めればよい。
が、もっとも、それにも限度がある。
一方、会社組織で運営している企業は、小回りがきかない。
一度赤字に転落すると、そのまま奈落の底へと転落していく。
そこで企業は、社員数を減らしたりして、「種」だけは残そうとする。
いつかまた景気が回復したとき、その種をまいて、再生をねらう。
が、それにもやはり限度がある。
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●株価大暴落
もっている株の株価が10分の1どころか、20分の1、30分の1になってしまった
人もいる。
先日、SCという会社の株をもっていて、1億円を、1000万円にしてしまった人の
話を書いた。
泣くに泣けない状態、とか。
「おおげさかな?」と思って調べてみると、SCという会社の株価は、昨年1年間だけで、
たしかに10分の1になっていた。
が、さらに去年の終わりから、今年にかけて、3分の1になっていることがわかった。
もし今でもその人が、その株価を塩漬けにしていたとすると、現在の評価額は、300
万円ということになる。
1億円が300万円である!
同情したくても、同情のしようが、ない。
ほかに財産のある人ではないので、これだけをみても、その人がいかに落ちこんでいる
かは、容易に察しがつく。
●お金で、ジャブジャブ
一方、世界中が、これだけお金(=マネー)を市中にばらまいているのだから、どこかで、
それを集めている人もいるはず。
経済誌などによれば、アメリカ・ドルも、日本・円も、「ジャブジャブの状態」(経済各誌)
だそうだ。
日本だけでも、50兆円。
アメリカも100兆円。
しかしそういうお金は、どこへ消えているのか?
先日も、S氏(会社社長、70歳)と、そういう話になった。
S氏がいうには、金融機関の救済のために使われている、とのこと。
たとえば0・2%という公定歩合がいかに魅力的なものであるかは、具体的に数字を
放り込んでみると、わかる。
1億円借りて、1年間に返す利息は、たったの20万円。
1億円のマンションを買っても、月々の部屋代が、1万7000円程度ということになる。
5000万円のマンションなら、8000円程度。
つまりそういう形で、世界中が、今、お金で、ジャブジャブになっている。
私が「そういうお金は、庶民のところには回ってこないのですか?」と聞くと、
「天井の上をクルクル回っているだけで、下には落ちてこないよ」とのこと。
そんなわけで、この不況のあとにやってくるのは、猛烈なインフレ。
景気が回復のきざしを見せたとたん、そうなる。
結局は、そのツケは、一般の庶民が負うことになる。
これを『踏んだり蹴ったり』と言わずして、何という。
●じっと耐えるしかない
ここはじっと耐えるしかない。
ジタバタしたところで、どうにもならない。
が、こういうことは言える。
零細企業であろうが、大中の企業であろうが、最後までふんばったほうが勝ち。
その間に、ライバル企業(商店)が、力を落としていく。
そして景気の回復とともに、ふんばった企業が先頭に立って、復活する。
……といっても、それまでがたいへん。
どうやって食いつないくのか……?
今回の不況を、「50年来の不況」とか、「100年来の不況」とか言う人がいる。
それほどまでに深刻ということだが、しかし先が見えないわけではない。
人が生きている以上、そこには(動き)がある。
(動き)があれば、そこに経済がある。
小さな光でも、光が見えれば、回復は早い。
経済というのは、いつも先読みで回復する。
10分の1以下になった株価については、もとに戻ることはないにしても、
20~40%の範囲であれば、もとに戻る可能性は、高い。
まあ、こういうこともあるから、昔からこう言う。
『資産は、分散せよ!』と。
貯金、債権(外債)、国債、金、株……。
ひとつで損をしても、べつのところで儲けていく。
全体として、バランスをとっていく。
それが賢い利殖の仕方ということになる。
Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司
●不敬罪?(Lese Mejesty?)
The Government of Thailand has sentenced an Australian writer, 3-year long prisoning
because of the lese majesty. What is the lese majesty now? This is an oppression of
words, isn’it? Be ashamed, Thailand people!
