あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

ESビフォー・アフターVOL.1

2005-03-24 18:21:54 | 就職活動
就職活動の重要なポイントの一つに、エントリーシート(ES)があります。

ESは就活のただの一つのフローと考えてしまいがちですが、それは陥り易い落とし穴です。

ESは、“嘘偽りのないあなたの分身”であり、そこには熱い感情があり、こだわりがあり、譲れないものがあるべきです。

受かるかどうかは別にして、そこには“22年間真剣に生きてきた証”があるべきだと思います。

そして、人事担当者に興味を持たせる仕掛けも必要です。

そういったことを踏まえて、相談を受けた学生さんのESをちょっと見てみましょう。

◆志望理由/ビフォア―

私は昔から美味しいものが大好きで、おいしいものを見つけることが趣味であり、得意でした。それは周知の事実であり、よく友達からは、おいしいお店を尋ねられます。それがとてもうれしくて、いつかもっとたくさんの人に教えたいと思っていました。そこで、一度に多くの人に伝えられる手段として思いついたのがマスメディアでした。

その中でもリクルートを選んだのには、2つ理由があります。一つは新しいメディアがつくれるということ、もうひとつは、そのメディアがみんなにとって親しみやすい身近な存在であるということです。私は新しいことが好きで、常にアンテナをはりめぐらし、新しいものを追い求めることが好きです。そして、いいものはどんどんみんなに教えてあげたいと思います。これができると思いました。

御社にはいってやってみたいことは、世界とつながる食のメディアを作ることです。「世界」というまだリクルートが手をつけていないマーケットで、何かできないかと考えました。その際に、世界中の人種も宗教も違う人々に共感してもらえるものは何か、を考えました。私は、人は価値あるものには金をだすと思います。そこで、世界共通の価値あるものを考えた時、それは、おいしいものを食べる、ということではないかと思いました。

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◆志望理由/アフター

私が御社でやりたいことは、「食に関する総合情報誌」を創ることです。

私は、昔から美味しいものに人一倍こだわって生きてきました。

故郷の広島では、お好み焼きはいつも呉の名店のデラックスを食べていました。
上京し学習院大学に入学した後は、和食から洋食まで、200店舗は食べに行ったと思います。

そんな中でも一番忘れられないのは、“究極のご飯”に挑戦した体験です。

大学2年の冬、ある雑誌で、大阪堺にある行列のできる定食屋さんの記事が出ていました。
そこのご飯は最高に美味しく、それにはある理由があったのです。
生駒の湧き水を一晩寝かし、かきの貝殻を入れ、魚沼産のこしひかりを使う。
そうやって炊き上げた美味しいご飯が、連日の行列を作っているのです。

この記事を読んだ私は、“このご飯が食べたい!”という思いを抑えきれませんでした。
早速車を持っている友達を誘い、勝沼の美味しい湧き水を取りにドライブしました。
かきの貝殻は、近所のお寿司屋さんにお願いして、分けてもらいました。
お米は、当然魚沼産のこしひかり、しかも一番美味しいエリア指定版です。

こうやって炊いたご飯は、想像を絶するほどの美味しさでした。
おコメが光っているんです。おかずがなくても、食べれるんです。

そして、この感動を、ビジネスにつなげたいと思うようになったのです。

世の中には、食べ物が溢れています。
しかし、人々は本当に満足しているのでしょうか?

美味しさだけでなく、健康という切り口、スタイルという切り口、通販という切り口など、人々のニーズを汲み取る引出しは、まだまだあると思います。

そして、そんなニーズをメディアビジネスとして成立させるには、日本で御社しかできないと考えています。

“人の笑顔”を作る、そんなメディアを立ち上げたいのです。
宜しくお願い致します。


いかがでしょうか?
ちょっと追加したものありますが、書かれていることは事実ベースです。
この企画は、第二弾を予定しています。お楽しみに!

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