あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

連載③就活コントで勝負することに

2005-07-09 22:01:05 | 就職活動
こんばんは。

昨日に引き続き、内定拘束旅行のお話を書きたいと思います。

我々のチームはある部屋に全員集まり、優勝するための策を練りました。

それまでに私は、自分の頭でかなりのイメージングをしていました。

「内定者には体育会系出身者が多いから、他のグループはおそらく代々引き継がれてきた体を使った一発芸で攻めてくるに違いない…。ここで勝つためには、他のグループと思いっきり差別化を図るべきだ。」

そこでひらめいたのが、コントをやろうというものでした。

「面白いシナリオを考えることで、アイディア力がアピールできる。5人でそれぞれ役割分担をして演じることで、チームワークも印象づけられる。」

私は観客席がどっとウケるには、共感性が大事だと思い、参加者全員が間違いなく共感できるテーマである「就活」をテーマにコントをやろうと提案しました。

そして、全体の構成を異業種の会社5つの就活面接シーンに設定しました。以下がその構成です。

◆シーン1/下町のメッキ工場の面接シーン
下町のメッキ工場を訪れる大学生。玄関にたどり着き、パンフットに掲載されているインテリジェントビルとは全く異なる社屋に唖然とする。中には、高校野球を見ながら仕事をしている社長とその奥さん。慌てて逃げようとするが、体を抑えつけられ、入社宣誓書に無理やり捺印させられる…。

◆シーン2/吉本興業の面接シーン
面接官の前に、いきなり若手芸人風の2人が登場。「どうも~、わたくし○○大学の○○と申します~」「わたくし、○○大学の○○と申します~」「2人揃って、○○でーす!」「ところで最近、○○流行っとるなー」「それを言うなら、○○やろ!」「こりゃどうも、失礼致しましたーっ」とボケとツッコミをかまし、呆然とする面接官お構いなしに去っていく2人…。

◆シーン3/大手広告代理店電○の面接シーン
椅子で足を組みながら、タバコを吸うプライドの高そうな面接官。「じゃ、次の人入って」「失礼します!」品の良さそうな大学生。学生の履歴書に目を通しながら面接官が「君は小さい頃、アメリカにいたんだ。お父さんは、商社か何か?」「そうです、父は商事に勤務しておりまして、その関係でアメリカに3年ほど暮らしたことがあります」「ほう、ちなみに君の尊敬する人物は?」「江副浩正さんです!」「………」

◆シーン4/ジャ○ーズ事務所の面接シーン
頭にバンダナを巻いたいかにも頭の悪そうな学生が、踊りのフリを付けながら部屋に入ってくる。それをじっとなめるようないらやしい目つきで追う、面接官ジャ○ーズ○多川。「ちょっとここで踊ってくれるぅ~」「トゥナイヤヤヤヤ~ティアー!」「いいじゃない!その動き!ちょっとここに座って~」学生が座った椅子をまたなめるような目つきで一周した後、学生の首筋を軽くなでて、ビクッと反応したのを見届けた後「合格!」

◆シーン5/陸上自衛隊の面接シーン
ドアが開くと、そこにはグンゼ製の白パンツしか身につけていない筋肉質の学生が。面接官が唖然としていると、その学生は遠くからボディビルのポーズを取りながら、徐々に面接官の近づいてくる。目の前まで来て、最後のポーズが決まったと思いきや、ぐるっと後転してそこで天井に手を上げたポーズで笛を鳴らしながらポーズを決める。その瞬間面接官は、「合格!」(※最後の台詞以外は一切言葉を使わない、チャップリンの無声映画のようなトーンでいくこの演出は、勝利の確信が実はありました(笑))

この構成で、5人の内定者が司会と役者に別れ、台詞を覚え、リアクションを議論し、何回も通しの練習をし、ふと気付くと朝の5時を回っていました(笑)…つづく。

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