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『タイの裁判所は19日、著作物のなかでタイ国王を侮辱したとして、
オーストラリア人の作家に禁固3年の刑が言い渡されたという』(TBS-i・News・1月19日)。
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タイで大学講師をしていた、1人のオーストラリア人が、『過去の出版した著作の中に、タ
イ国王を侮辱する表現があったとして、不敬罪の疑いで逮捕、勾留された』(同)という。
その結果、禁固3年の実刑判決がくだされたという。
なお同時に、『タイ当局は昨年以降、王室に批判的と判断したおよそ4000のウェブサイ
トを閉鎖していて、言論弾圧との非難が国内外から出ている』(同)との報道もなされてい
る。
今どき不敬罪?
戦前の日本にもあったが、「敬う」などという心の中の感情まで、法律でしばるところが恐
ろしい。
またそういうふうにして敬われたとしても、当の国王は、それで満足なのだろうか。
私が国王なら、そんなバカげた法律は、自分のほうから願いさげる。
で、日本という国は、意識的には、オーストラリアとタイの中間あたりに位置する。
私たち日本人が、「バカげている」と思う以上に、オーストラリア人は、そう思うだろう。
だいたい、オーストラリア人には、そういう意識そのものがない。
が、それだけではない。
王室に批判的なウェブサイト(ホームページ)が、4000以上も閉鎖されたという。
こうなると、タイという国は、もうデタラメな国と判断してよい。
タイの人たちは、もっと自分に恥じたらよい。
国王を敬わないことを恥じるのではなく、言論の自由がないことを恥じたらよい。
世界から見れば、ちっぽけな国ではないか。
そんな国で、国王だのなんの、不敬罪だのなんのといっている、自分たちのおかしさに、
まず気がついたらよい。
人間に上下があるわけがない。
一人ひとりの人たちが、自由にものを言い、生きる。
国としてのダイナミズムは、そこから生まれる。
またそういうふうにみなが、生き生きと生きている国を、近代国家という。
すばらしい国という。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
近代国家 不敬罪 すばらしい国)
Hiroshi Hayashi++++++++JAN. 09++++++++++++はやし浩司
●カタカナ文字(Katakana Words)
In Japan we have three types of Characters. Hiragana, Katakana and Kanzi (=Chinese
Characters). Katakana is mainly used to express the words which come from overseas.
But nowadays so many Katakana words in our daily life, which confuses our lives.
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数日前、サイトカインについて
書いた。
書きながら、一度確かめておかなくては
いけないと思った。
こうした脳内物質について書くときは
いつもそうだが、私が知っているのは、
名前だけ。
現物を見たわけではない。
また見たところで、ただの液体にしか
見えないだろう。
書いていても、不安になる。
それはちょうど、パソコンを相手に、
カタカナ文字を見るときの気分に似ている。
座右に、「パソコン用語辞典」というのが
ある。
が、カタカナ文字だらけで、読んでも
よく意味がわからないときがある。
たとえば……、
「パケット転送:一定のパケット単位に情報をまとめて送る通信方式。一定の長さの
データブロックにしたものをパケットと呼ぶ。宛先や信号順位など(タブデータ)を
パケットに付けて……」(「標準パソコン用語辞典」秀和システム)とある。
ついでに言えば、鳥インフルエンザについても、
そうだ。
ウィルス名を、「H5N1ウィルス」という。
「H5って、何だ」「N1って、何だ」と、
つい言ってしまう。
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●サイトカイン
以前自分で書いた原稿の中から、「サイトカイン」という文字を検索してみる。
方法は、大きく分けて、2つある。
(1) 原稿集から検索する
ひとつの外付けハードディスクに、今までに書いた原稿が、ひとつのファイルと
