最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/

●予告?

2009-02-15 05:28:07 | Weblog


●大不況

+++++++++++++++++++++

2007年の終わり、つまり今からちょうど
2年前、今回の大不況を予測していた人がいた。
その人は、はっきりと「サブプライム・ローン」という
言葉まで使っていた。
その人が、どこでどういう方法でその言葉を知ったかは、わからない。
しかしちゃんと、そう書いてある。

2007年の終わりといえば、まだ世界の経済は
順調に推移していた。
貴金属の暴騰もなかったし、中国経済もしっかりしていた。
「サブプライム・ローン」という言葉すら、水面下にまだ沈んでいた。
が、「このままではあぶない!」と。

その人というのは、実は、この私である。
今朝、2年前に書いた自分のBLOGの中に、そういう
エッセーがあるのを知った。
それをそのまま紹介する。
原文は、Goo-Blogに収録してある。
日付はあとからは書き改められないようになっている。
だから2年前に私が書いたものということは、確かである。
日付は、2007年8月11日になっている。

++++++++++++++++++++++++

●不思議

2年前の当時、サブプライム・ローンなどという言葉を知っていた人は少ない。
それが2008年の秋口から、世界的な大問題の発端になると知っていた人は、
さらに少ない。
が、私は、どういうわけか、それについて、そのとき書いていた。

++++++++++++++以下、そのまま転載++++++++++++++++

【今朝・あれこれ】(07年8月11日)

+++++++++++++++

毎朝、畑に水をまく。今朝もまいた。
見ると、40センチ以上もある巨大な
キュウリがころがっていた。

驚いた!

ワイフにそれを見せると、「昨日、取った
けど、そこに置き忘れた」と。

それにしても巨大。

それ一本だけでも、ゆうに一食分はある。

+++++++++++++++

●レバレッジ

 私の趣味は、周期的に変化する。昔からそうだ。ある一定期間、ひとつのことに凝(こ)
ると、それに徹底的に没頭する。が、ひととおり、それをやりこなすと、今度は別のもの
に移動していく。

 興味の対象もそうだ。今は、「経済」がおもしろい。私がほとんど経験しなかった分野だ
けに、おもしろい。今朝は、「レバレッジ」という単語を覚えた。レバレッジというのは、
少ない資金を元に借り入れを行い、借り入れを使って投資した商品を担保にして、さらに
借り入れと投資を繰り返し、投資額を増やしていく手法だそうだ。

 今回のアメリカで起きた、サブプライム・ローンの焦げつきは、このレバレッジが原因
だったという。そう言えば、あのバブル経済のころ、この日本でも、土地投機を舞台に、
このレバレッジをしていた人が、私のまわりにも、何人かいた。

 G氏という名前の人も、そのうちの1人。私の友人だった。

 そのG氏も、レバレッジなるものをしていた。方法は簡単。まず土地を買う。そこに小
さなアパートを建てる。その土地とアパートを担保に、別の土地を買う。同じようにアパ
ートを建てる。その土地とアパートを担保に、さらに別の土地を買う。同じようにアパー
トを建てる……。

 これを繰りかえす。当時は、毎年のように土地の価格があがっていった。「土地神話」と
いうのもあった。土地は値下がりしないと、誰もが信じていた。そのため土地を買うたび
に、担保価値が高くなり、G氏は、あれよあれよと思う間もなく、大資産家に変身した。
当時、G氏は、43、4歳ではなかったか。

 超高級車に乗り、浜松市内でも一等地とされる団地に、豪邸を建てた。「高級車に乗るの
は、交通事故から命を守るため」「大きな家に住むのは、経営会議をそこでするため」と、
私にはそう説明した。

 私も、何度か勧められたことがある。私は、「自宅だけは、抵当に入れない」とがんばっ
た。今も、昔も、私は1円たりとも借金をしたことがない。

 が、土地の価格が下落し始めたとたん、つまりバブル経済が崩壊し始めたとたん、今度
は反対に、ドミノ倒しのドミノのように、つぎつぎと負債が膨らみ、結果的には、会社は
倒産。G氏自身も、自己破産に追いこまれた。

 その当時を思い出しながら、「あれがレバレッジだったのか」と。ひょっとしたら、そう
いうのは、レバレッジとは言わないのかもしれない。ともかくも、そういうのが破たんし
て、結果的に、今回、世界的な株価暴落を引き起こしたということらしい。

