QT Lab.品質・技術研究室

技術者のための品質工学、品質管理、統計学、機械設計、信号処理を
解説します。

技術の進歩の源泉とは

2016-11-30 19:31:37 | 技術・エンジニア

 私が中学生のころ、米ソが冷戦状態でした。
 おたがいに、宇宙空間に偵察衛星を周回させ、相手の動向を監視している
状況でした。

 当然、偵察衛星に監視されるのはいやですから、偵察衛星に近づき、自爆して
偵察衛星を破壊する衛星が開発されました。
 この衛星をキラー衛星といいます。

 さらに、このキラー衛星を攻撃するキラー・キラー衛星が開発されました。
 衛星 ・・・ 星だけにキラ・キラです。
 
 そして、キラー・キラー衛星を攻撃するキラー・キラー・キラー衛星も投入され
この連鎖に歯止めがかからず、最終的にはキラーが4376個つづいた衛星が
冷戦終結直前に軌道に乗ったそうです ・・・ というのはウソですが。

 このようにある技術に対してそれに対抗する技術、さらにその技術に対抗する
技術が開発される、という ”いたちごっこ” が技術の進歩の源泉のひとつです。

 みなさんのパソコンにもウィルスソフトの検疫・駆除をするためのワクチンソフトが
インストールされていると思います。

 日々、新型があらわれるウィルスソフトに対抗するために、日々研究者、技術者が
頭と体を使っています。まさに、いたちごっこです。

 現在は大手数社が独占的に開発・販売しているワクチンソフトですが、これを
開発している企業が本業以外に研究すべきものはなんでしょうか?

 それは、たぶん、非常に強い感染力をもち、パソコンに致命的な障害をあたえる
ウィルスソフトなのではないでしょうか。

 もし、これが開発できれば、ウィルスソフトのシェアを劇的に増やすことができて
大きな利益をあげることができるはずです。

 第3者を装ったり、使ったりすることでこのウィルスをばらまけば ・・・
 その企業だけが短時間でそのウィルスに対応できるアップデートができます。

  なにしろ、ウィルスソフトの構造を熟知しているわけですから。

 次回は技術者が自身の仕事の対象以外に研究しなければならないこととは?
を私の視点から紹介します。

 


横浜家系

2016-11-14 19:50:59 | 日々徒然

以前にも紹介しましたが、自宅から1分もかからないところに
横浜家系ラーメン総本山の吉村家さんから直系を名乗ることを
許された 『末廣家』 さんがあります。

とてもおいしいラーメンを食べることができます。

先週の金曜日、チャーシューメン(店主おススメの商品)を頼んだら
店主のお嬢さんが



このような盛り付けをしてくれました。

ほっこりした気持ちになりました。


告知!

2016-11-11 06:40:22 | 品質管理検定

このたび、日刊工業新聞社様が開催されるセミナーの講師を担当させて
いただくことになりました。

第1弾として今月22日に機械や電気設計における ”公差” の妥当性確認と
最適化を目的として、
『原理を理解して実務で活用する 実践公差解析』
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/454

が開催されます。
よく知られている不完全互換の方法によるルート計算では対応できない
電気回路や機械の槓桿(レバー)機構の解析にも対応できる公差解析ツールも
提供します。

また、12月20日は品質工学や品質管理などで必要となる統計学を解説する
『品質を追求する技術のための統計基礎講座』
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/457

そして、来年1月26日には、新刊 『今度こそ納得 難しくない品質工学』 の
内容にそって、
『品質工学を原理から理解して正しく実践・活用するための講座』
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/458

が開催されます。

ご興味がありましたら、ぜひ、ご参加ください。