あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

モサドの実話 ミュンヘン

2007-03-13 01:47:42 | 好きな映画
こんばんは。

気に入った映画は、何回観ても面白いものです。

最近ハマっているのが、スピルバーグ監督の作品『ミュンヘン』です。

原作はジョージ・ジョナス著「標的は11人―モサド暗殺チームの記録」で、それらをもとにピュリッツアー賞を受賞し本作で初映画脚本に挑んだトニー・クシュナーと「フォレスト・ガンプ/一期一会」でアカデミー脚本賞受賞のエリック・ロスが緊張感溢れるストーリーを展開しています。

物語は、1972年のミュンヘンオリンピックで11人のイスラエル代表選手がアラブのテロリストに殺され、憤怒に駆られたイスラエルは、メイア首相自らこの首謀者11人を抹殺する決断を下します。そして5人からなる暗殺チームが秘密裡に結成され、暗殺が次々と実行されていくのです。

この映画は、暗殺チームの主人公の目を通して、国家への忠誠心、家族の絆、殺し合いのむなしさ等を浮き彫りにしていきます。

実際に暗殺を手掛けた人間の実話をベースにしているだけに、その手法はもちろん心理的な苦悩の部分までかなりリアルに描かれており、自分がこのような状況下に置かれたら、まず耐えられないと思いました。

まわりを海で囲まれた平和な国日本で暮らしていると今イチピンときませんが、世界の諜報戦では当たり前のことなのでしょう。

この事件が起こった時代を再現するために、30年前のヨーロッパとしてハンガリーの首都ブタペストが撮影に使われたそうですが、そういった製作裏話も興味深い一本だと思います。