何もこの正月は、食べてばかりいたのではありません。
いつも買う週刊文春に出ていた広告に目が止まり、一冊の本を買いました。本のタイトルは、『TOKYO YEAR ZERO』。「週刊文春ミステリー10/海外部門第5位」という実績と、占領期ニッポンの闇に迫る!というフレーズに惹かれました。
松本清張氏の名作『日本の黒い霧』を連想しながら、どんな陰謀を暴いてくれるのかドキドキしながら読み進めていくと、実在の連続殺人鬼小寺義雄の事件をモチーフにしたストーリーが展開されていきます。
この本を読んで初めて知ったのは、戦時中中国他で残虐行為を働いた多数の憲兵が公職追放を逃れるために、名前を変えて警察組織に転じた者が多数いたという事実。
その他にも以前このブログで紹介したロバート・ホワイティング著『東京アンダーワールド』でも詳しく描かれていた、東京における日本人、中国人、朝鮮人の戦後の闇市マーケットでの縄張り争い、GHQ主導の米兵用売春施設の創設と廃止の経緯など、興味深い事実を織り込みながら独特の視点と文体で描いています。
ちなみに作者のディヴィット・ピースは、1967年イギリス、ヨークシャー生まれで、1994年に東京に移住し、2003年文芸誌「Granta」の選ぶイギリス作家ベスト20にも選ばれています。
今回の本は東京三部作の第一部で、第二部は「帝銀事件(1948年)」、第三部は「下山事件(1949年)」を描くということなので、とても楽しみです。
いつも買う週刊文春に出ていた広告に目が止まり、一冊の本を買いました。本のタイトルは、『TOKYO YEAR ZERO』。「週刊文春ミステリー10/海外部門第5位」という実績と、占領期ニッポンの闇に迫る!というフレーズに惹かれました。
松本清張氏の名作『日本の黒い霧』を連想しながら、どんな陰謀を暴いてくれるのかドキドキしながら読み進めていくと、実在の連続殺人鬼小寺義雄の事件をモチーフにしたストーリーが展開されていきます。
この本を読んで初めて知ったのは、戦時中中国他で残虐行為を働いた多数の憲兵が公職追放を逃れるために、名前を変えて警察組織に転じた者が多数いたという事実。
その他にも以前このブログで紹介したロバート・ホワイティング著『東京アンダーワールド』でも詳しく描かれていた、東京における日本人、中国人、朝鮮人の戦後の闇市マーケットでの縄張り争い、GHQ主導の米兵用売春施設の創設と廃止の経緯など、興味深い事実を織り込みながら独特の視点と文体で描いています。
ちなみに作者のディヴィット・ピースは、1967年イギリス、ヨークシャー生まれで、1994年に東京に移住し、2003年文芸誌「Granta」の選ぶイギリス作家ベスト20にも選ばれています。
今回の本は東京三部作の第一部で、第二部は「帝銀事件(1948年)」、第三部は「下山事件(1949年)」を描くということなので、とても楽しみです。