想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

赤とんぼ

2015年10月27日 | 感想

 今日のタイトルは、私が尊敬する大先輩が米寿を迎えれれて書かれた自叙伝の表題である。

本の挿絵は奥さんが描かれたそうです。

 タイトルの「赤とんぼ」を目で読むだけでも郷愁を感じて、胸が熱くなった。

 

 実は、尊敬する大先輩が自叙伝を書かれたと云う話は以前から風の便りで聞いていた。しかしそれがいつ本になり、出版されるかわからないまま日が過ぎてしまい、いつしかそのことが頭からなくなっていたが、今日、たまたま他の要件があって、会社を訪ねたところ、顧問でおられる大先輩と直接お会いすることが出来て、なんと直筆のサインまでして私に本をプレゼントをしてくれたのだ。

 

 早速、移動中の電車のなかで読ませてもらったが、本当に感動をした。表現が大袈裟でもなく、自慢たらしく過去を語るわけでもなく、これまでの人生を素朴な文書で綴っておられて、心に沁みる話であふれていた。

 

 予てから私は、高齢になられた先輩方に自叙伝を書かれることをお勧めしてきた。それはひとりの人間の人生であるが、両親の過去を詳しく知らない我が子たちは勿論、今の若い世代がこれからの人生を立派に歩んで行く上で、糧となる貴重な話を知ることが出来るからである。

 

 今日、私が手にした、大先輩の自叙伝を読んで見ても、私の知らなかった過去の事がいっぱい語られており、新たな発見に驚かされたり、また、貴重な経験に感動を受けたりして瞬く間に読み切ってしまった。そして私にまた、大きな希望と勇気を与えてくれて、本当に感謝の思いでいっぱいになった。

 

 昨今、若い世代の活字離れがよく叫ばれていて、最近本を読む人が少なくなったと言われているが、難しい本はさて置き、波乱万丈の人生を歩んでこられた、身近な大先輩たちが描いた素朴で貴重な話が詰められた、自叙伝なんか読んで見たらどうだろう。

 


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