札幌のホテルでのマーケティング勉強会。会場はとても綺麗で、パワーポイントの画面も見やすく、主催者の準備態勢がしっかりしていることを感じさせます。
第一部は「マーケティング発想を取り入れる」というテーマで、小樽商科大学の大学院の教授の方からアメリカの経営学者フィリップ・コトラーの内容を中心に、解説して頂きました。
印象に残ったフレーズを書きとめてみます。
◆最後の広告は、満足した顧客が行ってくれる/コトラー
◆イギリスは貸借表にブランド資産を金額化している
◆新規顧客の獲得コストは、既存顧客の獲得コストの5倍である
◆売上高ないし利益の80%は、20%の顧客によってもたらされる
◆独創的という主張の大半は無知の証拠であり、魔法という主張の大半は傲慢の証拠である/James.G.Maroh
第二部の講師の先生は、午後にお会いした会計事務所の実質No,2の方で、同志社大学の工学部を卒業後山一證券に入社、中小企業診断士の資格を持ちながら活躍されている方です。
テーマは、「4つの資産作りの考え方と使い方」。ポイントを以下に列挙してみます。
◆目標を設立する意義
目標とは、判断を不要にするためでなく、判断を必要なタイミングで行うためにある。
◆人間は、無目的に行動し続けることはできない
※エピソード/「囚人を殺すのには刃物は要らない」
ロシアでは昔、囚人を殺すために以下の手法を使った。まず強制的に穴を掘らせ、翌日その穴を埋めてしまう。それを繰り返すと、目的のない行動による喪失感に襲われ、死んでしまうという。ちなみにノルマという単語は、ロシア語。
◆事業の目的は、顧客の創造である
◆経営の7つの道具と利益を生むサイクルの4つの要素
※7つの道具
・経営理念
・経営ビジョン
・経営方針
・経営目標
・経営戦略
・経営計画
・経営情報システム
※4つの要素
・仕組み作り
・人作り
・顧客作り
・利益作り
◆「あらゆる人にあらゆることをお約束することはできません」/コトラー
◆「全身を投げ打つ者」/P.F.ドラッガー
エドセルという自動車の話がよく知られている。一般には、フォード社が行うべきことを行なわなかったために失敗したように思われている。実際には、マーケットリサーチ、基本設計、エンジニアリング、その他あらゆるものをほぼ完璧に行っていた。欠けていたものは、一つしかなかった。全身を投げ打つ者だった。
入念に作っていた。マーケットリサーチも行っていた。しかし、誰もコミットしていなかった。問題が起こった時、面倒を見る者がいなかった。コミットメントさえあれば、成功したのだろうというのではない。だが、心からのコミットメントなしには成功のしようがなかった。
この勉強会で一番心が打たれた話は、この「全身を投げ打つ者」です。この話と同じ状態の会社を、いくつか見てきました。全て、赤字に転落していきました。
経営の普遍性に触れた、記憶に残る勉強会でした。
第一部は「マーケティング発想を取り入れる」というテーマで、小樽商科大学の大学院の教授の方からアメリカの経営学者フィリップ・コトラーの内容を中心に、解説して頂きました。
印象に残ったフレーズを書きとめてみます。
◆最後の広告は、満足した顧客が行ってくれる/コトラー
◆イギリスは貸借表にブランド資産を金額化している
◆新規顧客の獲得コストは、既存顧客の獲得コストの5倍である
◆売上高ないし利益の80%は、20%の顧客によってもたらされる
◆独創的という主張の大半は無知の証拠であり、魔法という主張の大半は傲慢の証拠である/James.G.Maroh
第二部の講師の先生は、午後にお会いした会計事務所の実質No,2の方で、同志社大学の工学部を卒業後山一證券に入社、中小企業診断士の資格を持ちながら活躍されている方です。
テーマは、「4つの資産作りの考え方と使い方」。ポイントを以下に列挙してみます。
◆目標を設立する意義
目標とは、判断を不要にするためでなく、判断を必要なタイミングで行うためにある。
◆人間は、無目的に行動し続けることはできない
※エピソード/「囚人を殺すのには刃物は要らない」
ロシアでは昔、囚人を殺すために以下の手法を使った。まず強制的に穴を掘らせ、翌日その穴を埋めてしまう。それを繰り返すと、目的のない行動による喪失感に襲われ、死んでしまうという。ちなみにノルマという単語は、ロシア語。
◆事業の目的は、顧客の創造である
◆経営の7つの道具と利益を生むサイクルの4つの要素
※7つの道具
・経営理念
・経営ビジョン
・経営方針
・経営目標
・経営戦略
・経営計画
・経営情報システム
※4つの要素
・仕組み作り
・人作り
・顧客作り
・利益作り
◆「あらゆる人にあらゆることをお約束することはできません」/コトラー
◆「全身を投げ打つ者」/P.F.ドラッガー
エドセルという自動車の話がよく知られている。一般には、フォード社が行うべきことを行なわなかったために失敗したように思われている。実際には、マーケットリサーチ、基本設計、エンジニアリング、その他あらゆるものをほぼ完璧に行っていた。欠けていたものは、一つしかなかった。全身を投げ打つ者だった。
入念に作っていた。マーケットリサーチも行っていた。しかし、誰もコミットしていなかった。問題が起こった時、面倒を見る者がいなかった。コミットメントさえあれば、成功したのだろうというのではない。だが、心からのコミットメントなしには成功のしようがなかった。
この勉強会で一番心が打たれた話は、この「全身を投げ打つ者」です。この話と同じ状態の会社を、いくつか見てきました。全て、赤字に転落していきました。
経営の普遍性に触れた、記憶に残る勉強会でした。