QT Lab.品質・技術研究室

技術者のための品質工学、品質管理、統計学、機械設計、信号処理を
解説します。

温水便座 顛末

2014-05-27 22:06:43 | 日々徒然

 前回報告しましたように、温水便座が完全に☆になりました。
 そこで、新規購入をすることにしました。

 23日はパシフィコ横浜で 『人とくるまのテクノロジー展』 の視察に
いったので、その帰りにパシフィコ近くのホームセンタで、洗濯機の
ダクトボックス掃除用器具を構成する部品を購入し、そのあとで
家電量販店にいき、温水便座の品定めをしました。

 そこで、もっとも有名なメーカーさんの温水便座の機能限定
(温風乾燥機能なし)機種が24000円とびっくりするほど安い表示で
展示されていました。

 店員さんに、
「なんでこんなに安いんですか?」 と聞いたところ
「機能限定のため・・・ユーザーのアンケート結果から・・・瞬間加熱・・・
省エネ・・・ ・・・ うぅ~ん? これ、値段、まちがってますね?」と
いって、値段を調べに行ってくれたのですが、表示よりも15000円も
高い価格でした。

 まぁ、その値段でも十分お買い得な商品だったのですが、
「検討します」 といって、その場を後にしました。

 そして、家に帰って価格サイトで値段を調査した結果、有名量販店の
webサイト通販で31000円で販売していたので、そちらから購入しました。

 25日に到着し、無事設置が完了し、快適なトイレットを楽しんでおります。

 しかし、店員さんに値段の確認をする前に、
「これ、ください!」 といった場合、どうなっていたのでしょうか?

 以前、某通販サイトで、価格サイトの最安値よりも1万円以上安い価格の
商品を購入しました。そのときも、サイトの価格表示ミスだったのですが、
ちゃんと、表示価格で取引が成立しています。

 これも販売システムの 『品質』 といえるでしょう。


SN比の検証方法

2014-05-25 09:34:42 | 品質工学

 昨日も横浜港への散歩で、巨大な客船を見ることができました。

 『ダイヤモンド・プリンセス』 です。

 

Ncm_0880 Ncm_0884
      赤レンガ倉庫広場から撮影             「象の鼻」桟橋側から撮影

Ncm_0886  
      山下公園から撮影

 『ダイヤモンド・プリンセス』 は三菱重工業 長崎造船所で建造されました。
11万6千トン 全長290mという巨大な船です。
 『世界遺産の地・済州島と台湾周遊10日間』のクルーズの途中だそうです。

 さて、2010年に私が 『産業技術大学院大学』 の客員研究員をしていたときに、
SN比の新たな概念として同大学院の紀要に 『回帰寄与率型SN比』を提案
しました。

 このSN比の特徴は、
1.原理と数式が理解しやすい。
2.Excel のグラフウィザードで結果が得られる 『寄与率:R^2』 だけで計算できる。
3.統計学の回帰の概念との整合性がとれる。

