あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

広告の原体験7/過去最高の応募、そして2人の採用へ

2007-09-09 00:27:22 | クリエイティブ
新聞の折込チラシが配布された当日、スーバーのオーナーから会社に電話がかかってきました。

「さっきママから連絡があった。凄いよ、問い合わせがどんどん来ているらしい」

電話越しの社長の声が、上ずっていました。

「ようし、やった!」

何とも言えない達成感が、全身を駆け抜けました。と同時に、広告の怖さを肌で感じました。

「広告は、表現一つで効果が全く変わる。大きなお金をかけても、成功するとは限らないし、その逆もありだ」

私は当時まだ1年目で、担当する会社もそんなに大きくはありませんでした。もちろん、出稿金額もあまりなく、広告スペースも大きくありません。同じ媒体でも、カラーではなくてモノクロ、スペースも比較的小さいものばかりです。

しかし、広告はやりようによっては、小さなスペースが大きなスペースに勝つこともできるのです。

戦車大隊に勝つには、夜襲を仕掛けるしかありません。沼地に誘い込むしかありません。私は、“砂漠の狐ロンメル”になって闘うヤリガイを感じていました。

スナックの採用活動は、応募総数35人、採用結果2人という今までにない結果を残しました。立地、労働条件に優位性がなかっただけに、これは実質クリエイティブの勝利でした。

後日スナックで祝賀会を開いて頂き、スーパーのオーナーとママ、同期の営業とで乾杯をしました。

そしてこの結果が、次の大きな仕事が舞い込む伏線になっていきます。

つづく

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