して収録してある。
数万ページもある。
それを一度、パソコン上に呼び出して、そこから検索する。
しかしこの方法だと、私の最新鋭のパソコンをもってしても、負担が大きい。
一度画面上で開くと、とたんにパソコンの動きが悪くなる。
(2) インターネットのヤフー、もしくはグーグルの検索機能を使って検索する
最近は、この方法で検索することが多くなった。
パソコンへの負担も少ない。
たとえばサイトカインについて調べたいときは、「はやし浩司 サイトカイン」と
入力して、検索する。
この方法でたった今検索してみたが、72件もヒットした(ヤフー検索)。
その中から、適当な原稿を選ぶ。
いうなれば、インターネットの世界全体が、私の私設辞書になっている。
で、その「サイトカイン」について。
『ストレスに対する反応は、二種類ある。攻撃型と、防御型である。これは恐らく、人間
が、原始動物の時代からもっていた、反応ではないか。ためしに地面を這う、ミミズの頭
を、棒か何かで、つついてみるとよい。ミミズは、頭をひっこめる。
同じように、人間も、最初の段階で、攻撃すべきなのか、防御すべきなのか、選択を迫ら
れる。具体的には、副腎髄質からアドレナリンが分泌され、心拍を速くし、脳や筋肉の活
動が高まる。俗に言う、ドキドキした状態になる。
ある程度のストレスは、生活に活力を与える。しかしそのストレッサー(ストレスの原因)
が、その人の処理能力を超えたようなときは、免疫細胞と言われる細胞が、特殊な物質(サ
イトカイン)を放出して、脳内ストレスを引き起こすとされる。
そのため副腎機能の更新ばかりではなく、「食欲不振、性機能の低下、免疫機能の低下、低
体温、胃潰瘍などのさまざまな反応」(新井康允氏)が引き起こされるという。その反応は
「うつ病患者のそれに似ている」(同)とも言われている』(Biglobe Blog 最前線の子育て
論byはやし浩司)と。
自分で書いた原稿を読みながら、改めて勉強しなおす。
少しおかしな気分だが、最近は、こういうことが多くなった。
つまりそのために、私は自分の書いた原稿の末尾に、検索用の文字を並べることにして
いる。
ついでに、「H5N1」について。
成美堂出版の「時事用語」によれば、つぎのようにある。
『A型インフルエンザの表面には、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)
という2種類の糖たんぱく質がスパイク状についている。そして、HAは16種類、NA
は9種類ある。H5N1は、HA5型とNA1型をもったウィルスのこと』と。
インフルエンザには、A型、B型、C型の3種類がある。
それは知っている。
(知っているといっても、やはり名前だけだが……。)
その中のA型のひとつが、鳥インフルエンザということになる。
このH5N1の恐ろしいところは、感染すると、いきなり肺の奥に入り込むことだそうだ。
人間にはまだ免疫性がないため、いわゆる「パンデミック」が起こるという。
わかるかな?
パンデミックだぞ。
またまたカタカナ文字。
パンデミック……『短期間に感染症が大流行すること』(同書)とある。
『新型インフルエンザが日本でパンデミックを起こすと、入院患者最大210万人、
死者最大64万人』(同)とか。
ゾーッ!
で、ふと今、思う。
「今、この瞬間には、『パンデミック』という言葉の意味を知っている。
しかしいつまで覚えておられるか」と。
たしかに私の脳みその底には穴があいている。
一方で覚えながら、他方でどんどんと知識が、流れ出ていく。
これは食事と下痢の関係に似ている。
しかし忘れることを恐れていたのでは、何も書けない。
とにかく日々に、精進(しょうじん)あるのみ。
「パンデミック、パンデミック、パンデミック……」と数回復唱して、
この話は、おしまい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
サイトカイン パンデミック はやし浩司 H5N1 鳥インフルエンザ ストレス
ストレス学説)
(付記)
H5N1について、「流行しないのではないか?」という意見も、最近出てきた。
というのも、流行するなら、とっくの昔に大流行しているはずだから、と。
中国やベトナムなどでも感染者が現れてはいるが、人から人への感染したばあいには、
症状はそれほど重くない。
それでそういう意見が、出てきた。
ともかくも、警戒するに越したことはない。
外出時には、マスクを着用する。
マスクはマスト!
(へたなシャレで、ごめん!)
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