 今のところ、世界の中央銀行が市中にお金をばらまき、銀行の信用不安は沈静化に向か
っている(日経新聞)ということだが、まだわからない。日経新聞のコラムニストのY氏
は、つぎのように書いている。

 「1点目のリスクは、ヘッジファンドなどの投資実態が分からないだけに読みにくいが、
市場では、今回損失が明らかになったベアスターンズ傘下のヘッジファンドほどの規模で
レバレッジをかけ、サブプライム関連のリスクを抱え込んでいるファンドは少ないとの見
方が多い。実際、もし破綻に瀕した大規模なファンドが数多くあるならば、既に現時点で
明らかになっているだろう」(8月11日付け)と。

 ついでながら、「レバレッジ」とは、英語ではどう書くのだろう? 手持ちの「Coll
ins Australian Pocket Dictionary」をあちこち調べ
てみたが、わからなかった。……いや、あった! 「R」ではなく、「L」で始まる単語だ
った。

 “leverage”とつづるのだそうだ。意味は、“the action of a lever, the mechanical
advantage gained by using a lever, strategic advantage” (レバーのアクション、レバ
ーを使って得られた機動的な利益、戦略的な利益)だそうだ。

 ナルホド! 「戦略的な利益」のことか! 今朝も、またまた新しい発見でスタート! 
……しかしレバレッジをしている人たちから見ると、私のようにコツコツと働いている人
は、バカに見えることだろう。さらに無料でマガジンを発行している人は、バカに見える
ことだろう。

++++++++++++++以上、そのまま転載++++++++++++++++

「どんなもんだい」と胸を張るようなことはしない。
張っても意味はない。
肝心のその私ですら、かなりの被害を蒙(こうむ)っている。
ワイフもこう言った。
「わかっていたのに、どうして債権なんかに手を出したの?」と。

そう、そのあたりが私の未熟なところ。
頭の中ではわかっていても、行動がそれに伴わない。
ヘマばかりしている。
といっても、つまり被害といっても、全体でならしてみれば、プラスマイナス・ゼロ。
それでも損をしたことは事実。

が、我ながら、よくわかっていたものだと感心する。
自分の原稿を読みながら、感心する。
しかし私は、どこでそういう情報を得たのか。
またどういう経緯でその原稿を書いたのか。
いろいろ思い出してみるが、それがはっきりしない。

それにしても不思議なことがあるものだ。
どうして私は、こんな原稿を、そのとき書いたのだろう。

同じ日(07年8月11日)、韓国の経済についてのエッセーも書いている。
それをそのまま紹介する。
当時の人たちがいかに、ノー天気であったかが、これでわかる。

++++++++++++++以下、そのまま転載++++++++++++++++

●大本営発表

++++++++++++++

今日は、8月13日、月曜日。
朝、5時。

最大の関心ごとは、株価の値動き。
今日の動きを見れば、これから
1週間の、世界情勢のおおかたの
見当がつく。

さあ、どう出るか、アメリカの
サブプライム・ローンの問題!

……ということで、韓国の朝鮮N報の
経済欄をのぞく。

しかし……。こういうのを大本営
発表というのだろう。私のような
ド素人にも、明らかにウソをわかる
記事ばかり。

経済は数字に始まって、数字に
終わる。

++++++++++++++

●朝鮮N法のウソ記事

 まず、朝鮮N法の記事を読んでみてほしい。8月11日付きの記事をそのまま紹介する。
(朝鮮N報の記事のばあい、署名入りの記事は、たいていデタラメなウソ記事と考えてよ
い。さすが良心がとがめるのか、あとあとの責任のがれのためにそうするのだろう……と、
私は解釈している。)

++++++

 『今回のサブプライム・ショックは、株式や不動産、消費など韓国経済全般に悪影響を
及ぼすものとみられる。しかし、1997年のアジア通過危機のような大規模危機へと進
展する可能性は低い、という分析が出ている。

 何よりも、問題となったサブプライム・ローンによる韓国の直接的な損失規模がそう大
きくはない。金融監督院の関係者は10日、「一般投資家が加入した海外の債券ファンド
のうち、ごく少数が、米国のサブプライム・ローンに投資した可能性があるが、分散投資
されているため、特に問題はない」と語った。

