あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

開発が進む黒海沿岸都市 コンスタンツァ

2007-04-25 22:14:52 | 海外事情
Buna seara(こんばんは)。

本日はいつもの社長と、ルーマニアビジネスの核となるサイトについて、門前仲町で打ち合わせをしてきました。

今あるルーマニアに関するサイトと差別化を図りながら、ただ単純にモノを売るだけではなく、想像を絶する美しい風景、ワインの製造者の顔とこだわり、歴史的建築物に秘められた面白いエピソードなど、いろんなジャンルに渡った情報性満載のメディアにしていきたいと考えています。

そして毎年恒例のルーマニア訪問も、今年6月くらいに行くことが決定しました!

このブログでも紹介している通り、昨年は首都ブカレストを中心に好奇心のおもむくままに一旅行者としてかなり徘徊しましたが(笑)、今年はマーケッターとして事前にきちんと計画を立て、ワインの生産地やウェディングドレスメーカー、手工芸品メーカー、有名観光地の視察を徹底的にやるつもりです。

その中で今気にかかっているのが、黒海沿岸都市のコンスタンツァとその周辺のリゾート地です。

首都ブカレストから電車で約3時間の距離にあるコンスタンツァは、ルーマニアの貨物の輸出入の半分を扱う黒海でも有数の港湾都市で、その歴史は紀元前6世紀にギリシア人がこの地に要塞を築いたことに始まり、当時から黒海とエーゲ海を結ぶ港として繁栄していました。

そういった歴史的な背景があると同時に、ルーマニアのEU加盟に合わせた社会的インフラの整備も急速に進んでいます。

例えば、2003年11月にコンテナの処理能力の向上とターミナルや岸壁クレーンなどの関連施設を拡充したコンスタンツァ南港が完成。このプロジェクトに国際協力銀行は、ルーマニア初の円借款プロジェクトとして128億円の円借款を供与しています。

またコンスタンツァの南には、エフォリエ・ノルドを中心に70kmに及ぶ国内一級のリゾート地帯が広がっています。

真っ白な砂浜や森に恵まれたこのエリアは、現在は夏になるとヨーロッパ中から人々が集まる人気スポットです。

ビーチにはマリンスポーツの施設が並び、黒海名物として人気の高い「泥んこ風呂」目当てに集まってくる人も多いとか。これは、テッキルギョル湖に沈殿するプランクトンが堆積してできた真っ黒な泥を塗って発汗作用を促進し、リューマチなどにも効果があるという美容法です。

個人的には、民主革命以前は共産党の幹部しか使えなかったネプトゥンとオリンプのビーチが気になります。ここには以前チャウシェスクが利用していた屋敷が誰もが宿泊できる高級ホテルになっているとのことなので、今回の旅では要チェックです(笑)。