QT Lab.品質・技術研究室

技術者のための品質工学、品質管理、統計学、機械設計、信号処理を
解説します。

品質工学とは?

2014-03-26 23:07:51 | 品質工学

あなたにとって品質工学は?
「研究対象」、「コンサルタントとしての支援材料」、「自分の仕事の能率を高め、成果物の信頼性を高める道具」 品質工学にかかわるほとんどの方は、このいずれかに該当すると思います。
そしてさらに、ほとんどの方は「自分の仕事の能率を高め、成果物の信頼性を高める道具」としてあつかっているものと思います。
私もそのひとり、ユーザーです。ですから、品質工学の作法にはあまりこだわらず、道具として使いやすいよう、その形を自分の手になじむようにすりあわせて使うことにはなんら抵抗はありません。
自身の経験から、皆様にとってすこしでも導入しやすく使いやすいように進化させて提案していきたいと思います。

品質工学のパラメータ設計は、「科学・技術への進化論の適用」です。多様性をもたせ、ほとんどのものは環境によって淘汰されるが、環境に適応できたものが生き残り、繁栄する。それが進化論です。

品質工学自体も多様化と淘汰を経て進化する必要があるのです。これについては、近々、私の考えで恐縮ですがブログにアップします。

また、ホームページ版 『QTLab.品質・技術研究室』 でも品質工学と進化論の関係を紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。 

みなさんの意見、指摘、反論などを期待します。


正規分布の重心Ⅱ

2014-03-26 05:18:04 | 技術・エンジニア

3月21日のブログで標準正規分布の片側の形の重心は(標準偏差の倍数,確率密度)の座標で(0.79σ,0.14)になったと数値積分の結果から求まった、と紹介しました。
昨日、確認実験をしてみました。
まず、厚紙で正規分布の片側半分の形を切り抜き重心の位置に赤丸を記入します。
そして、正規分布の形のなかの適当な位置(3か所)に糸通しのリングをとりつけ、そこに糸をからげます。
糸の片側に錘をとりつけ、片側をつまんでつるすと、糸(垂線)は重心を通過するはずです。
その結果の写真を記載します。

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計算結果は正しかったことが確認できました。皆さんも安心してこの重心位置を使ってください。