 ただ、ウリ・外換・新韓・国民・産業銀行や農協など、一部の銀行と保険会社がサブプ
ライム・ローン関連の債券に計8億4000万ドル(約994億3080万円)投資して
おり、6月末基準で投資額全体の4・5%に当たる約3800万ドル(約44億9800
万円)の損失を出した。しかし、これらの金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百
兆ウォンに達するという点を考慮すると、大きな打撃にはならないといえる。

 しかし、株式市場は相当な打撃を受けるものとみられる。今回の事態で、世界の投資家
たちが危険を回避し、安全な資産を選好する現象が広がるにつれ、韓国をはじめとする新
興市場で、株式を売りに出す可能性が高いためだ。特に、今年に入り韓国の株式市場の上
昇率が相対的に高かったため、世界の株式市場が下落した場合、韓国はさらに大きな下落
率となることも考えられる。グローバル株の低調が長期化する場合、海外ファンドの加入
者も損失を免れなくなる。

 今回の事態で「円キャリートレード(金利の低い日本で円を借り、海外資産に投資する
こと)」の清算が加速化し、各国に投資された円資金が流出する場合、韓国国内の不動産
市場にも影響が及ぶ可能性がある。韓国企業が円資金を借りて不動産に投資したケースが
少なくないためだ。そのため、内需の景気回復も遅延する可能性がある。

 ただ、円キャリートレードが清算されれば、円高に向かう可能性も残されており、日本
企業とライバル関係にある韓国企業の輸出にとっては好材料にもなり得る。

 S経済研究所のT副社長は、「米国とヨーロッパの金融当局が積極的に対応しているこ
とに加え、アジア経済が好調を見せ、アジア各国に外貨資産が多く蓄積されているため、
通貨危機のような大規模な危機へと発展する可能性は少ない」と述べた』(I・J記者)
と。

++++++

 順に整理してみよう。

(1)大規模危機へと進展する可能性は低い。
(2)韓国の直接的な損失規模がそう大きくはない。
(3)金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達するという点を考慮す
ると、大きな打撃にはならない。
(4)今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった。
(5)円高に向かう可能性も残されており、日本企業とライバル関係にある韓国企業の輸
出にとっては好材料にもなり得る。
(6)アジア各国に外貨資産が多く蓄積されている。

 S経済研究所のT氏が、「米国とヨーロッパ……」と書いて、わざわざ「日本」をはず
していることに注目。世界の新聞は、「日米欧」と、「日本」を入れている。

 これについては毎度のことだから、ここでは目をつぶることにしよう。

(1)の「大規模危機へと進展する可能性は低い」については、主語が「世界」なのか、
韓国」なのか、よくわからない。世界的な大規模危機にはならないとは、私もそ
う思っているが、韓国にとっては、そうではない。それについては、今まで、た
びたび書いてきた。

(2)と(3)については、なぜこうまで韓国はオメデタイのか、その理由がよくわか
らない。つぎの数字を見てほしい。

 第一銀行  外資比率100% (筆頭株主:スタンダード・チャータード)
 韓美銀行  外資比率 99% (筆頭株主:シティ・グループ)
 国民銀行  外資比率 86% (筆頭株主:バンク・オブ・ニューヨーク)
 外換銀行  外資比率 74% (筆頭株主:ローンスター)
 ハナ銀行  外資比率 72% (筆頭株主:ゴールドマンサックス)

 わかるかな? エッ、まだわからない?

 国策銀行のウリ銀行をのぞいて、韓国の銀行は、すべて、外資の支配下にあるというこ
と。国民銀行を例にあげてみると、86%が、外資。しかもその筆頭株主は、バンク・オ
ブ・ニューヨーク! アメリカの銀行である。わかりやすく言えば、韓国の銀行は、アメ
リカの銀行、もしくはその支店と考えてよい。

 アメリカの銀行が巨大な損失をかかえているのに、その子分である韓国の銀行が、「大
きな打撃にならない」とは! (これに対して、日本の銀行のばあい、役員に外人を置い
ている銀行は、ゼロ!)

 「金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達する」ということだそう
だが、それはだれのお金か、まず、それを冷静に考えてみること。だいたい「資産規模」
というところが、恐ろしい! 日本でいう「資産」ということなら、それは株主、つまり
投資家のもの。預貯金額を言うなら、それは預金者のもの。

(3)の「今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった」というのは、どこ
とくらべて「相対的に高かった」というのか。

 韓国では、外資が逃げ、個人投資家が逃げても、しかし株価だけはあがるという珍現象
が、続発している。

 株価というのは、だれかが買うからあがる。買わなければ、あがらない。では、だれが
買うか?