という利点があります。

 田口のSN比との整合性は、再現性が高い実験では要因効果のならびは一致します。
再現性が悪い場合は、多少の違いが発生します。

 両者を検証する方法として、学会誌などに発表、掲載された論文のデータで検証する、
という提案がありました。これは有効な方法だと思います。

 また、数式を制御因子とする方法を考えつきました。こちらも有効な方法だと思います。

 いずれ、SN比の検証結果を報告できると思います。


機能バラシと再構成

2014-05-20 20:00:33 | インポート

 今度は温水便座の動作が怪しくなってきました。

連休明けごろから便座のふたをあげると、便座にすわらなくても

人間が便座にすわったときとおなじ動作をするようになり、

最近、その動作をしなくなったのですが、便座に座っても

人が座っていないと判断され、洗浄動作に入りにくい状況です。

少し体を動かしたりすると着座検知されて、洗浄モードに入ります。

 この温水便座は購入してから13年半たちます。

その間に今回とおなじ現象で2回修理にきてもらっています。

2回とも故障の原因は人を赤外線で検出する 『着座センサ』 

劣化でした。

また、便座のヒンジが破損して、ランドマークタワーにある、

メーカのメンテセンターに部品を買いにいき、自分で修理したことも

1度あります。

 前回修理をしていただいたとき、

「次回は新しい製品を購入したほうがよいかもしれませんね。」

といわれました。

また、その前のサービスマンの方から、この製品には温水噴射の条件を

判断するために、3つのセンサがあることを教えていただきました。

3つのセンサとは、

1.ふたが開いているか、閉まっているか、を検出するセンサ

2.便座が降りているか、あがっているか、を検出するセンサ

3.人が座っているか、いないか、を検出するセンサ

です。

 多くの製品でセンサは機能を制御するための計測・検出手段として

とても重要な部品です。

そして、意外とセンサ自体は他の部品に比べて脆弱です。

自分が設計などでかかわっている事務機もかなりの数のセンサが

使われています。

つまり、センサをひとつ減らすごとに市場品質は大きく向上する可能性が

あります。

 ちょうどこの頃、『設計アーキテクチャ』  『機能分解と再構成』 について

勉強していたのでこの便座の3つのセンサについて考察し、センサを

減らすことについて考えてみました。

 3つのセンサの目的機能は先にあげた内容です。しかし、なぜ

その機能を目的としているのか?を追求していくと、ひとつの

機能に集約されます。それは、

 『温水を噴射してよいか、否か?』 の判定ということです。

 温水を噴射してよいときとは、

1.ふたが開いていて、

2.便座が降りていて、

3.人が座っている。

時だけになります。

Photo_2

 ここで、ふたと便座の角度に注目してみます。

ともに閉まっているとき両者の角度は0°です。

ふたが開いていて、便座があがっているとき、

(このときは温水を噴射してはいけない条件)も、

両者の角度は0°です。

 そして、ふたが開いていて、便座が下がっているとき

(このときは温水を噴射する条件)は、両者の角度が

90°くらい開いています。

 ところで、便座があがっていて、ふたが閉まっている状態も

両者の角度は0°ではありませんが、便座の構造上、その関係は

成立しません。

 したがって、温水を噴射する条件は、ふたが開いていて便座が

下がっている、つまり、両者の角度が90°程度開いていることが

検出できればよいことになります。

 1.と2.のセンサを集約して両者の角度を検出するセンサひとつに

置き換えることが可能となります。

 当然、生産上も出荷後もセンサの数が減ったことで品質は確実に向上します。

 


システムに埋め込まれたトラブルの遺伝子

2014-05-18 07:50:30 | 技術・エンジニア

 昨日(5月17日)と本日、山下公園の近隣地区で、
「2014 世界トライアスロンシリーズ 横浜大会」 が開催されています。
 昨日朝の散歩で、ちょうど 「パラトライアスロンの部」 のバイク、ランを
見ることができました。
 参加された選手全員の方々を尊敬します。それ以外のことばはありません。
 「希望信じて進めば、どんな壁も乗り越えられる」(あの空へむかって)
 私は、まだまだです。まったく壁を乗り越えることができません。

 もっと希望を信じて進まなければ、と思いました。

 さて、8年ほど前に購入したドラム式洗濯機のフィルタボックスにたまる
ダストの量が、この数日とても少なくなってきました。
 我が家では、「フィルタ掃除」のサインがでなくても、洗濯・乾燥を1回
するごとにフィルタボックスと通気口を掃除機で清掃します。

その理由は、3年まえ(5年間の長期保証が終了する1週間まえでした)に
洗濯したものが全く乾燥できない状態になりました。10時間以上乾燥運転が
続いても、脱水をした状態のままです。

 販売店に連絡したところ、メーカーのサービスマンではなく、販売店の
サービスマンが来てくれました。その方は、この症状にたいして手慣れた様子で
洗濯機を分解し、通風ダクトなどに手をつっこんでそこにたまっていた
『本来は乾燥してダストボックスにたまるはずの十分しめったダスト」をかき出して
くれました。都合3か所のダクトからでてきた「湿ったダスト」の量は、
レジ袋1.5袋分!
これが通風ダクトをふさいでいたのですから、乾燥などできるはずがありません。

