あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

飲食ビジネスマーケティング

2007-04-27 12:00:01 | 活躍するビジネスマン
こんにちは。

最近はお天気も良くて、自転車に乗ると気持ち良いですね。

愛用しているスウェーデン陸軍仕様のクローナンバイクは、さすが軍用だけあって後ろの荷台がしっかりしており、ビジネスカバンも簡単にセットできるのでとても重宝しています。

ちなみにこのシルバーカラーは、日本であと一台しかないそうです。

昨日は、ベンチャーリンク出身のコンサルタントの方と、飲食ビジネスについて打ち合わせをしました。

ルーマニアビジネスにおいてワインは中核商品になる可能性が大きく、その供給先のルート開拓の可能性を検討しました。

あと、5月から新しい飲食サービスの会社のお手伝いをすることが決定し、その事業のマーケティングとファイナンスについて意見交換をしました。

飲食ビジネスの大きな特徴は、莫大な初期投資がかかるということと、在庫管理を徹底しないと、たちまちキャッシュフローが悪化するということです。

例えば新規出店する場合、家賃、内装、什器類、原材料の仕入れ、スタッフの研修費などで、面積が30坪クラスで5,000万から6,000万かかるとのこと。なので、融資もしくは出資してもらう必要があります。

その時の大きなポイントは、“上場できるブランドになる可能性があるかどうか”すなわち、“100億規模の事業になれるかどうか”です。

ベンチャーキャピタルにはいろんなタイプがあり、事業計画書を重視するところもあれば、経営者の資質を重視するところもありと様々みたいですが、いずれにしてもマーケティングに基づいた“競争力のあるビジネスフレーム”があるかどうかで、その額も条件も大きく変わります。

つまり、今までにない新しいサービスだったり女性に圧倒的に支持されるイメージがつくといった“魅力的な案件かどうか”と、絵空事ではなく“実現性があるかどうか”の2点が重要です。

出資サイドの要求としては株のシェアを要求するところもあれば、転換社債の形もあるようですが、最初の1年で事業計画書に沿ったある程度の数字を作れるかどうかが生命線だと感じました。

この業界のいろんな方にお会いして、飲食ビジネスはフランチャズ加盟料とそれに付随するサービスから上がる収益への妄想にとらわれて“取らぬ狸の皮算用”状態に陥り、味や価格、立地、サービス、在庫管理といった本来やるべき商売の基本をおろそかにして失敗するケースが非常に多い気がするので、気を引き締めて取り組みたいと考えています。

そういう意味ではいろんな失敗例をお聞きできたのは、とても大きな収穫でした。成功事例も大事ですが、失敗したケースにこそ、人が一番陥り易いポイントがたくさん詰まっていると思います。