あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

広告の原体験2/降りかかってきた難題

2007-09-04 02:54:29 | クリエイティブ
昨日の続きです。

会社にかかってきた、スーパーの社長からの依頼電話。

その内容は、通常の業務範囲をはるかに超えたものでした。

「この間行ったスナックが、人が採れなくて困っているんだ。何とかしてあげて欲しいんだよ」

企業の人材採用のお手伝いをするつもりで会社に入った1年目に、まさかスナックの人材採用のお手伝いをするとは思いませんでした。

しかもよく聞くと、スナックのママが毎週出している新聞のチラシ広告の効果が悪いので、何とかして欲しいとのこと。

要はチラシ広告を作りかえることで、スナックの女の子の募集を成功させて欲しいということです。

これは、実はかなり大きなプレッシャーでした。

というのも、リクルートの制作マンが制作する媒体は既にリクルートのブランド力があり、個々人の力量によって差はあるものの、ある程度の効果があることはわかっていたからです。

今回はカモメのマークのない、新聞の折込チラシ。しかもよく聞くと、縦5センチ×横8センチくらいの極小スペースであることも判明しました(泣)。

「そもそも、折込チラシの媒体力がないのかも知れない。こんな小さなスペースだと、無理なのかも知れない。でも結局効果が出ないと、クリエイティブ力のない新人だと思われる」

正直、迷いました。断ることもできました。

でも、結局この話を引き受けることにしました。

「リクルートブランドのないところで勝負できる力こそ、本当の力だ。失敗しても死ぬわけじゃない。やってやろう」

自分の力を試したい好奇心の方が、不安より勝ったのです。

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