 いわずと知れた、「自社」である。株式制度、それに付随する法律は、国によって、す
べて異なる。韓国では、「自社株の売買」が、ごくふつうのこととしてなされている。

(5)「円高になれば、韓国企業にとっては有利」とか?

 ならば聞くが、ではなぜ自国の通貨を、ウォン安にしないのか? きわめて簡単な質問
である。そうすれば何も円高を待たなくても、韓国企業にとっては有利になるはず。が、
韓国政府は、つい先週も、2か月連続で、日本でいう政策金利をあげている。(今月、0・
25%あげて、0・5%になった。)

 政策金利をあげれば、世界の投資家たちが、韓国のウォンを買う。そのためウォンが値
をあげる。ウォン高になれば、輸出企業に不利になる。韓国政府は、自国ガ貿易立国であ
ることを百も承知の上で、自国の通貨をウォン高に導こうとしている。こういう矛盾を、
いったい、この記事を書いた記者は、どう説明するのか。

 実は、韓国は、ウォン安にできないのである。ウォン安にしたら、それこそ、現在アメ
リカで起きている、サブプライム・ローンと同じ問題が、韓国国内で起きてしまう。世界
的にみれば、規模は小さいが、韓国経済を崩壊させるには、じゅうぶん。

 何としてもウォン高を維持して、外資を自国へ呼びこまねばならない。そのことは、つ
ぎの数字をみればわかる。

 韓国貿易収支    2005年…… 327億ドル
              2006年…… 292億ドル
              2007年…… 100億ドル以下(07年第一四半期よ
り推定)

 つまり毎年、韓国の貿易収支は、見た目よりもはるかに速いスピードで悪化している。
2008年には、赤字に転落するかもしれない。ここ1~2年、設備投資額も、前年度比、
毎年、1~2%という、まさにK国並みの低さで推移している。

 こういう状態で、円高になったらどうするか? 韓国は基本技術、および製造機器のほ
とんどを、日本に頼っている。「有利」になるどころか、その分だけ、たちまち輸入額に、
円高分が上乗せされてしまう。

 が、何といっても最大のウソは、(6)の「アジア各国に外貨資産が多く蓄積されてい
る(からだいじょうぶ)」という部分。

 百聞は一見にしかずという。つぎの数字を見てほしい。

 韓国の所得収支    2005年…… ▲16億ドル(赤字)
                2006年……  ▲ 5億ドル(赤字)
                2007年……  ▲20億ドル以上の赤字(07年第
一四半期より推定)

 所得収支というのは、モノの売買で得るのを「貿易収支」と呼ぶのに対して、債権・債
務で発生する収支のことをいう。

 ここ数年、韓国では、この所得収支が赤字なのである。赤字ということは、「アジア各
国にある外貨資産」で得るお金よりも、借金のほうが多いということ。わかるかな? エ
ッ、まだわからない?

 では、説明しよう。

 あなたは借家を5軒もっている。そこからの家賃収入は、1軒分10万円として、50
万円ある。しかし同時に、その借家を建築するために借り入れたお金の返済のため、あな
たは、毎月60万円の利息を支払わねばならない。つまり所得収支でみれば、毎月10万
円の赤字ということになる。そういう状態でも、あなたは「うちには資産があるから、だ
いじょうぶ」などと言うだろうか。

 韓国の今の状況を簡単に言えば、そういうことになる。そういう韓国が、「アジア各国
に外貨資産が多く蓄積されているから、(だいじょうぶ)」とは! あいた口がふさがら
ない!

 私のようなド素人にも、こんな程度のことはわかる。つまりこの記事を書いた、朝鮮N
報のI・J記者は、この私よりも、ド素人ということになる。

 なぜ、こうした記事には、わざわざ署名を入れるか? もうこれで読者の方は、その理
由が、おわかりのことと思う。

 私もこうした記事にはよくだまされた。つい最近まで、だまされた。韓国を代表する新
聞社だから、だれしも「まさか!」と思う。しかしウソはウソ。読者のみなさんも、くれ
ぐれもご注意のほどを!

++++++++++++++以上、そのまま転載++++++++++++++++

国がマスコミをあざむき、マスコミが国民をあざむき、やがて世界は奈落の底へと
落ちていくことになる。

今回の大不況は、まさに人災と言えなくもない面をはらんでいる。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb. 09++++++++++++はやし

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。