これ以来、毎回フィルタボックスを清掃するようになりました。

 そして、そのサービスマンの方がいうには、
「この不具合はこのメーカーのドラム式だけの問題ではなく、外国製品もふくめて
 ドラム式洗濯機自体の欠点です。」
さらに、
「各メーカーには、改善を要求しているのですが・・・」 とのことでした。

 メーカーの設計ではなく、その上流の 『ドラム式洗濯機』 の遺伝子によるトラブルの
ようです。

 前回のトラブルのときも 「フィルター掃除」 のサインがでてもあまりダストがなく
乾燥時間が伸び始めた経験があるので今回もおなじトラブルになると思い、
とりあえず自分で清掃ができる可能性があるダクトの掃除に挑戦しました。

 ダクトに直接掃除機の吸い込み口をあてることができればよいのですが、
ダストボックスのサイズの関係でそれができません。

 100円ショップで排水口掃除用のブラシを購入し、苦労しながらもダクトにつっこんで
ひきぬくと、「湿ってはいない乾燥したダスト」 がすこしかき出されました。
 何回かそれをおこない、空乾燥運転をしたところ、ダストボックスにダストが結構
たまりました。 応急処置としては正しかったようです。

 その後、掃除機で直接ダクトを吸うアイディアがうかび、べつの100円ショップにいき、
トイレ詰りのときにつかうゴムカップを買ってきました。
 カップについている柄をぬき、そこに穴をあけて洗濯機のダクトをふさぐようにとりつけ
掃除機でダクト口を吸えるようにしてみました。

 だいたい、自分の想像通りの機能を発揮してくれそうですが、効果はまだ確認できて
いません。

 だだし、のこり2か所のダクトの清掃には全く対応できないので、これからどうしたらよいか
考える必要があります。

 

 


 

Angel Eyesとは? そして、顔認証へ!

2014-05-14 23:47:01 | 趣味

Angel Eyes ってぇのは 「ももいろクローバーZ」 の公式ファンクラブの
名称です。 当然、私も妻も加入しています。私は、募集開始の当日、
すぐにネットで入会しました。昼すぎに会費を入金したのですが
すでに1万人入会していたことが、後に判明します。
さて、一昨日、Angel Eyesから衝撃のメールマガジンが配信されました。
その内容は、
今年の 『夏のばか騒ぎ(仮)日産スタジアム』(;たぶん管理人の予想) から
ファンクラブ優先チケットの購入、発券に 「顔認証」 システムが導入される
という、衝撃的なものでした。
私も 『顔認証』 システムにはMT法からみで少し関係していますので
かなり興味あるニュースです。導入の理由はチケットの転売対策です。
2年前、某オークションサイトで、横浜アリーナ2Days のチケットがとんでもない
値段で落札されていたのを思い出しました。(アリーナ前列で数十万円?!)

 これで、転売が大幅に低減(というか、根絶)できると思います。

 そして、今日偶然、顔認証システムを販売している業者さんと面会したのですが
「ももクロファンクラブ」のチケット販売で顔認証システム導入のニュースを
ご存知でした。業界では、かなりの反響だそうです。そして、
「彼女たちの社会的影響力は今とても大きいので、顔認証システムがさらに
 世の中での認知が広まりそうです。」 と、とても期待されていました。

 なにか、とてもはんなりする面会になりました。

 今、妻と昨日録画した 「ももクロChan」 を見始めました。
 今回は、「ぶらり、玉(高)城れに」 です。

 本当は、「ぶらり、高城れに」なのに、玉さまががんがん来ています。
 しおりんの話術の『腕』 に妻ともども敬服しました。
 本来、高さん(れにちゃん)のコーナーなんですが、玉さまがかなり
もってっちゃってます。

 がんばれ、高城れにぃ~!

 さらに、ももかの「どけチ」 ばなしにつながって~!

 とても、おもしろい「ももクロChan」でした。