群裏好の打ち倒し日記

昭和の時代から叩き続ける老スロッターの戯言集。ですが5号機になってから打つのはパチンコばかりでして。。。

質屋の記憶

2007-05-12 23:47:16 | Weblog
今日は我が恥をさらす昔話です。
本当に惨めな話ですが、引かないでお付き合いくださいませm(__)m

今を遡ること15・6年だったでしょうか?。パチンコには大きな規制が入りホールの人気者だった一発台やオマケチャッカー付のデジパチが無くなってしまったのでした。(今で言うスロの5号機への切替みたいなかなり大きな規制です)。
この時の改正もかなりのもので、どうなるものか?と学生の身分でありながらこの業界を心配してたものでした。(そんなことより自分の将来を心配せえ!って今の自分が説教したいくらいですw。)
ただこの後は過激な連チャンが売りのデジパチ・アレパチ・権利物などが登場して、より一層パチ業界が繁栄する変革期だったとはこの時は知りもしませんでした)。
そんでより一層スロへの興味が深くなる群裏好でしたが、この頃はしょうもない東京の私立大学に受かってしまい都内でのアパート生活を送っていました。昼は学校(超適当)、夜はバイト(お気楽なレンタルビデオ屋がメイン)、空時間はパチ・スロといった自堕落生活が今にして思えば心地よかった!。あの当時のバイト仲間やガッコの友人はどうしてるかな・・・、多少のロマンスもあったりして今にして思えば一番良い時期だったのかもしれませんね。テラ懐カシス。

そんでこの頃のスロで一世風靡していたのは裏物シリーズで書いた史上初の貯金方式を採用した元祖ST機のワイルドキャッツやセブンボンバーでした。この頃の群裏好は、チンピラさんたちのライバルと共にモーニング(店側が仕込んだボーナス確定台)をゲットすることに命を掛けてましたw。お店側や一般客からしたらとってもウザい存在、、、
でもそんな労力を無にする好きな台を目一杯打ち込むといった無駄打ち業を生業としてたため立派な負組orz。基本的には仕送りやバイト代を生活費+スロ代に使用していたのですが、勝てば実力、負ければ店や運のせいにしている打ち手だったため裕福な時期より極貧な時期の方が圧倒的に長かったです。その度に禁パチ・即金になるバイト・親への泣き付きなどなど何度も危機的な状況を味わいました。そんでこういう状況で何度も勝負してきた自分の経験から言わせてもらうと、「危機的な状況で得た大当たりは何物にも代え難く素晴らしい!」ということ。
はい、敗者が底辺で見つけた教訓です。。。

そんで或る日、いつものように有り金全てを突っ込むという愚行にて見事玉砕した群裏好でしたが、その有り金は本来学校へ行くための定期券を買う金だったのでした。ここで逆転勝利させないギャンブルの神様が、世の中の無常というか常識を田舎者の青年に教えていたんでしょうね。本当に愚か!、馬鹿!、アフォ!(今これを書いてても当時の愚かさが嫌になります)。
ただ、この時の群裏好の頭脳は自分の愚かな勝負に対する反省では無く、いかにして明日のお金を作るか?ということでフル回転ですw。
親に泣き付くのは先月やってるし、明日金が必要なので特急だとしても日雇いのバイトは無理、とりあえず電車に乗らなきゃ友人にも借りれないし、始めたばかりのビデオ屋バイトでいきなり給料前借するには常識無さ過ぎる。
「う~~~~ん」と悩むこと数時間、、、
ふと自分の目にTVの上のビデオデッキが目に入りました。
あれ?質屋ってこういう品物を預けて金貸してくれるんだよな???

この時に学生ローンや丸井カードに走らなかった自分が偉いと思います(質屋もカードローンも大差ないですかねw)。とにかくこの時にひらめいたのが何故だか「質屋」だったのでした。
思うが早いか、ビデオデッキをマイチャリの前カゴに入れて駅の裏手のにある質屋を目指します。パチ屋の帰りに看板だけは見たことあったのですが、まさか自分が利用するはめになるとは・・・。
人気の無い暗めの路地、繁華街から2・3本道が違うとここまで静かな街だとは思ってもいませんでした。入り口に自転車を止めミジメな緊張、そして入店。
知らない人が多いでしょうから説明しますと内部は“いたって普通な骨董屋”という雰囲気。そこにカウンターがあっていろんな貴金属やらツボやらが並んでいるといったところです。入り口を開けると「ピピピピ」と音がする仕組みになっていて奥から60半ばと思われる店主が出てきました。「いらっしゃい・・・」。

初めての体験で緊張しきりの群裏好さんでしたが何とか用件を伝えると店主は質屋御用達の電化製品の値段カタログ?を開いてビデオの値段を調査します。この間、時間にして2~3分だと思うのですがこの時は非常に長く感じました。この間にも誰か来店するんじゃないか?万が一知り合いと遭遇するのではないか?などなど・・・。
この沈黙の後、店主が「5000円だね」とポツリ。内心では“えっ、たっ
たそれだけ?”と思いつつもお願いします!とそれで引き取ってもらう群裏好。そのお金があればとりあえず学校には行けるし、安い方が後々引き取り易いし、とか思ったのを覚えています。その後は質流れ(3ヶ月?で流れたはず)や利子分の説明(確か0~1万までは15%/月?)などの説明を受けた後に黄色い質札と現金をゲットしたのでした。(必ず引き取りに来るからな!マイビデオ!と心に誓ってw)。

来る時とは正反対で、金が手に入った喜びと安堵感からとたんに腹が激減ったのを今でも覚えてます。店から出た時、薄暗い路地も心なしか明るく感じたのは気のせいだったのかもしれませんが。
それからというもの、一度その場を経験してしまえばその後は馴れたもの、質流れこそさせない(必ず引き取る)ものの利用回数は何度も繰り返しといった具合。終いには店主とも仲良くなってもって行けば調べなくても質札といつもの金額を出す始末。
しかし、こんな苦労しても一向にスロの腕と収支は上がらなかったです。それにしても彼はくだらない人生経験だけは余計にしてますね。。。
今はこの事を笑いながら書けるし読めますがあの時は本気でヤバイと思ってました。この当時の状況からよくまっとうな?人生に返って来れたと自分でも関心してます。現在の目押しや立ち回りや設定判別などのスロで勝つ為のスキルが身に付くのはもっとすっと後になってから。その過程はまたの機会がありましたらということで。

我が恥をさらしてスイマセン、失礼しましたm(__)m。
コメント (6)
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